暑すぎてげっそりしているren.です。
すでにコオロギも鳴き始め、こちらはもう、秋。
この暑さも"残暑"ということになるのでしょうか。
さて、では'10 キャンプツーリングの2日目のレポートです。
なお、今回は説明や自分語りが多目になっております。
鬱陶しいという方は、写真だけご覧ください。
本日の行程。
朝7時半。
忠類ナウマン公園キャンプ場を出発。
当初の計画では今日は、釧路を経由して中標津の開陽台へ向かうことになっていました。
しかし、頭上の曇天に少々、いやな予感を感じます。
総じて、天気の懸念はあたってしまうものでして……。
忠類のセイコマで飲み物を買って出ると、早速ぽつりぽつりと降りだしました。
うへぇ。
とっとと道の駅「さらべつ」へ。
開店時間前なので、だーれもいなーい(w
ここでひとまず雨宿り……と思っていたら、雨はあがってしまった。
すぐ近くには十勝スピードウェイもありますが、ここは先を急ぎましょう。
道道210号線を東へ。
8時50分、豊頃のハルニレの樹に到着。
見晴台から見える2本の巨木。
この、奥の方の1本が樹齢およそ150年のハルニレの樹です。
1本といいながらも、実はこの樹、2本のハルニレが合体してしまったもの。
そのため幹は丈夫になり、横に広がった見事な枝ぶりになったのだと思われます。
本当はもっと近くまでいけるのですが、時間と体力の都合で、ここまで(w
国道38号線に乗り換え、浦幌へ。
この辺りでは、空は曇ったり晴れたりといった、不安定な雲行き。
9時40分、道の駅「うらほろ」に到着し、スタンプを押します。
浦幌は、私が子供時代に釧路に住んでいた頃、よく遊びにきた町でした。
当時は日本一長かった滑り台が山の尾根に沿って設置されていたり、広い芝生の公園や、ちょっとしたフィールドアスレチックなんかがあり、大変楽しんだ思い出があります。
しかし、道の駅の方に聞いたところ、もうずいぶんと前に、その公園もなくなってしまったようです。
代わりに「乳神神社」という、おっぱいの神様を祭った神社が幅を利かせていました。
看板やのぼりがR38沿いに並んでおり、そのインパクトある風景を写真に撮ろうと思ったのですが、地元のおばあちゃんたちがふもとで話し込んでいて、気恥ずかしかったので素通りしてしまいました(w
興味のある方は、「浦幌 乳神神社」でググれ。
再びR38を太平洋に向け走らせます。
いよいよ海岸が見えてくる……といったところで、またも海霧にまかれはじめます。
気温の低さもあいまって、ジャケットの下にも着込まないと我慢できない寒さ。
しかし、まだこの時は、「海沿いを抜ければ、何とかなる」と思っていたのです……。
その考えは白糠に来た段階で砕かれます。
霧に雨が混じり始めたのです。
ザーザー降りではありませんが、装備がしっとり濡れ始め、バイザーにも雨粒が流れ始めます。
あぁ、これはまずい。
11時15分、道の駅「しらぬか恋問」に到着。
バック類にカバーをするなど、雨支度。
雨脚は強くないので、しばらくここで様子をみることにします。
すっかり霧と雨風で体力を奪われたので、駅にあったラーメン屋で味噌ラーメンを頂く。
この段階で、頭の中にはルート変更の案がもたげていました。
「ラーメンを食べ終わっても、雨が上がらないようならば、それも仕方がない」
果たして、正午になっても雨は降りつづけていたため、今日の泊地を阿寒湖に変更することを決意しました。
となれば、ひとます釧路で見物出来る場所を少し周ることにしましょう。
R38、大楽毛から釧路市街入り。
先ほども話した通り、私は4歳から10歳までを釧路で過ごしました。
10年程前にも一度、少しだけ通りかかったのですが、じっくりと訪れるのはン十年ぶり。
私が暮らした家や幼稚園、小学校を訪れてみると……あぁ!!
まるで時間が止まったかのように、当時のままの姿。
いや、実際には壁が塗りなおされていたり、窓や扉が補修されていたり、立ち木が高く生長していたりと、変化しているところはありますが、大外はまったくといって変わっていないのです!
月並みな表現ですが「こんなに低く、狭い場所だったのか」と、涙が出てきちゃった。
それぞれの場所の写真は、身元バレしかねないので遠慮させていただきます。
なお、小学校や幼稚園は、ちゃんと事務所や先生に断って入れていただきました。
ご時世的に、私なんかが勝手にうろうろしていたら通報されかねないからね(w
代わりに、その他の釧路市内の見物写真をお見せしますね。
まずは、釧路市の中心に鎮座ましまする、日本製紙工場。
昔は十條製紙という名前でした。
釧路の町はこの工場のパルプの臭いで満たされています。
でも、昔ほど臭く感じなかったな。
技術的に悪臭問題を解消した、ということなんでしょうかね。
その工場のすぐ横にある、十條スケートセンター。
ここはまだ、十條の名前が残っているんですね。
しかも、この建物自体は私の子供時代から、ほとんど変わっていませんよ。
元々は十條製紙のアイスホッケーチームの練習・試合場だったんですよ。
一般にも開放されていますが、冬場には各小学校のグラウンドに即席スケートリンクが作られるため、私は使ったことがありませんでしたけどね。
同じ敷地には「十條サービスセンター」という商業施設があったのですが、現在は大手スーパーに変わっています。
でも、建物には昔のままの場所もあり、これまた懐かしい。
釧路大橋を渡りJR釧路駅へ。
この建物も、ほとんど変わっていないなぁ。
でも、駅前の風景はずいぶん変わってしまったようです。
目立っていたパルコやカニの卸問屋なんかは無くなっているし。
つか、ここに来て天気が良くなってきて、暑い!!
街中ということで、舗装からの輻射熱もきつい!
でも、もう予定変更と気持ちは決まっていましたし、時間的に中標津には行けない(w
釧路市のシンボルである幣舞橋。
ニュースなどで釧路の風景というと、ここが映し出されますよね。
特に地震があると、津波の警戒映像としてこの辺りが映ります。
この周囲も、ずいぶんと大きなビルが大きくなりました。
幣舞橋の正面はロータリーとなっており、春から雪が降るまで花時計があります。
この横には、通称"出世坂"と呼ばれる急な坂がありました。
冬場は凍りつくため転倒、滑落する人が多く、「滑らず上りきったら出世する」といわれていました。
今はどうやら、安全な階段と作り返られたようです。残念(w
春採台にある釧路市立博物館。
このロボットに変形しそうな建物は、地元出身の建築家、毛綱毅曠さんによるもの。
展示されている収蔵物は、個人的に北海道随一だと思います。
今回は時間的に余裕が無いので、泣く泣く入場は見合わせました。
その隣にあるのが、釧路市青少年科学館。
多分、北海道で初めてプラネタリウムを持った科学館だったんじゃなかったかな。
私も子供の頃は感動させてもらった口です。
……が、見ての通り、窓や扉には板が打ち付けられてしまっています。
'05年に閉館してしまったのだそうです。
まあ、展示物のほとんどが玩具か遊具のようなもので、しかも壊れっぱなしでボロボロだったからなぁ。
思い出一杯な場所だけに、残念。
最後に、フィッシャーマンズワーフ MOO。
少し前に、釧路川のラッコが話題になったとき、ニュースに多く登場しましたっけね。
市場を元にした複合商業施設……というか、でかいおみやげ物屋。
こちらも毛綱毅曠さんの設計による建物で、まるで秘密基地のような趣。
MOOからは釧路川を経て、幣舞橋と太平洋を眺めることが出来ます。
暑さにへばってる土鳩と一緒に、カキ氷で一服。
まあ、このハトは逆に、身体を温めているんでしょうけれど(w
ベンチで古くから釧路にいたというおじさんと雑談。
釧路は近年、場所によって発展と衰退の落差が激しいみたい。
漁業や産業も頭打ちみたいだしねぇ。
14時過ぎ、MOOを出発。
R38を引き返し、大楽毛から今度は阿寒湖へと向かいます。
……やはりここまでくると、天気が悪くなるorz
どうやら天気が良いのは、釧路市街だけのようです。
途中、缶コーヒーで身体を温めつつ、17時ジャストに阿寒湖畔キャンプ場に到着。
相変わらず、熱過ぎて5秒も足をつけられない足湯がお出迎え(w
ほぼ同時に着いたライダーさんたちと、食事をしながら雑談を楽しみました。
そして銭湯でお風呂を頂いた後は、アイヌコタンでお買い物!!
……と行きたいところですが、ライダーさん達との雑談が楽しすぎて時間が遅くなってしまったため、馴染みの1件にしか寄れませんでしたorz
でも、その「熊の家」さんで、なかなかかわいいキツネの木彫りをゲット。
素朴でいて、この愛嬌。
しかも、どうやら値段の付いていなかった物だったらしく、これも運命の出会いだったのかな。
キャンプ場に戻ると、またパラパラと雨が降ってきました。
うーむ……今日は10%の降水確率に付きまとわれた一日だったなぁorz
これで、明日も天気が悪くなり雨でも降ると、もはや楽しめない旅になってしまう。
それならば……。
そんな懸念を胸に、2日目の眠りにつきました。
▼ 2日目の走行データ
走行距離 227.8km
所要時間 9時間30分
つか、今日先ほど届いた新聞夕刊に、「釧路名物の霧が少なくなっている」という記事が。
……貴重な霧を堪能させていただきましたよっ。
あぁ、嬉しいなっ、こんちくしょうめぃ。
\……。/
こっち見んな(w