フェリーから先頭に降り立った私たちは,税関で乳製品を持っていないかと聞かれ、イギリスのチェダーチーズ2パックと卵1ダースを取り上げられました。今でも税関職員は1週間に1度のフェリーで取り上げた食料で楽しんでいるのかも知れないとひそかに思っています。
ロンドンでフェリーの予約をしたときはアイスランドにどれほど見所が在るか判らず、1週間で帰国予定にしていたのですが、フィヨルドの景色で大感激、それにフェリーの中で1週間ではアイスランド一周は無理と言われ、税関から解放されると同時に、港のフェリー会社に駆け込んで2週間に変更してもらいました。
人口730人のセイデスフィヨルドンの町には銀行もガソリンスタンドも1軒づつあり、キャシュマシーンでお金を下ろし、燃料も満杯にし(他のキャンパーも同じで行列を作っていました)午後2時過ぎに町を出発しました。町を出ると同時に急な登り坂で、途中にグフフォス(写真2)の滝が、又振り返ってみた町は小さく(写真1)、フィヨルドの最奥の感じが良く判ります。
高さ7-800メータの山頂に出ますとあたりは雪景色(写真3)遠くの山並みは真っ白です。一山越えて約20Kmでエイギルスタディル(Egilsstadir)の町(写真5)が眼下に広がりました。人口4600のこの町は長い橋のかかる河で分断された気候穏やかな町で、ここからアイスランドを丸く一周しているN1の国道にのります。
N1の環状道路で110Km 程過ぎた地点で右手にデティフォスのサインを見つけた私たちは、今まで素晴らしい景色を見、舗装された道路を走っていたので,勢いついてこの地方最大の滝を見に行くことにしました。
片道27Kmすぐそこと思って行ったのが、1Km 位で舗装道路がなくなり、まるで洗濯板の上を走っているみたいです。4輪駆動や自家用車は早く走れる(写真6)のですが、家具やあらゆる生活用品を積んでいるキャンパーは全体が激しく揺れ、とっても早く走るのが無理です。27Km を1時間5分かけやっとの思いでたどり着いたデティフォスの駐車場にはキャンパー数台と観光バスが2台止まっていました。
火山岩の荒れた山肌に時々鮮やかな芝桜の花が咲いています(写真11)。この花は直径10-20センチの丸く盛り上がったこけ様で荒れ果てた野原や岩の間にへばりついて色鮮やかに咲き誇っていました。
デティフォス(写真9,10)は苦労して行った甲斐ありのすごい迫力、高さ44メートル毎秒212トンの水が流れ落ちています。
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