ここ数年、町主催で冬に行われていたチェンバロコンサート。
予定が合わず一度も行けてなかったのが、やっと出掛けられた。
平井み帆さんはCDを何枚も持っているし、阿部早希子さんはヴェスプロの
ソリストを務める程の、古楽も歌えてその他なんでも出来るスーパーソプラノ。
よくこれだけの人達を毎年呼べるよね。さらに無料でエライ。
プログラムは大変参考になった。特に前半。
田舎だからって、有名曲を並べることは一切無く、カベソン、フレスコバルディ
マリン等々の渋い曲が続いて、平井さんが補筆したドメニコ・スカルラッティの
ファンダンゴがラストという見事な構成。
当時のヒット曲『Con que la lavaré(何を使って洗いましょう)』は、涙が出て
来て困った。
何を使って洗いましょう?
私のこの顔を?
何を使って洗いましょう?
なんてみじめな私の暮らし
お嫁に行った人たちは
レモン水で洗ってるのに
私だけがひとりきり
憂いと悲しみで洗います
歌が上手いって無敵だ。
素晴らしかったけど、ホールの残響ゼロなのが悲しい。
こういうコンサートを毎年やってるってことは、役場に古楽好きなヒトがいるに
違いない。
売り込むか。