読んで字の如し、しばらく眠って目が覚めたときのベイビー。
ここが我が巣だと気づいたらしく、バンバンとシッポを振った。
戻ってきて一番の笑い顔、やっと人心地、いや犬ごこちついた
というわけか。

じっとこちらを見る粘着性の目つきも戻ってきた、健在である
引っつき虫。どこかへやってしまったかと思うくらい冷静沈着な
態度をとられていたので、正直言ってモノ足らなかったのである。
ヒトの子ならば、ヤッハーヤッハー、母ちゃん帰ったぜーワオー
とか叫んで抱きついてくる、そんな感じを期待したのだったが
ご飯食べてウンチしに行って、短い距離をやっとこさ歩いて、
帰ってバタンキューと眠ったのだった。
今頃起きてきて、騒いでおられます。
盛り上がっておられます。
この奥ゆかしさ、やはり、親に似ているということでしょうか。
数日来、うさこではないヒトが嘘日記をつけていたような、
みょうな居心地の悪さを感じて、何をしても自分をどっかへ置き
忘れているような気がしておりましたが、
そろりそろり、本音に戻ろうかと‥。戻れるかと‥。
いや嘘は書いてないんだが、なにかこう、違うんだなあ。
バチは当たらんでしょう、心配のタネがなくなってもうそれか、
とか言われんでしょう?
言われたらそれはそのとき、シンナリとしておとなしくする、
だけのこってすー。
我に帰ろう、それでいいのだ、ジャンジャン。
今後とも想風亭をよろしく、門番ともども。