Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

運転開始

2021-05-07 01:00:30 | 日記21

私が英国の運転免許を取ったのは50歳の時だった。それ以来一年に何回運転していただろう。わが家の近くには歩いて5分も行かないところにバスの停留所が2か所、歩いて10分のところに電車の駅が3か所どこも違う線がある。

それに60歳から電車もバスも地下鉄も只になってしまった。おまけに一年に半年はポールと二人で海外にキャンピングカーで出かけていたから、わが家のトヨタの小型車は10年経った今でも走行距離が8千マイル(12,800KM)になっていない。

過去3年ほどは一度も運転席に座ったことがなく、もう先が見えてきた肺がんのポールには 貴方がいなくなったら車は売るから と言っていた。

昨年春3月にロックダウンになり、ポールは5月ころまで車を運転して、銀行まで連れて行ってくれたりした。その頃にガソリンも満タンにして・・・・

7月11日にポールが逝って、ちょうど1か月後の8月10日のお葬式、初めて私は車を運転して葬儀場まで行った。あの日は英国最高の暑い日で30度を超え、おまけに助手席の窓が開かない。もちろん冷房なんて一度も使ったことがない。

全く悪夢のお葬式だった。でもそれ以来なんだか変に度胸がついてしまい、わが家から娘の家まで車で10分の道のりを一人で運転していけるようになった。

彼女の家まで歩いても30分、バスも1回乗り換えないといけないから、重い庭の道具や、ミミズいっぱいのコンポストなど持って行くにはどうしても車がいる。

12月末から3月の第1回目のロックダウン解除になるまでは、娘宅に居ついていたから一度も車を動かさなかった。

3月半ばから1週間に2-3回娘宅を往復、そして近くのスーパーへ畑に入れるコンポストを買いに行った時と4月に近くの自動車会社に車検をお願いした時に運転していった。

車検も 車を全部整備しますか?金額は車検も入れて470ポンド と言われ何も知らずにOKを出した。その時助手席の窓が開かないと伝えたのに、ここでは治せないと言われがっくり。

車を引き取りに行くときに途中で近所のおじいさんに会い、窓が直せないと伝えたら、ここに僕に知ってるメカニックがいるから紹介してあげると連れて行ってくれた。その人は以前トヨタで働いて居たから、すぐ車を持ってきなさいと言ってくれた。

その車検の会社から直接車でこのメカニックの工場に横づけ、彼が運転席に座ってドアの上のボタンを2か所押したら窓がするすると開いた。・・・近所のおじいさんが教えてくれなかったら今頃またどこかでお金をぼられていたかもしれない。来年からはここで車検もとカードを貰ってきた。

娘宅の表玄関は車が2台しか入らない。それでバックで入るにはいつも四苦八苦している。先日ちょうどパトリックがきたから玄関に車を入れてもらった。そして彼らの庭で畑仕事をしている間に娘夫婦は皆で出かけてしまった。

さて帰ろうとハンドブレーキを持ち上げるがどうしても動かない。もう泣きそうになってどうしたものかと考えていた。数分後前を通った若者に、お願い、助けて と声をかけた。快くあっという間にブレーキが降り彼は笑いながら行ってしまった。この時本当に男性の力と言うのはすごいものだと感心、パトリックは2度も謝ってくれた。

先週初めて車にガソリンを入れた。いつもポールの横に座っていたのにどうやってガソリンを入れるのかも知らなくて、前日パトリックに教えてもらった。英国では自分でガソリンを入れて窓口へ支払いに行かなければならない。

日曜日にブーツセールが開始になった。今までいつもポールに連れて行ってもらっていたけど、初めて一人で運転して,駐車はなるべく人通りのない通りに止めた。ブーツセールの農場には広大な駐車場があって,何百台もの車が止まっているがとってもそんなところに入っていけない。

それで少しづつ行動範囲も広がってきて、なんとなくそのうちに息子のいるブライトンまで一人で運転していけるかもなどと自信をつけてきた。

日本では後期高齢者免許を返還とのことらしい。夢は小さなオートマティックキャンパ-を買って、もう一度スカンディナビアとポルトガルへ行きたい。


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4 コメント

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Mrs (玲子H)
2021-05-07 06:59:33
旅人様、いつもコメントありがとうございます。
我が家のキャンパーはマニュアルでしたので、私も一度だけ運転して見てこりごり、出来ません。
北欧は2回行きましたが、2回とも6月から9月までの真夏です。ですからオーロラは見られません。24時間太陽が出ていました。アイスランドは6月半ばから8月半ばまでしかフェリーが行かないので貴女が冬に見かけたキャンパーはアイスランド常駐のものでしょうね。私達6月から7月の2週間アイスランドを1周しましたが、北のほうでは雪が降ってました。
もう一度のキャンパーの旅は夢だけに終わる事でしょう。
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Mrs (玲子H)
2021-05-07 06:48:14
桃子様、コメントありがとうございます。ポールが逝って一時は何をしてよいか途方にくれましたが、車が一番気になっていて、自分でも驚いています。ポルトガルへキャンパーで行きたいのは夢ですから全く先はどうなる事か判りません。ポルトガルまでフランスを通っていくと丸1週間かかります。それだけでビビってしまいますね。
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Unknown (旅人)
2021-05-07 06:21:24
玲子様。

リタイアした時に、キャンピングカーもあるのだから普通の車は2台もいらないだろうと私の車を売ってしまったものの、主人の車は運転しにくくて、結果私が車を運転するのは必要最低限の場合のみになってしまいました。キャンピングカーは一度も運転したことが無く、旅行中に主人が病気になったらどうしようといつも心配しています。

キャンピングカーで北欧に行かれたのですね。私は冬のアイスランドで7~7,4mクラスのキャンピングカーに4回出会いました。レンタルのお店がありましたが、多分4輪駆動なのだと思います。オーロラを見ながらの車中泊、一度経験してみたいです。

再度キャンピングカーでの旅行を希望されるなら、バンコンをレンタルしてトライしてみたらいかがでしょうか?幅が狭いので、運転しやすいのではと思います。
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同じ気持ち… (桃子)
2021-05-07 05:28:57
ご主人を亡くされて まだ一年も経っていないんですよね。
でも明るく元気に良くやってらっしゃる!
私は主人が逝って3年経つのですが、やはり車のこと、銀行や保険や税金…全て主人にやってもらっていたので、一人になって途方に暮れましたが。なんとなく皆に助けられてやっています。
車の運転は良いですね、遠くまで行けて行動範囲が広がり 解放的で心も広がります。
ポルトガルなどへ また行けるといいですね!!
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