想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

やがてまた芽吹くので

2010-03-07 00:19:54 | Weblog
希望、生きる力は希望が糧となる。
「人身事故で遅延しています」というアナウンスを駅のホームや改札口で聞くことが
珍しくない日々、大都市東京だけではなく地方にも不条理の死が蔓延しているニッポン。

「希望」という言葉が嫌いだった若かった頃、希望を知らなかったからだ。
死のうかと考え迷う人に、この生きる糧はどうしたら届くのだろうか。
行政の福祉やNPOの生活支援ではなく、希望だ。
一時しのぎの銭をもらうことが希望ではない。腹を満たすことではないのだ。

わたしの名を呼んでくれる人がいる、生きていてもいいと。
希望とはそういうこと。
あなたのためにわたしはここでふんばらなければならない。
また希望とは内側からつきあげるように湧いてくる他者を思う気持ち。
そして、隣の見知らぬ人にも同じ気持ちがあることがふと聞こえてくるような瞬間。



森のなかで枯れ木立を眺めて、新緑のまぶしい季節を思う。
めぐりくる時を知ることも希望、その希望が人一人の力ではどうしようもないことを
知っている。
絶体絶命の時、だが死ぬよりも、頭を垂れて生きていよ。
死んだって生きたって同じさとほざきながら、生きていよ。
生きていればその腹の底で、生きていることを欲しているはず。
その欲望を、希望に変えるにはただ一つ、「我」を捨て「技」を捨て無となり
成り果てたとき、吹く風に逆らわないでいられるだろう。

丸裸の樹々が芽吹くのは、あたりまえだ。あたりまえになるには我を捨て去ることしかない。
生まれてこのかた、一重二重とくるまれてきた我をこんどは一枚づつ薄皮でいいから
はがすことである。はがれるごとに垂れた首ももちあがり、光もみえるようになるだろう。
人を生かすのは、希望でしかない。


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ステロイド薬投与の経過2

2010-03-07 00:01:00 | 親分

大切な愛犬が直腸に異常という症状でご心配の方もいらっしゃるかもしれないので、
今回処方してもらった薬名を書いておく。参考になればと思います。
〈タイロシン(抗生物質)プレドニゾロン(ステロイド)トランサミン(止血剤)〉

朝、散歩の足取りやや重く息も荒い。
血便は改善されつつあってほとんど下血しなくなった。まだ血の塊があるが。
確実に薬が効いているようだ。
歩調が遅いことやだるそうな気配も薬の影響だろうと思う。

微熱が心配で診療所へ電話する。担当医が不在だったが、来院はオーケーとのこと。
状態を説明すると、翌日も続くようであれば連れてきてと言われる。

心配なので昨日よりさらに早く帰宅。
元気なときと同じでぬいぐるみをくわえてお出迎えしてくれた。
なんでなんだろう? なんでベイビーはぬいぐるみをくわえてるんだろう?
うれしかったり、はりきったりすると、くわえて走ってくる。
しばらくくわえたまま、わたしの回りではしゃいでいるのである。
それにつきあって、よ~し、グッドボーイだったねえ、お留守番ありがとうね、と
言って取り上げるまで続くのである。
一昨日と昨日はそれがなかったが、今日はお出迎えだった。
ちょっと元気なのか? でも、そうでもなくその後はまたダラリと寝てしまう。
予想以上に早く会えたのでやっぱり嬉しかったんだろうかなあ。

夜の散歩は足取りが朝に比べてかなり回復した様子だった。でも帰り道はゆっくり。
でもこれまでで一番良い便である。柔らかいが、ほぼ普通。出血無し。血塊少々。
ベイビーも違和感がなくなって渋らず、痛みもないように見えた。

帰宅後、ずっとゴロゴロしながら遊んでいる。
時々、起きあがってなんかおやつなーい? ねえ、なんかちょうだい? という眼。
よしよし、その調子。
マッサージなぞしてしんぜようと、ゴロゴロしているのでそのまま揉んで歌う。
歌っていると気分がいいらしく、笑う。シッポばんばんで応えるのも久しぶりな感じ。
久々にベイビーがお調子者の顔に戻った。

明日もまた薬、用心して経過をみていこう。
「ブログ見たけどね」と心配してくれた母に、「どうかって、書いた通りよ」と
素っ気なく応える。だってまだいいとも悪いともなんとも言えない途中のこと。
説明するのはやや堪える感じ。
そうかあ、闘病中の人にいろいろと病状を尋ねるのはよくないんだなあ、
聞かれてもやるせないんだなあ、などと後で考えたしだい。
何事も我が身に起きなければ真にはわからんのであるなあ。
快復のあかつきには、パーティーでもしまっせ。

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