想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

いのちの温もり

2010-11-18 00:19:12 | Weblog
先日の午後、曇りだった空が急に晴れ、陽がさしてあたたかくなった。
思わぬことに喜んで外で遊ぶ。
つかのまのことでまた雲が戻ってきたけれど、温もりが恋しい時節に
なったことをしみじみと感じる。



このごろ、君が遊んでいるのをこうして離れたところから見てると
カメラをかまえるよりも、もっとずっとずっと見ていたい、いつか
君が歩けなくなることなど、思いたくもない。そんなことをふいに
考えてしまう。
いけないねえ、目の前にありもしないことを思うなんて。
脳みそにあやつられて、悪い性格の心配性が顔を出すねえ。

じっと見ていると、こっちへよたよたとやってくる君。
頭をいくぶん低くして歩いてくるのは、抱っこしてと言っている時。
おっかあもかがんで両腕を広げて、さあと待ってるさ。
君はこんなに大きいのに、赤ん坊のときの、ほんとうに抱っこされて
いたときと変わらない。

君を抱き寄せる温もりを、しっかりと覚えていたい。
もう夏でもないのに水に濡れた君の身体は両手にあまって、
人が見ればおっかあが君に抱きついて甘えているように映るだろう。
前かがみになってふところに入ってくる君の顔を両手に包んで
頬を寄せた拍子に、君はぶるんと身体をゆすって水をはじいた。
感傷とは縁のなさげな君のそういう無骨なところも、おっかあは
好きだなあ、だから毎日明るくしてこれたんだな。

おまけにだんだん君に似て、近頃じゃあひょうきん者で通ってる、
泣き虫だとはバレなくてすんでるさ。
サンキュー、ベイビー。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする