Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

越冬キャンプ旅行ーアンドラ・ラ・ベラ

2013-12-02 15:55:13 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

   

 

アンドラ中央病院に入院した亭主を見て、またタクシーでキャンプサイトに帰り着いたのは夜中の1時頃だった。病院へ入ってしまえばもう大丈夫と安心してぐっすり眠った私って悪妻?

翌朝は割と早く目覚め、入院に必要なものを取り揃えてまたタクシーで病院へ行った。夜はどこを走っているのかが判らなかったけれど日中は大体の方向や道筋が判る。この病院はキャンプサイトとは川を挟んで反対側、北方の山の中腹にあり、車は一直線には登れない。両脇高層建築でいっぱいのジグザグ道をずんずん登ってゆく。知らない道というのは遠く感ずるものだが、この日以来タクシーは使わず歩いて直線道路を開発した。

  

中央の川沿いを町の中心に向かって歩き、めぼしい橋から左に折れて100メーターくらいで病院の真下に着く。歩いて30分で行き着く。なんとラッキーなことにここには一般市民使用のエレベーターがあって病院の地階に着く。

 

亭主は3階のきれいな個室で医者はある程度英語が話せるが、看護婦さんはほとんどダメ、スペイン語で会話しているとのことだった。私が行ってすぐ病院の会計士から電話が入り来てくれという。さすがは会計士英語が話せて、1000ユーロの手付け金を払ってくれという。差額は退院する時でいいからと言われすぐに支払った。スペインかフランスならば払うことはなかっただろうにと亭主の嘆くことしきり。アンドラがEU 圏に入っていないなどとはあまり知られていないのではなかろうか?

 

亭主は3泊入院して無事退院できた。差額は400ユーロ足らず、これがアメリカやノルゥエーならどれほど多くの医療費を払わなければならなかっただろう。一応5000ユーロくらいはと計算していたから本当にホットした。

  

亭主の入院中の丸2日間病院へ行ってもお昼近くからショッピングに操出し、小さな首都の町のほとんどを見て回ることができた。2年前に来た時に見つけたスーパーの2階にあるセルフサービスのレストランで何十種類ものサラダを中皿いっぱい盛り上げても3ユーロ、冷たいスープ・ガスパッチョが一杯3ユーロで毎回これ以外にほしいものがない。

ほかのカウンターには肉や魚のグリルやローストなどもあるが,歳とともに肉を食べたいという気持ちが少なくなってきている。

 

ウインドウショッピングで見た限りでは町のほとんどが、酒類、たばこ、香水、時計とカメラのお店。あとは若者向けのファッション衣類。タックスフリーですべて安いのだろうが何を見てもほしいものがない。

 

でも明るい青空で、華やかな町を歩き回り大いに楽しんだ二日だった。

亭主が退院したその夕、まだ明るい夕空に大きな半月が現れ、久しぶりの空を仰いだ亭主が見つけた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

越冬キャンプ旅行ーアンドラ キャンプサイト 

2013-12-02 12:43:45 | キャンピングヨーロッパ 2013-2014

 

 

 

 

今年のピレニー山脈には雪が少ない。3年前のほぼ同じころにここを訪れたがあの時は山頂では道路わきまで雪があった。今回は遠くの山並みが白く青く輝いているが、周囲には雪はみえない。アンドラはただ一本のメイン道路わきに建てられた住宅地やホテルとお店からなる小さな山国で、山頂に近いほどスキー客のためのホテルが多く、首都のラ・ベーラは中腹より下の谷川の両脇にできた狭い平野にある。

この国では食料や全ての物資は輸入に頼るしかないのに、タックスフリー(無税)で通貨もユーロ。ユーロ圏の真ん中にありながらユーロには加入していない。新鮮食料品はあまり安いとは思えないが、ノルゥエーほどではないし、ディーゼルが信じられないほど安い。1リッター1ポンド(150円)くらい。いかに燃料にかかる税金が高いか判るというもの。

  

ラ・ベーラの町はずれにキャンピング・ヴァリラ(Camping Valira)がある。一年を通してアンドラで開いているキャンプサイトはここだけ。何しろ谷間の土地は狭く住人のほとんどは高層住宅に住んでいる。このキャンパーを停める場所はテラス状になっているが、これだけの広い土地をキャンプ場にしているだけでもアパートの住人達には垂涎の的だろう。

キャンピングサイトのオーナーは大変人の好さそうなおじさんで、英語は全然話せない。それでも私が日本人とわかると大喜びでスペイン語でしゃべりまくる。

スペイン語がやや話せる亭主は何とか会話が通じる。

この屋内プールはおじさんの自慢の一つ。

このサイトに着いたのは午後3時ころ、亭主の血尿は止まったり出たりで様子を見ていたが夜も10時ころには悪化し、とうとう救急センターへ行くことに決意した。

サイトのオフィスは閉まっていてタクシーを呼ぶのにおじさんに聞くことができない。サイトに付属したレストランが開いていたのでタクシーを呼んでもらった。

 

亭主はこの夜からアンドラ中央病院に入院した。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする