想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

人気なく、森は静かです

2011-05-04 12:58:15 | Weblog
今年の山桜は遅いですねー、まだ堅い蕾です。
代わりに木瓜の花の紅で、桜待ちです。
アチキは代わりかい!とボケにツッコマレタリ~。

ふもとの桜並木はすでに葉桜で、今年は満開時に
見に行くこともありませんでした。
道路脇の崩落現場はまだ修復中だし、途中の道の
ひび割れもだんだんひどくなるからです。

このくらいなんだ、と思って通ってみたのですが、
やっぱ怖かった。なんだかな~。




静かです。
ほんとに静か、森は迷い込む人も覗き見人もなく
静かです。静かなのは望むところなので歓迎だし
いわきから南西の方角なので風向きは最悪では
なく、放射能はどこまでも降ってくるのはみな
同じことで。関東平野とどっこいです。
(ちなみに都内の野菜売場は叩き売り状況!、
従来価格の半値~6割ほど。ここより安い)


風は流れ、雲をなし、雨も降ったので、埃の様に
積もっていたものは土中へしみこんだでしょう。
しみこんだ後に植物の根から這い上がって地上に
出てくる前に土中にあるものを、耕運機でかき
まわしてはいけないというお達しもありますが、
それがほんとうに正しいのでしょうかね。

地震以後、ずっと地震から逃れられないんですね。
たいした被害もなくたいした損害もなくたいした傷
を負ったわけでも失ったものもないのに、何か違う。

何を失ったのでしょう。
いや、なんだか呆けてるんじゃないか? そんな
疑いを抱いているんですねー、わたしは。

町を興すことは銭金の話です。
人の心の傷は、どうだろう。
恐怖が残した傷は深いものですが、傷を癒すのは
人のやさしさだけなく、智慧が必要です。

信じることなど何も無いと、刹那に即物的になって
しまわぬように、そう思います。
頼っていたものに裏切られた思いがどこへ向かうか
自暴自棄になったり愚痴ったり非難してばかりでは
謀略には勝てず、嘘つきはいよいよ罷り通ります。

ゴールデンウイークにテント持参で北上した若者は
疲労と共に何を思って帰宅するんでしょう。
そして次は何をするのでしょうか。
日常の平穏に戻る? 戻れるのでしょうか。

深い愛はより深く、酷薄な情はより卑劣に。
あいまいだったのがごまかしようもなく表に顕れて
しまうようになりました。
そういう人の気持ちの変化に気づかず鈍感なのは、
後者の人々…相も変わらず、いや、より酷く。

志を高く抱け、カメに平常時から言われてきたので
非常時の今はさらにそのことを思います。
怠け者、起きよ。
















コメント
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