10月10日水曜日とうとうスペインからポルトガルへ行くことに決めた。カセーレスからポルトガルのタヴィラまで441km、前日ディーゼルも満タンにしてあったので、朝9時快調にキャンプサイトを後にした。
キャンプサイトの近くから無料の高速道路でセビリアまで走る。制限時速120㎞、キャンパーのエンジンはいつも快調で今まで過熱さえしたことがない。
セビリアからポルトガルまでの高速道路も無料で、中央分離帯は夾竹桃の花盛り。時々白や薄いピンクの花もあるがほとんどがこの濃いピンクの花が続く。
亭主は時速110㎞以上を持続し、快調に飛ばしていた。ちょうど12時過ぎ,あと50㎞くらいでポルトガルの国境に着くころ、スペインのディーゼルの方が安いからこのあたりで満タンにしようと決まった。
スピードを緩めて道路わきの細道へ入りディーゼルの値段を見ると異常に高い。やーめた。 とまた加速したとたん、急にガーガーと2回変な音がしてエンジンが停まってしまった。
それ以来動かない。
パニックに陥った亭主はそれでも車の保険書を探すが見つからない。あー家に忘れてきたのだーと言って、娘に電話しろという。この春タヴィラで初めてセットアップしたアイフォーンで娘に電話して保険書の内容をメールで送ってもらいたいと伝えた。
近くの給油所に助けを求めていったが、車の保険がないことには助けられないと断られた。
ますますパニックで頭の中が真っ白になった亭主は保険会社の名前も覚えていない。亭主がパニックになると変に落ち着いてしまう私が、保険会社の名前を思い出し、アイフォーンで英国へ電話した。会社はとっても親切ですぐインターナショナルの事故処理サービスへつないでくれ、1時間後には誰かが助けに行くと言ってくれた。その頃はちょうどスペインのシアスタに入る前。
助けが来ると判って、落ち着いたのでお湯を沸かしお昼のサンドイッチを食べ、昼寝までして暑いキャンパーで待ちに待った。
助けのピックアップトラックがやってきたのは4時間後、午後5時過ぎだった。
エンジンを見て自分では治せないと言ってすぐ長い間彼は電話していたが、6時近くキャンパーを後ろに引っ張り上げ、私たちはトラックの運転席横に座って一番近い町フエルバ(Huelva)へ連れていかれた。
スペインのシアスタは午後2時から4時までほとんどすべての店が閉まって開いているのはスーパーマーケットくらいだろう。行ったガレージ(修理工場)も朝9時から午後2時までそして4時から7時まで就業する。この夜はもう遅くてエンジンを見る時間がないからガレージ横で一泊するよう勧められた。
運の悪いことにこの週金曜日はホリディーで金曜日から日曜日の3日間閉まるという。
7時ちょうどにガレージはドアを閉めて皆さっさと帰ってしまった。この夜中から早朝までフエルバでは5月以来初めての豪雨が降った。
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