想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

犬猫のねだん

2011-05-10 00:50:21 | Weblog

ベイビーの手術予定日も近くなったので病院へ挨拶へ行ってきた。
そんなことはあまりしないらしく対応した看護士さんが怪訝な顔を
されたがこちらは気が済んだ。そんなもんだ。
帰りホームセンターに寄ってワンちゃんおやつコーナーを探す。
おみやげ、おみやげ、って何かいいのないかなあと歩いていると、
奥の方に生きた犬猫コーナーがあるではないか。

ホンモノのベイビーたちがケージの中で動き回っていた。
檻にはりついて見ている人間をどう思っているのだろうか。
買手がついた子には「新しいお家が決まりました」と手書きの紙が
貼付けてあった。

ミニチュアなんとか、とかいう小型犬が売約済みである。
一番奥の人だかりから外れたところに、チョコレートのラブラドール
がいた。目がやや吊り気味で、眠いのか、怖がっているのか、器量
がよくないベイビーだった。ころころと太っていたうちのベイビーの
生後間もないころと比べると細い身体だった。

周囲に誰もいないのを確かめて、その子に無言で話しかけた。
お眠り、ねんね、ねんね、ここではねんねしてればいいよ、ねんね
ねんね、いい子だね。
チョコのラブは細かった目を何度か瞬きし、そして閉じた。
首をくーっと伸ばし、前脚を伸ばしアゴを乗せた。
ああ、眠くなったな。よしよし、ねんねだ。

値段は158000円也、何頭もいる中でラブラドールが一番安かった。

ケージの前を離れてまた振り返ると、中年カップルが近づいて、
あれ、この子もう三ヶ月もいるよ、もう赤ちゃんじゃないよね。
チョコを指さしてそういう声が聞こえた。
そうか、売れ残っちまったのかい。
悲しいねえ。お母さんに会えなくてさみしいだろうなあ、チョコ。

わたしは家に帰ると、とびついてくるベイビーの頭をごしごしと
撫でて、チョコのことを忘れようと二頭分、抱きしめた。

環境省がやっと動き出した、二ヶ月も経って遅いすぎるが。
警戒避難区域の動物の救助連れ出し。
たぶんこのせいだろう
デモは行けなかったが、最後まで見届けないと行政のやり方は
信用できないんであるよ。息も絶え絶えになって助けに行くから
と言われてもなあ‥。無名の人々の行動のほうがマトモだ。



コメント
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