朝8時、久しぶりの青空で、以前からグリニッチで花見ができると聞いていたから、今日がその日。
電車に乗った9時半は雲が張り出し風が冷たく、電車とDLR (ドックランド・ライト・レイルウエイ)の間中ポールは寒いの連発、今日一日中こうして文句を言われるのかとうんざりしていた。
カティーサークでDLRを降りて真っ直ぐグリニッチマーケットの中を通った。
ここは観光客用のクラフトや中古品・アンティークスなどを売っていて、高いから絶対買わない。それで見もせずに通り過ぎ、公園へ行く通りの脇の公衆便所へ行った。
このトイレは100年は経っているもので、考えてみれば100年前に日本の通りに公衆水洗便所があっただろうか?ここグリニッチはヴィクトリア時代に海軍カレッジや天文台などで大いに発展したところ。公園をそぞろ歩くジェントルマンや貴婦人も多かっただろう。
残念なことに女性トイレは鎖が下りて閉まっていた。
公園側の海洋博物館の入り口の飾り、Ship in Bottle ( 瓶の中の船)と言うが、ポールはこれを見て船乗りはBottle in a Ship(船の中の瓶ー酒)と言うんだとニヤリ。
海洋博物館の玄関には歓迎の日本語も見える。
この素晴らしい建物を見ると、ヴィクトリア時代は英国の最盛期だったことを思い知らされる。
グリニッチ天文台は公園の高台にある。今日は花見の予定で天文台へは行かない。
公園内は広大な敷地で真っ直ぐな道路(過去10年内に完全に整備された)が縦横に走っている。
英国に住んで47年、片道30分で行けるこの公園に過去何度も来ているが花壇があることを知らなかった。2時間ほど花壇を回って写真を撮り、公園の裏側ブラックヒースの門から出た。
ブラックヒースは17-8世紀ロンドンでコレラが流行り何十万人もの市民が死んだ。その死体をこのヒースランド(当時は高台の荒れ地)にまとめて埋めたもので、今でも掘れば遺骨が出てくると言われる。それでここは広大な草地になっていて、町や村は周辺をぐるりと囲んで作られている。
この広大な草地には道路が縦横に走っていて私たちも帰りのバスを探すために草地を縦断した。
ちょうどこのブラックヒースにはサーカスやファンフェアーの一団が滞在して4日から公開していた。
ウイークエンドは賑わうのだろうがこの寒空、平日も賑わっているとは思えない。
バスでキャツフォード(Catford)まで行きショッピングをと通りを見たら、半年前にはなかったパブの前のすごいデコレーション。驚いたのなんの。一体どこからこんなアイデアが生まれるものなのか?
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