これまで、自転車に乗っている時、警官に職質されたことが2度ある。
2度とも、当時住んでいた大田区から秋葉原へ遠出する途中の、皇居のお堀端のことで
あった。
外見がとりわけ凶悪な方だとも思えないのだが、昨日の夕方、買い物の帰り道に、警官に
呼び止められた。
「どちらへ行かれますか」
どちらもなにも、坂道を登ればすぐ我家である。「はあ、自宅へ帰る途中ですが」と答えると、
「大変申し訳ありませんが、数分後にこの道を皇太子様がお通りになりますので、しばらく
こちらで待機して頂けないでしょうか」ということであった。
町の行事で、御宿に来るのは知っていたが、高速道路のない御宿では、平成天皇の御長男
は、せめて威風堂々国道を来るものと思っていた。私が止められたのは、農道に毛が生えた
ような田んぼの隣の狭い道である。
警官は、こちらからなにも聞きもしないのに、今晩の宿泊先や明日の予定等を教えてくれた。
そうこうする内に、車が私の前を通り過ぎたが、その際には、超徐行、かつ窓を開けて、
にこやかに手を振るという、サービス振りであった。
イロイロ、大変だねえ。
しかし、若く、ひとの良さそうな警官とのハナシのなかで、ひどく気になったのは、私のことを、
終始『ダンナさん』と呼ぶことであった。
そんな、トシになってしまったか・・・。
姪が生まれたとき独身のわたしに気を使って、兄は私のことを『○○ちゃん』と名前で呼ばせるつもりでいたらしいけど、わたしは叔母としての威厳を保ちたくて『おばちゃん』と教え込ませました。
来月3歳になる姪は、今ではすっかり私のことを『おばあちゃん』と呼んでいます(>_<)