9月19日の女王様のお葬式からもう1週間が経ってしまった。
20日の無料新聞メトロは全面写真と葬儀の記事のみ、その他は一切載せていない。
そしてこの10日間の喧騒が嘘みたいに火曜日からは普通の日にもどってしまった。
お葬式の日は英国内では何百万人もの人たちが実況放送を見たとのことだが、時差の違うカナダでもこの日は特別休日、夜中から実況放送されたという。日本でもテレビ局各社が実況放送で、すべて放映されたとのこと。
私は朝8時から夕方6時までのBBC放送を見ていたが、夕方ウインザー城の葬儀式の間にはいつの間にか眠っていた。
それにしても華麗なお葬式でしたね。昔プリンセスダイのお葬式の後、日本人の批評家が言った言葉 さすがにミュージカル発祥の国だ。本当にその通りだった。
途中から急に思い立って、カメラでテレビを映し出した。
一糸乱れぬ98人の海兵隊のセーラ服の若者たちが引く砲台車。
この8人のロイヤルボディーガードはウエストミンスターホールから砲台車、砲台車からウエストミンスター寺院、ウエストミンスター寺院から砲台車、ハイドパークコーナーで霊きゅう車に乗った時、最後にウインザー城で霊きゅう車からセント・ジョージ・チャペルまで女王様のお棺を運んだエリート達。世界中に顔を知られたでしょうね。
ホワイトホール前の戦没者慰霊碑を通ってゆく。
ザ・マルからバッキンガム宮殿の前の長い道の両側を埋める兵士の後ろは1週間前からテントを張って道路わきで場所取りしていた人たちから一般市民でうめつくされた。こんなに多くの陸、海、空軍の軍人を見て、イギリスは戦争しても大丈夫だなと変に感心した。友達に言わせると、この人たちのお給料は私たちの税金からだろうか?と考えることもシビアー。
バッキンガム宮殿の前のビクトリア女王のモニュメントの広場からグリーンパークを通ってハイドパークコーナーへむかう。
ウインザー城の中にも整列しているたくさんの兵士たち。
道路の両側を埋め尽くすお花。途中に女王様が愛されたポーニー・エマが棺を見送っている。
今後百年以内には女王が戴冠することはないだろうといわれる。英国はビクトリア女王とエリザベス女王の時代に格別な発展を遂げた。今後100年といわれなくても王室が存続することさえも分からない。エリザベス女王様は70年の長きにわたり国民から愛され尊敬された。これは歴史に残る一幕だろう。
最愛のエジンバラ公の横に永眠された女王様。合掌。
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