ただ一週間だけと思って落ち着いたこのサイトにもう一か月近くいる。
このサイトは冬の間だけ一般公開されているが、夏のホリディー期間中はリスボンの警察官の夏季休暇村として使われる。
それで普通のキャンピングブックには載ってなくて、この春買ったオートストップの本に載っていたもの。
中に入ってみると非常に大きなキャンプサイトだが、普通のサイトと違って誰でも好きなところに駐車していい。私たちは非常にラッキーで朝から夕まで太陽がさんさんとあたるテラスの上で、すぐ近くにトイレ、シャワーのブロックがあり、その外壁に洗濯場と皿洗い場がある。このブロックは3か所あってここが一番古いせいか、シャワールームの中はまるでモロッコのシャワー室と同じくらい古びている。
英国のテレビ番組を見るためには1.2メータの受信機が要るというので去年オルニャオで買ったが、ここでは木に阻まれず楽々受信できる。この衛星放送もこの冬11月で中止になると言われていたが延期になり来年2月はじめとのニュースが流れた。
もう2年以上も髪を切らなかったから、長くなってお下げにしてショーツなど履いて歩いているから、亭主に”後ろから見るとティーンエイジに見えるでしょ”と聞いたところ”マンガニーズみたい。” ”なにそれ?”マンガの主人公みたいだからマンガニーズ。” 思わず笑ってしまった。
来年あたりここも建て直しするのかもしれない。というのはこの2週間私たちのいるテラスの下の緩やかなスロープを突貫工事で新しいキャンパー・キャラバンの停車する平地にしてしまった。まだトラックがバラスを運んでくるのにオランダのキャラバンが場所を陣取ってしまった。そしてみなてんでんばらばら勝手な方向に停車している。
このサイトのコーナーにジムの機械が備え付けられているのを見つけて以来、また毎朝の運動を開始した。縄跳びを5-600回とジョギング一周、そして各ジム道具を全部こなして最終は腹筋運動、これが一番つらいがはじめは5回でバテたのに2週間で27回できるようになった。目標は50回、来春4月までにできるかどうか?
ヨーロッパの電気事情も今まで10年も渡り歩いていると判ってくるが、北欧ほど電気のボリューム(アンプと呼ばれる)が高く、南欧は非常に低い。イタリア、ギリシャのキャンプサイトでは電気やかんを点けただけで電源が切れてしまうところもある。そんなところは3A(アンプ)で北欧はほとんど10Aから16Aもある。ポルトガルもほとんどのサイトが6A位なのにここだけはなぜか16Aはある。それでキャンパーのガスは一切使わず、電気コンロでクッキング、電気やかんもコンピューターも電気ストーブも全部つけていても問題ない。
キャンプサイトの値段だが一日セットで9.9ユーロ一か月以上滞在すると15%引きになる。これでもオルニャオのキャンプサイトより高いけれど、サイトの近くに大きなショッピングセンターがあり、町の中心まで10-15分で歩いてゆける。
そんなこんなでオルニャオと比べたらこのサイトのほうが居心地がよくなってしっかり落ち着いてしまった。昨年オルニャオで友達になったサイトの人たちとはメールで連絡しあっている。
上の写真は我がキャンパーの両隣の英国人、ピーターとアイリーンは英国人ながらフランスに住んでいてキャンパーもフランス・ナンバー、女性一人でキャンパーを運転してヨーロッパ中を旅しているのはブロンドヘアーのジュリア、彼女がどうして一人旅なのかまだ聞いていない。