ボデガスからザハラへ向かう。オリベラへの分かれ道を横目に見て西へ向かう。途中の小さな谷あいの町 El Gastorまでの景色が素晴らしい。どこもかしこも絵になりそうな風景で写真を撮りまくった。この辺りはたぶん麦畑なのだろうが、取入れが終わった畑は一旦野焼きをした後耕したものらしく、全体に薄墨色のなだらかな畑地が広がっている。
El Gastorの町を 見下ろす丘の上から遠くに純白のオリベラがはっきり見える。なんて素晴らしい町だろう!!!
El Gastorの町も中に入り込むと道路が狭く対向車が来るとヒヤヒヤする。やっと通り抜けて、ザハラまでの田舎道は遠くに見えてきたムーアの見晴塔とその下に広がる白い町が素晴らしい。この町のふもとには飲料水の為か大きな人工湖が伸びている。
町はずれには非常に小さい城塞があり見たところまだ新しい。丘の上からふもとまでのテラス状の土地に作られた町だから、駐車場が心配だったのに、シーズンオフのせいか広い駐車場に一台キャンパーが停まっていただけ。
駐車場からどこを見ても急坂、道路は小型乗用車一台がやっと通れるほど狭く、庭もない住宅がびっしり肩を並べている。デコボコの石畳の坂道を息を切らして登った最奥は見晴台でその下がホテルになっていた。車が行けるのはここまで、それ以上は細道が山頂のタワーまで続いている。細長い湖の奥まで見渡せ、反対方面にははるかにオルベラの白い町が見える。
このタワーは1282年にムーアー人によって建てられ、1407年キリスト教徒によってスペイン全土が奪回され以来カソリックが支配することになった。
タワーから降りてくるとサンタマリア・デ・ラメザ(Santa Maria de Lameza)教会の屋根がエキゾチックにみえる。