Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

EU 脱退後の悪影響

2021-11-13 00:18:46 | 日記21

2016年EU 脱退の国民投票で、脱退組51% EU Stay49%と僅差で脱退となったわけだが、普通の離婚でも1-2年はかかる。ましてや大組織の中から国が抜けるとなるとその調整に長い年月がかかり、今年3月31日をもってとうとう英国はEU と袂を分かった。

これで英国の旅行者はヨーロッパで3か月以上滞在できない。今までポルトガルでのんびり6か月も暖かい太陽を満喫していたキャンパーの友人たち、今連絡している湖水地方からポルトガルへ行った友達夫婦は、12月10日でもってポルトガルを出なければならない。

ヨーロッパからの季節労働者、主にルーマニア、ポーランド、ブルガリアなどの肉体労働をする人達が、それ以来、入国できなくなった。外国からの労働者が入らなくなって英国の失業者が仕事に従事するかと言うと、決してそんなことはない。激しい肉体労働をするくらいなら、少ない失業手当で遊んでいたほうが良い英国人たち。

8月末にスコットランドへ行った時も、ほとんどすべてのレストランに、ウエイター、ウエイトレス急募の看板が出ていた。彼らが居ないとサービスが悪くなる。注文してから食事が出てくるまで、長い時間待たなければならない。

大農場ではせっかく出来た農作物を取り込む労働力不足のため、作物が畑で腐っていく。また収穫してもスーパーや、市場へ運ぶ大型トラックの運転手不足のため、生鮮食糧不足が言われている。

つい最近ではガソリンをガソリンスタンドまで運ぶ運転手不足で、ロンドン市内ではガソリン供給が無くなり、皆長時間列を作っていれていた。こんな時に限って必ず起きるのがパニック買いの人たち。

ガソリンを水を入れるポリタンクに詰めて買い込む異常者たち、こういうのをテレビや新聞で見せるとますますあおられて、焦って買い込む人達が現れる。

10月ころには、今冬トイレットペーパーが無くなると新聞で騒いで、ショッピングトローリーいっぱいのペーパーを買い込んでいる人を写していた。これって案外販売元の作戦だったりかもね。

先日ケントの田舎に住んでいる友達と話したところ、8月ころから、庭で出るごみ、木の枝、葉、草などを取りに来る地方自治体のサービスが遅延して、みんな困っているという。

ここにも大型車両で、ごみを集める車の運転手不足が原因だという。地方自治体はお給料も安いため、高いほうへ移動していくのは止められない。

EU 脱退までこんな不都合なことが起こるとはだれも思っても居なかったのだろう。

 

話変わってコロナのマスクのこと、マスクをすることで他人に感染させるリスクが少なくなる、などとは考えないらしい。誰が他人のためにあんなマスクをするものかと言う考えだから、いまだに感染者が毎日4万人から減らない。それとワクチンを打っているから感染しないと思っている人たちも多い。

昨日でワクチンを打っていない老人ホームのケアワーカーはホームで働けなくなった。仕事でどうしても必要なら、ワクチンを打つくらいどうだというのか?失業してもワクチンは打たないという人達、私には理解不可能。

 

 


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4 コメント

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Mrs (玲子H)
2021-11-15 08:59:21
旅人様、お元気になられましたか?後遺症はありませんか? 大変な目に合われたようで、お気の毒です。
フランス人も英国人も自分勝手、変に個人主義が発達していて困ったものですね。
ホントにあなたのおっしゃる通り、人を見たらコロナウイルスと思え・・・ですね。
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Mrs (玲子H)
2021-11-15 08:50:13
りくすけ様、コメントありがとうございます。
貴方のブレックスイット(EU 脱退)国民投票時のブログを読ませていただきました。先見の目ありですね。英国人の後2パーセントがあなたのような危機感を持っていたらこんなことにはならなかったのに。
何しろ英国中央部の国民は移民を嫌っていますから。

私は来年で英国滞在50年になります。でも中身は日本人の感性で好みも日本的です。このブログのデザインも私の好みで選んだものです。
返信する
Unknown (旅人)
2021-11-13 09:10:51
玲子様。

ポルトガルに3ヶ月以上滞在出来ないのは困りましたね。一度スペインに入ってポルトガルに戻ることは可能なのでしょうか?でも国境に誰もいないと証明することが出来ないですよね。

フランスも人手不足だとかで、私の住んでいる田舎でも求人広告があちらこちらに目につきます。でもイギリスはEU脱退で、状況は更に厳しいのでしょうね。

そんなことで、先月会ったワクチン反対派の男性は、もし勤務先がワクチン接種を義務付けたら直ぐにでも転職すると強気でした。困ったものです。

フランスは65歳以上の高齢者に第3回目のワクチン接種が義務付けられましたが、ワクチンが出来る前に感染したご近所の方達は症状も重くご家族も注意されていたのが、最近は症状が軽い場合が多く、自分が感染しているのが明白であってもPCRテストも受けず、平気で買い物に出かけている人がいるのでびっくりです。自分が軽症であれば他人に感染のリスクは無いと思っているのです。恐ろしい。

ワクチンを受けたから感染はしない、ワクチンを受けた人だけがレストランに入いるのだからレストランではリスクは無い。はあー?私は2回目の接種後たった4ヶ月半でコロナに感染しましたし、接種証明の衛生パスは持っているので感染中もレストランには入ろうと思えば入れたわけです。

「人を見たら泥棒と思え」ではなく、「人を見たらコロナウイルスと思え」で生活していく必要がありそうです。
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玲子H様へ。 (りくすけ)
2021-11-13 05:55:36
お邪魔します。

英国で暮らす方ならではの視点・体験・実感。
栄光ある孤立は痛みを伴うだろうと思いましたが、
なるほど様々な影響があるんですね。
今回の投稿を拝読して、改めて分かりました。

以前、拙ブログで2016年の国民投票に着想を得て
記事を上げました。
勝手ながら今コメントの名前からリンクを致しました。
もし未読でご興味があり、
時間と都合が許すなら覗いてやって下さいませ。

ところで話題は替わり、
以前「赤とんぼ」について感想を頂戴しましたが、
貴ブログのデザインは彼岸花と赤とんぼ。
これは奥能登で出会った幻想的な大群の記憶と
繋がっているんでしょうか?

では、また。
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