電車男・最終回

いやー、ちょっと感動して、うるっときてしまいました。
この話って、電車男の成長物語なんですよね。
男って、きっかけさえあれば、勇気をふりしぼって変れるんです。
エルメスさんやネットの人達に支えられて、電車男は本当に成長しました。

ずっと昔、学生時代に、オイラ、電車男と同じような経験をしたことがあります。
といっても、助けたのはエルメスたんではなく、おっさんですが。

夜、ＪＲ中央線に乗っていたときのことです。
電車は結構混んでいて、自分はつり革に掴まっていました。
ななめ前１ｍくらいの席に酔っ払ったおっさんが座っていて、「てめー、この野郎！お前管理職だろー、会社で部下いじめてんだろー。」とか言って、目の前に立っていたサラリーマン風の人のすねのあたりをガンガン蹴っていました。

酔っ払いを観察したのですが、身長はあまり大きくなく、結構痩せています。
オイラは基本的に喧嘩はダメなのですが、ガタイは大きい方だし、当時は体育会で体力もあったので、最悪喧嘩になってもまず勝てると思いました。
周囲の人は見て見ぬふりだったので、仕方なく、勇気を出して、「てめー、迷惑なんだよ。いいかげんにしろよ。」と優しく諭しました。
「＃*▲▽％＄＠！！」と何か言い返してきたので、「文句あんだったら次の駅で降りろ。」とにらみつけてみました。
と、酔っ払いの態度が急変、「あんた、いい男だ、勇気がある。」とか言い出しました。
ちょうど酔っ払いの横の席が空き、「君、まあ座れ。」とか言われて隣りに座らせられました。
「いやー、君、青梅の男だろ、俺も青梅だ。俺の若い頃にそっくりだ。」とか言ってます。
「何言ってんだ、オメーは俺に注意されたんだよ。人間的に正反対だろ。」と思いましたが、テキトーにあしらって横向いてました。
と、なにやら変な感触が。見ると、おっさんがオイラの股間をサワサワ、モミモミしているのです。
反射的に殴りそうになるのを寸でのところで止め、情けない気持ちで次の駅で電車を降りました。
周囲の乗客は、誉めてくれるどころか笑ってます。助けたおじさんも、いつの間にか降りていなくなってしまってました。

以上、電車男と似ても似つかない話でした。（実話です）