近所の山の中では何種類かの『ノイバラ』が開花している。
プランターに挿木と実生で育てたノイバラも大きくなったので、庭に植えてみた。
土も全く入れず、日当たりもあまり良くない、かなり過酷な場所に植えてみたが、まあダメモト
である。
大きくなったら、竹垣でも組んでそこに誘引してみようと思う。
来春、咲いてくれるだろうか。
吹奏楽団の練習場所が『平岡牧場』内にある体育館に変わった。
牧場と名前が付いているものの、元牧場だったらしく今は牛も羊も1頭もいない。
練習の合間には、ウグイスやホトトギスの鳴声が聞こえて大変気持ちが良い。
体育館も相当古い建物だが、その周りの雰囲気も浮世離れしていて、近くにこんなところが
あったのかと驚いた。
この楽団は楽器経験のない方も拒まないようで、サックスにも若い二人の未経験者がいる。
二人のうち、私より明らかに30歳くらい年下の女の子と毎週練習するが、上達がはやいの
でビックリしている。大人しそうな小さな子だが、『疲れるでしょうから少し休みましょうか』と
言っても、『大丈夫です』と元気いっぱいである。
私はヘロヘロになってしまい、合奏する頃には疲れてしまう。
情けないが、やはり若者と同じことをしていては、持たないトシになりつつあるようだ。
雨が上がった午後に庭でバラの世話をしていると、犬を連れたおじいさんが話しかけてきた。
『ホタルが沢山飛んでますよ』
唐突で驚いたが、場所を聞いてみるといつもジョギングしている近所の道である。
早速出かけてみた。
暗くなる前に着いてしまったので、車の中で待機していると、程なく小川の周りで小さな光が
瞬いているのが目に入った。
『いたいた』と二人で喜んでいると、その内に流れの上に沢山ゲンジボタルが飛び交い、
夢のようにキレイであった。
今、思い出してもグッとくるほど強烈な印象が残っている。
あぁ、いいもの見せてもらった。
（写真は全然うまく撮れなかった）
買ったばかりの新苗がもう花開いた。
プチトリアノンというのは、マリーアントワネットが好んだ離宮の名前だそうだ。
イロイロ深読みできそうだが、花はとにかくかわいらしくて、今回は妻の言う通りにして
大正解であった。
買ってから気が付いたのが、今回購入したフレンチローズ２種類は、どちらもメイアンという
育種家が作りだしていた。
去年、妻が強く希望して植えたピエールドゥロンサールもメイアンのバラである。
どうも私達のツボを押さえたメイアンさんであるらしい。
次の冬に植える予定のバラを購入した。
とりあえず鉢植えで、庭に植えるまではウッドデッキで育てる予定である。
今回は、めずらしく妻が希望品種を主張してきたのでそれを尊重し、イングリッシュローズ
とフレンチローズを２種づつ選定した。
蕾の付いている新苗（妻希望のプチトリアノン）もあり、摘んでしまうか悩ましいところだが、
まあ一つくらいは咲かせてみよう。
土曜にはツルバラが届く。
どう頑張っても、庭に植えられるのはこれで最後になると思われる。
うどん粉病と寒さで調子の悪かった『アプリコットネクター（上）』が何とか開いてくれた。
名前の通りなんともいえない色調で、植えてよかったとシミジミ思った。
咲いてくれてありがとう。
植わっているバラの中で最も香りが強いのが『サーフレデリックアシュトン（中）』である。
自然界で、こんなに強烈な香水の様な香りがするのには驚いてしまう。
『フレンチレース（下）』も開き初めから、開ききっても格調が高く、見ていて全く飽きない。
バラを育てるというのは、植物というよりペットの面倒をみているような気がする。
いい趣味を見つけたものだ
