Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

渡り鳥の旅 マリア山脈

2012-11-17 15:10:34 | キャンプ旅行ヨーロッパ各地 2012-2013



カータヘーナから今度は北上してグラナダへの直線コース国道A91へ向かう。



海岸線のラウンドアバウトでは飾りも海にちなんで面白いメタルの船のオブジェだった。





ロルカ(Lorca)までの周囲は平地でアーテチョークの栽培が盛ん。たぶん来春果実を出荷するのだろう。国道A91から北へはほとんど岩山と思えるほどの荒々しい土地で2000メータ級の山並みが続く。

キャンパーはローギアでずんずん山道を登って行き、雲が低いから眼下の町はうす雲に溶けてゆく。
この山全体がアーモンド林で3月にここを訪れたらどんなに素晴らしいだろうか。まるで今年1-2月のモロッコや、ポルトガルの春みたいだろう。



国道から20Km北上した標高1000メーター以上のキャンプサイトは気温が低く、キャンパーを降りると空気が冷っとする。大きなキャンプ場なのに今夜の飛び込み客は私たちだけ。
今日は天気予報に反して午後から晴れ渡り、夜は星が降るほど天空を埋めている。



国道へ入る道が通行止めで、走り回った挙句にたどり着いた道路わきのホテル。まるでレゴを積み重ねたみたいだ。





子供の頃奥能登で食べたしいの実に似ているから採って食べてみたら、ちょっと渋いけどコルク樫のどんぐりだった。このどんぐりはポルトガルのマーケットで売っていて、一山買って食べたが大して美味しいものでもなく、今年4月に鉢植えにしたらうまく芽が出てきた。一鉢に5本ほどがもやしのごとくよろよろ生えている。大きくしたら大変だから、盆栽コルク樫なんてできないかなー。

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渡り鳥の旅 カーターヘーナ(Cartajena)

2012-11-17 14:49:00 | キャンプ旅行ヨーロッパ各地 2012-2013



  


海岸を南へ行く道は8年前に通ったところで、今回は少しでも行ったことのないところをとロンリープラネットを調べたところ、真っ直ぐ南の海岸にカーターヘーナを見つけた。

カーターヘーナは紀元前223年北アフリカのカルタゴ軍が占領し,新カルタゴと命名した。その後ローマ軍の侵攻、アラブ人の侵略繁栄と歴史の変遷が見られる。アラブはこの地に農業を起こし、イスラムがキリスト教徒に滅ぼされた13世紀まで栄えた。




年間3000時間の太陽照射に恵まれ、現在では温室での野菜の促成栽培が盛んで、畑地では多くの農業労働者が見られる。
彼らは北アフリカからの季節労働者が多く、警察のパトロールカーがヴィザなしの不法労働者の取締りを強化していた。

  




キャンプサイトはカーテーヘーナより西海岸にあり、細い田舎道から一山越えた見晴台の景色が素晴らしい。一面に広がるビニールハウスの向こうに山の斜面を利用して段段畑のように整地された広大なキャンプ場が見える。

  

  

ここはスペインの平均温度より5度は高いとのことで、キャンプ場は多色のブーゲンビリアや、ハイビスカス、他いろいろな花で彩られている。

  

  


キャンパー、キャラバンの駐車場が330以上も有って、北ヨーロッパの元気な老人たちが人生を謳歌している。サイトの一番上手には鉄のボールに当てるゲームが盛んで、下手の大きなプールでは男女が水しぶきを上げている。
オランダ人のキャンパーが多く、小国の人達は自国でひしめき合って暮らしているから社交上手。朝から晩まで隣近所とおしゃべりを楽しんでいる。何処で会っても必ず英語で挨拶してくるのがオランダ人だ。



ドイツ人夫婦のキャンパーの周りに飾られている風車はペットボトルで作られていて、なるほどと感激した。あれなら私も作れそう。

明日はポルトガルからスペイン西を覆う低気圧が張り出しているとの天気予報。一日中うす曇りだけれど、暖かくてティーシャツ一枚で十分。夏はたぶん40度以上になるのだろう。

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渡り鳥の旅 スペインの温泉

2012-11-17 14:23:05 | キャンプ旅行ヨーロッパ各地 2012-2013



  

ヴァレンシアの悪天候は翌日も居座って、朝から雨。雨雲が低く道路を覆っているから暗くて陰気、キャンプサイトの周囲で見られた水田は高速道路まで行くと見られなくなり替わりに目に付くのが、背は低いけれど巨大な実をたわわにつけた柿畑だった。

 

初めはオレンジの畑だと思っていたがオレンジはまだほとんどがグリーンで葉陰で見えない。葉の色もオレンジの濃い緑とは異なる。これほど柿が実っていてもスーパーマーケットで買っても大して安いと思えない。この大きな柿が3個で1ポンドくらい、イギリスのスパーで買うのよりは安いがストリート・マーケットで買うと安いから現地スペイン産も結構高い。
今年は6月頃からロンドンのマーケットに柿がたくさんで回った。一箱20個も入っていて2ポンドくらい。これは南アフリカからの輸入物だったがこんなに安くて生産者はやってゆけるのだろうかと心配になったくらいだった。

 

200kmほど南下し午後早めにフォーチュナーのキャンプサイトに着いた。近くに温泉があるのをキャンパー内から見つけ、是非行きたいと思った。
キャンプサイトの受付の人はイギリス人で、温泉は今日は天気が悪いからもっといい日にしたらと言う。ちょうど雨も小止みになり空には青空が見られるようになった。

夜は満天の星で明日はどんなに良い天気になるだろうと期待していた・・・・が朝から暴風雨。夕べの星空は嵐の目だったに違いない。
折角見つけた温泉は何としてでも入ってみたいと、キャンプサイトで20パーセントの割引券を買って入る。ヨーロッパの温泉は水着を着なければ入れない。いつもは持ってきているはずが見つからなくて下着とショートパンツの組み合わせで入ってみた。髪の毛が落ちないよう水泳帽着用が義務付けられている。

  

大きくてきれいな温泉プールは一箇所だけが室内でほとんどが屋外プール。
外は風が荒れ狂い、時折激しいにわか雨、これでサイトのイギリス人が言った良い天気に・・・の意味が判った。
水温は38-39度くらいで日本の熱い温泉を熱望している身にはぬるすぎる。しかしどれだけ入っていても決して湯のぼせするような温度で無いからじっくり1時間15分も浸り続けた。
この温泉はローマ人によって開発されたそうで、塩辛いお湯にはあらゆるミネラルが含まれリューマチに良いとのこと。このぬるさはアイスランドのブルーラグーンとほとんど同じくらいで、暖かいお湯が出てくるプールの出湯口から離れられなかった。ブルーラグーンでも真ん中の湯が出てくる岩の周りから離れると寒くて居れなかったが。

温泉を出てシャワーに入ろうと思ったがこれが水だったから急いでキャンプサイトへ駆けつけサイトの熱い湯で洗い流す。
それ以降は何と体がホカホカして寝るまで気分良く過ごせたから、リューマチの人には薬効ありと確信した。一回が8ユーロだからもっと安ければ、毎日入りに行けるのに残念だった。

 

キャンプサイトを出た月曜日の朝、温泉の前に小さな市が立ち水着のオンパレード、小さな町にはやはり小さな教会があった。

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