さてデティフォスからの27Km を苦痛を感じるスローさで、やっとN1の環状線にたどり着いた私たちは、35Km 先のキャンプサイトを目指しました。
途中の道では周囲の山が異様な黄色さで山麓は火山地帯、山の向うは地熱発電所がと "あー"と”おー"の連続、それでも停まらず明日は必ずと心に決めてキャンプサイトに向かったのです。
キャンプサイトはミーヴァートン湖畔でキャンパーのための平地は少なくほとんどがテントのための草地でした。草地の2-3箇所にお皿を洗うためのシンクがあり温泉から引いたお湯は硫黄のにおいがします。男女共同のトイレ、シャワーは暖房が良く利いて気持ち良く、シャワーはやはり硫黄の匂いがきついお湯が滝のように出る素晴らしいものでした。テントで電気の使えない若者たちは洗面所の電源でカメラのバッテリーを充電したり、ラップトップに写真を移したりしていました。またテントの人たちのためにキッチンが完備されていました。
アイスランドは北極圏より南に位置し真夜中の太陽は見られませんが、6月末のこの夜は夜中12時過ぎでも白夜でした。
ミーヴァートンとは”ぶよの湖”と訳される名前で夏はぶよで大変らしいのですが、暦では夏といってもこの寒さ、虫も出てこれなかったものと見え何処でも一度も見かけませんでした。
アイスランドで気がついたのは、どのような観光地でも監視人も居なければ入場料や駐車場料金などを払うこともなかったことです。
キャンプサイトのあるレイキャヒルス(写真3)は人口200人の村ですが、それでも大きな観光案内所があります。この付近はアイスランドでも有名な観光地帯なのです。
翌朝昨日来た道を引き返し、地熱発電所(写真4,5)が真下に見える展望台に行きました。ここからはミーヴァートン湖(写真6)も見渡せます。
昨日見た道路際のナマヒャル(Namafjall)は日本で言う地獄地帯、熱湯が湧き出ていたり、泥がぶつぶつ膨らんで割れたり、水蒸気が吹き上がっていたり、そしてここにも監視人は誰も居なくて観光客は自分の責任で自分の安全を確保するだけです。それでもこの朝買ったアイスランドの観光書によれば年間事故が多発していると書かれていました。
この日は私たちにとってアイスランドでは一番の寒さで、道路上に時々設置してある時間と温度の掲示板ではマイナス4度からプラス4度までを記録しました。歩き回っている観光客は防寒服に身を固めていますね。私たちもアノラックの下にコート2枚、ズボンも2枚はいてそれでも強風に身を縮めていました。
この地域では100年もの昔から硫黄が採集され海外に輸出されているとのことです。
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