ドアチャイムがなったので玄関まで行くと、野良着姿のお婆さんがニッコリと『スイカどうかね』と
言いながら立っていた。
『どうかね』というのは、『買わないかね』ということであろうと思い、値段を聞くとスーパーの
半値くらいである。
思わず『おいしいですか』とバカな質問をすると、いかに自分のスイカが優れているか、
トートーと話し出したので、とり合えず財布を取りに戻り購入することにした。
スイカは軽トラのおじいさんが選んでくれて、両手で持つのが精一杯の立派な代物であった。
こんなにでかいスイカを丸々買ったのは、初めてのような気がする。
冷蔵庫で冷やして夕食後に頂いたが、お婆さんの言うことに間違いはなかった。
おいしかったです。