ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

「図書館戦争」と「はだしのゲン」

2013-09-05 22:53:59 | 漫画・アニメ
私は、原作本、TVアニメ、劇場版アニメ、劇場実写版と「図書館戦争」を全メディア制覇するくらいこの作品が好きです。
作者の有川浩さんがこの作品を書くきっかけになったのが、実在する「図書館の自由に関する宣言」、その内容は以下の通りです。

第一 図書館は資料収集の自由を有する。
第二 図書館は資料提供の自由を有する。
第三 図書館は利用者の秘密を守る。
第四 図書館は全ての検閲に反対する。
図書館の自由が侵されるとき、我々は団結して、あくまで自由を守る。

今回の「はだしのゲン」に関する松江市の教育委員会の騒動ですが、これは、まあ、言ってしまえば、右寄りの方からのイチャモン。
確かにこの作品には、事実とは思えないような日本兵の行為が描写されており、失礼ながらあまり作画がお上手ではないことも手伝って、読者に、日本兵はかなり軽薄かつ残虐という印象を与えてしまいます。
私も、子供のころ、この作品を読んで「なんじゃ、こりゃ!?」と思ったので、文句を言いたい気持ちは良くわかります。
でも、だからって、子供に見せないってのは、違うんじゃないかと思います。

逆に、左の人のイチャモンというのも多々あります。
よくあるのが差別用語問題、人権団体と称する人たちの抗議で、ピノキオとかチビ黒サンボとかの童話が読めなくなったとか、そういう類の話。
あとは、歴史認識に纏わる問題、こんな教科書は使わせるなとか、これも右、左、両方の方からイチャモンが付くことがある。
それと、低俗とかエロとか、PTA系の方からつくイチャモン。

肝心なことは、反戦だから良くって、差別はダメですみたいなダブルスタンダードはいけないという事。
表現の自由は、右も左もエロも関係ない。
全部まとめて検閲はしない、閲覧者の良識に任せる、その覚悟が大切なんだと思います。
今どきの子供は、そんなにバカじゃないって信じるべき、私はそう思います。
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