想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

怒りも情緒ですよね 大江健三郎先生

2011-05-21 14:57:14 | Weblog
そして翌日の水曜日に以下を書いたがアップしないまま今日になった。

首相の原子力の安全利用という発言に憂えて前の記事を書いたけど、更新しない
まま、仕事にもどっていた。
もっと考えたかったからだし、気持ちが悪かった。 

そして昼に新聞を見ると、大江健三郎の定義集の日(水曜)だった。
今日のタイトルは「あいまいなまま続けさせるな」
核の時代の混乱と霧どこへ。

……まだ収束もおぼつかないのにフクシマを過去の出来事とし、
これまでの原子力計画を続けるとすれば、そのあいまいな日本の、
次の私たちに、はたして未来はあるのでしょうか?

そう締めくくっていた作家の言葉に、菅さんは四枚目の舌先で何と答える
だろうか。

いやあの人は答えないだろう、不都合な質問には決して応じない。
戦後この国の首相たちはみな一様にそうであった。
その長い長い自民党独裁時代を終わらせるために国民が投じた政権交代
への希望の一票が現政権を生み出したはずだった。
菅さんは裏切り者である。

裏切り者というのはいつどんなときもコソコソと姿を隠すのが相場だが、
権力の座はそれほどうまみがあるのか。任期いっぱい全うさせてくれと
頭を下げて手打ちをしたわけだ。
原発政策推進派の族議員や圧力をかけた業界団体と手を組んで、安全と
いう言葉を隠れ蓑にまたもや使うのだから愚かしい。
こういう輩を売国奴という。
フクシマでもう十分に命は傷つき死んだのだから、権力はすでに血塗られて
いる。悲しみも十分に降り注いで、地を覆っている。

この国の良心に火をつけた地震と大津波、この怒りを忘れないことだ。

追記:
更新しないまま日付が変わってまたとんでもないニュースだった。
このニュースはなぜテレビでは流されないのか。

与謝野晶子お祖母さまは「君死にたもうことなかれ」と歌って有名になった。
孫の与謝野馨経済財政担当大臣は「原発事故は神様の仕業」とのたもうた。
東電からいくらもらっていたのだろうか。言うに事欠いてとうとう神か。
千年前の中世の時代でもこんなことを言う政治家は信用されなかった。
2011年、日本はいままさに末法の世なのだなあ。

どんな家にも一家一族にひとりくらいの恥さらしはいるので、別にどうって
ことない話だが、問題は現役閣僚の発言であること、この人は事故後ずっと
原発は必要であると言い続けている。
原発がなくなれば江戸時代の生活に戻っていいのか、などと恫喝している。
誰を脅しているつもりなのかしら。誰にも相手にされず、節電対策を人々は
少しもいやがらずに、むしろこれを新たな商機とさえとらえている。

みんな知ってると思うけれど、あえて言いますとですね、与謝野氏は
東京1区落選、その後比例で繰り上げ当選(つまり選挙民に直接選ばれては
いない)。その後、野党へと下った自民党から離党し立ち上がれ日本へ、
そして舌平目に嘱望され大臣を餌に仲間を裏切って民主党へ鞍替え。
つまり、とことん信念のない人物である。世界中に恥ずかしいので、
知らんフリしたいところだが、そうもいかない。






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二枚か三枚か、変節の舌平目

2011-05-21 14:45:42 | Weblog
以下は火曜日の夜に書いたけどアップしないまま今日になった。

原発政策白紙撤回、浜岡原発停止、この二つをたて続けに発表し
吹き荒れたカン降ろしの風をなだめたようという策であろうこと
くらい、ほぼわかってはいたにしても、二枚じゃなくて三枚‥、
舌を出すたびにめくるめく野望がその奥にあるのだから食えない。
「安全を期して原子力利用の継続を」と今は言いだす始末だ。

のど元過ぎていない、暑さはこれからだ。
誰もふるさとへ帰れていない。
生活のメドなどたっていないし、見込みもない。

死んだ人が浮かばれない。
捨てた野菜の行き場もない。
死のツブツブ、みえないサラサラが今も降り注ぐ校庭で、公園で
こどもたちが遊んでいる。
太陽光の恵みをなぜ使わない?

母親たちは、核の電気よりもこどもの命を選ぶ。
安全という言葉を、ふたたび使って騙している首相を動かしている
のは権力への貪欲さだろう。そのうしろにいる奥さん奥さん、
あなたは産む人なのではないの? 忘れてしまったの?
赤ん坊の、おさなごの、無垢の命のかわいらしさを。
核の下で命は育まれないのです。

安全と宣言されたその場所に、立ち入り禁止のどくろマーク。
恐怖と背中合わせで、しあわせに暮せるわけがない。
野の花も川の魚も樹々も、人の手に触れないところに密かにあった
生きものたちすべてに責任をとれるとでも言うの?
それは傲慢というものではないか。

わたしの森も、早く返してもらいたいもんだ。
安全安心など思う必要もなく、外で大あくびし、草の上を歩く犬と分かち
合った喜びを、あのしあわせだったころの森の静けさと賑わいを、返して
から言ってくれ、安全な、という言葉を使いたいなら。
憂いなどカケラもないこの国の首相を始め各閣僚たちのことば‥

避難区域内の高原で、別荘を購入し、この夏は軽井沢ではなく飯舘村や
川内村で去年の夏のように読書して休暇を過ごされるよう首相夫妻へ
ぜひお勧めしたい。
望み通り任期いっぱい務めたあかつきには、老後をフクシマの別荘でお過ごし
下さって(皇室の真似ね)テニスでもして走り回ってもらいたいもんだ。
ぜひに。安全です、安心です、フクシマとかいわれ大根作戦と同じく。
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