想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

テントの下で

2009-04-27 11:58:08 | Weblog

さてと、雨ん中をバーベキュー敢行じゃ!
     ということで土曜日は雨降りの中、風の谷に到着したN君の意志に変わりなし。
     ではでは、ブルーシートと脚立を物置から持ち出して、簡易テントを仕立てました。



     キャンプ用品など使いませんって(無いからなんだけど)、ここでは代替品と
     それに頭を使え(これは一応ついてはいるからね、一応だけど)というのがモットー。
     U字溝に石を置いて、炭を入れて網を置けばよし。



     みよ、この嬉しそうな顔。U君が屋内の調理場でしたくしている隙に先にベーコンの
     味見をしようとするN君。カットの仕方が厚すぎないか? と聞くと、
     「このぶ厚いの焼いて食べたいからやってんですよ! 薄かったらやる意味ない!」
     だそうです。これって、男性のDNA、狩人の本能でしょうかねえ、それとも単なる
     食い意地なのか。そこんとこは追求しません。うさこは菜食系なのでいずれにしても
     関係ないもんねーという顔してたら、まあまあとすすめられ一切れいただいた。
     食べたら、「ジューシー!」って料理番組のレポーターの猫もしゃくしも使う言葉が
     頭に浮かんで、ぐっと呑込みました。言いません、それだけは。
     美味しかったです。
     左手の隅、カメの脇にへばりついて煙にいぶされてる親分は「ほら、おいしいぞお」
     ともらっているのはハムでもベーコンでもなくて、焼きキャベツ。
     カメは親分用のキャベツを取り分けて火を通し、「ほら、おいしいぞー」と差し出し、
     親分はそのたびに、素直にありがたそうにしてました。ああ、けなげだねえ。
     肉の匂いをおかずにしてるんだわ。



     振り返るとすぐ後ろにシマコも来てました。
     「アンタら何やってのよ~、おバカだね、雨ん中‥」という冷ややか目線でしたが、
     彼女もそこを動かないのでした。



     翌日、早朝は土砂降り。でも風も強く、雨雲をどんどん吹きやって西の方から
     青空がのぞきはじめ、お昼前には天晴れ、すっかり晴れたんだけど、で、で、
     あなたたちはなにゆえに、晴れの日ではなく雨ん中でバーベキューだったわけ?
     なぜ待てなかったわけ? と皮肉る言葉にも、へらへらへらと明るいヤツらでした。
     雨の日は食った後はひたすら瞑想した二人、他の人が来なかったのをいいことに
     カメを質問攻めにして秘訣を教わったんだそうです。
     なにやら陽がさしたように、なにかを掴んだような明るい表情に変わっていて
     うさこはびっくりしましたよ。
     この午後にはもう一人、珍しいお客さんがやってきました。続きは明日。
     
コメント (2)
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