スペインからオルニャオへ向かって走ると22km地点でタヴィラの環状線を通る。谷間にかかった高い橋から一瞬に見えるタヴィラは素晴らしい。ある晴天の一日タヴィラの市街地図をもって一周してみようと決心した。キャンプサイトが環状線から100メーター程外側だから、そこを起点に環状線の橋へ向かった。
500メータほど行ったところで、小さな駅を見つけた。ここは無人駅らしく誰もいなかったから、タヴィラ本駅で時間表をもらおう。谷間に架かった橋までまだ1kmほど歩きタヴィラの町外れと高い鉄橋が見渡せる。町の中央を流れる河には3本の自動車道と1本の歩道橋、1本の鉄橋がかかっている。
環状線の橋の脇からタヴィラの町へ下りてゆく曲りくねった道路があり、キャンプサイトからは対岸西側へ着く。鉄橋の下をゆくと対岸に大きなホテルやきれいな家々が見え、この辺りは新市街地であるのがわかる。川渕から緩やかな坂道を登ってゆくと左側は旧市街の教会や城壁などがある。
その近くに消防署があった。クリスマス前のウイークエンド、ポルトガル人の親子がその消防署へ入っていった。いったい何が有るかと覗いてみたら、消防車一台が入れるスペースにモデル人形や家々、動物などが配置され、キリストが生まれた時代の市民の生活や風俗などを見せてくれた。大変よくできたモデルで、あちこちのモデルが電気仕掛けで動いている。陶芸家のろくろが回っていた。
タヴィラ駅で時刻表をもらい、キャンプサイト近くの駅ポルタ・ノヴァ(Porta Nova)の駅からオルニャオへ行ける。
街路樹がオレンジの木でまるで傘のようにきれいに手入れされて並んでいた。
町の東側の最後の大橋の近くに野菜、や魚市場がありその橋から見るタヴィラの町は明るい太陽の下、純白に輝いている。
こうして外側を一周してものんびり歩いて3時間もかからずキャンプサイトへ帰ってこられた。サイトの後ろ側が新市街で新しい住宅街がどんどん広がっている。