昨夜はベランダにコオロギが上がってきて鳴き続けていたren.です。
秋の風情を通り越して、騒音公害だったぞ(w
でもまぁ、このまま一雨ずつ寒くなっていってしまうんだなぁ。
今年も夏らしい夏は、1ヶ月もなかったですよ。
さて、では'10 ツーリングレポートも、今日で最後です。
最終日は北海道をほぼ横切る行程となります。
本当はいつもの日高・沙流川オートキャンプ場に泊まろうと思っていたのですが……。
阿寒湖畔キャンプ場を7時半に出発。
まずはアイヌコタン入り口の、コタンコロカムイ(シマフクロウ)のレリーフで記念撮影。
空は曇天。
昨日の海岸線での霧と雨を思い出し、すでにへこたれつつある(w
国道241号線を足寄に向け出発。
途中でオンネトーに寄り道。
天気は優れませんが、澄んだ濃緑色の湖面はやはり神秘的。
今回も自前パノラマ写真を作ってみました。
下のサムネイルをクリックしてみてください。
展望台の手すりから撮影。
広角レンズなのでずれている部分や、オート露出で色味の違うところもありますが、ご了承を。
バイクと湖を一緒に取れるところを探して、湖畔をうろうろ(w
今回、カメラ以外にニンテンドーDSiLLも持っていって、壁紙用の写真も撮ってきました。
電源を入れるたびに、旅の思い出が蘇るように。
再びR241を足寄へ。
9時半、道の駅「あしょろ銀河ホール21」に到着。
駐車場が工事中で、バイクを駐車できる場所が遠く、スタンプを押しに行くのに難儀しました。
相変わらず、空気の読めない駅だ。
とっとと出発しよう(w
すぐ近くの道の駅「足寄湖」に立ち寄り、道道88号線で本別へショートカット。
このr88は車通りも少なく、田んぼの中を走る直線道路で気に入りました。
ただ、あまり写真栄えはしそうになかったので通過(w
11時前に、道の駅「ほんべつ」に到着。
先ほどの「あしょろ」、去年行った「りくべつ」とともに、旧ふるさと銀河線の駅があった場所。
跨線橋だけが残されていました。
ここでちょっと疲れが来ました。
晴れ間が出ず、蒸し暑いのも一役買っています。
そこで、ローソンで初めてレッドブル・エナジードリンクを買ってみました。
味は気の抜けかけたオロナミンCみたいな感じですね。
しかし、飲んで5分くらいで倦怠感が消え、なんとなくあった指先のしびれもなくなりました。
すごい!さすが「レッドブル、翼を授ける」!!
……このキャッチフレーズを思い出して、事故ることを想像したのは内緒(w
ついでに店員さんに道を聞き(「判り難いですよー」と言われた)、r134に曲がり、道の駅「しほろ温泉」へ。
休憩はせずに、すぐその先にある道の駅「ピア21しほろ」へ向かい、正午ジャストに到着。
駐車場に入るとちょうどガス欠になったので、敷地内のセルフで給油。
当初の予定では、ここからナイタイ高原に寄る筈でした。
しかし、天気の様子を見ながら走っていることと、お腹が減ったこともあり、スキップを決定。
早いうちに狩勝峠を越えてしまうことを決意。
もう、今年は予定が狂いまくりだ(w
まあ、ここまでくれば、毎年走っている勝手知ったる道です。
R274を鹿追に向かいます。
途中の瓜幕へと向かう、お気に入りの直線。
シーズンなら、気球が飛んでいるのもみられます。
道の駅「うりまく」「しかおい」に立ち寄り、道道を使って新得にショートカット。
1時半に新得駅前に到着。
いつも寄る、駅前の蕎麦屋「せきぐち」さんで昼食。
新得そばは太めの麺で、こしがあり食べ応えがあります。
お腹も膨れたので再出発。
この段階では、少々日が出始めて気温も上がってきました。
回復傾向よしよしと思っていたのですが……。
1日振りにR38に戻り、狩勝峠を登ります。
この道は車通りが少なく、頂上まで途切れず続く登坂車線があって、50ccでも安心して登れます。
2時半、無事に登頂。
去年に比べると、やはり遠くまでは見えませんね。
休憩中、これから下りる東側から強い風が吹きだしました。
「多少蒸すけど、気持ちのいい風だなぁ」
……そんなのんきなことを言っている場合ではありませんでした。
湿った風が吹いてくるということは、山の向こう側の天気が崩れているということではないかっ!
そんなことに、下りはじめてから気づきます(w
トマムに近づくにつれ、風がどんどん冷たくなっていきます。
湿った風の中には、たまに水滴のようなものも感じます。
道やバイク、バイザーに水滴はついていないので、雨が降っているというわけではありませんが。
これは先を急がなくては。
雨の中でテントを張ることほど、鬱陶しく、難しいことはありません。
天気の具合によっては一気に札幌まで強行帰宅という手も、まだこの時間なら考えられます。
r136でトマム駅を過ぎ、トマム川沿いを走り始めたとき、戦慄の風景が!!
か……川から霧が立ちのぼっとるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!
見ているには神秘的ですが、その中を突いてバイクで走るとなると、話は別。
つまり、川の水の温度よりも、空気の温度が冷たいということですからね。
寒いんだよ!だって冬前後の現象である"けあらし"と同じなんだもん!(w
そして占冠に近づいた1kmほど続くトンネルで、さらなる恐怖が襲い掛かります。
まず トンネルの中に霧!
数m先のセンターラインがかすかに見える程度で、トンネル内がすべて真っ白な闇!
対向車のライトも30mほど近づかないと確認できません!
そして何より、トンネル内は一段と寒い!!
恐らく10度を下回っています。
その低温が新たな恐怖を生みます。
トンネルを出た瞬間 視界がゼロに!
いくら涼しいとはいえ、外は気温20度以上でトンネル内よりも温かいのです。
つまり、バイザー、カバー式サングラス、そして眼鏡が、一瞬にして曇った!
慌ててバイクのブレーキをかけますが、明らかに蛇行していることが感覚でわかります。
停車し、バイザーや眼鏡を外して裸眼になると……
そこは トンネルを出て20mほどの対向車線のど真ん中
r136は無料化された道東自動車道の昇降口があるとはいえ、占冠側は車も少なかったことが幸いしました。
もし対向車や、トンネルから後続車が来ていたら……。
今こうして、笑い話のようにお話していることもなかったんでしょうね。
あぁ、おそろしや。
この出来事で、へこたれつづけた私の気持ちにも、すっかりとどめを刺されました。
頭の中にこの曲が流れます。
「ガンバの冒険」ED 「冒険者たちのバラード」
旅はもうこれまでだ 冒険を打ち切ろう~♪
……ということで、骸を晒す前に帰ることを決意(w
この曲と"不思議な泣く木"は、絶妙に合うな(w
道の駅「自然体感しむかっぷ」到着。16時。
まだ、今なら日没過ぎには家に帰れる。
そのためには、R274 石勝樹海ロードを車通りの多い夕方に通り抜けなければいけませんが、迂回して穂別を周ると帰宅時間は9時を回ってしまうので、背に腹は代えられません。
家に連絡を入れ、夕飯の支度をしておいて貰いましょう。
その前に、道の駅「樹海ロード 日高」へ立ち寄り、スタンプをゲット。
気合を入れなおし、17時、故郷への長い道(スタートレック4)へ。
これを流しておきましょうか。
▼ 1/6の夢旅人 2002
樹海ロード下りでは案の定、遅い私を邪魔にした車たちにいじめられました。
もちろん直線部分で路肩に寄り、出来る限り先に行かせるようにはしているのですけれど。
しかし札幌が近いためか、帰宅を急ぐ人はイライラするのでしょう。
どうしても道路の中央に膨らんでしまう連続急コーナーで抜いていくお方。
路肩のない橋の上で抜いていく御仁。
さらには狭いトンネルの中で横スレスレ30cmを抜かしていくナイスガイ。
そしてこうした素晴らしき方々ほど、抜く前に私の後ろにピタリとつけ、ライトや空ぶかしで見事な存在感を感じさせ、私という小さな存在など、そのご威光に消し飛んでしまいそうになります。
……ぶっちゃけ、夕張までの50kmほどは生きた心地がしませんでした。
少しでも接触や、私がびびってハンドルを間違えば、大事故という状況が10回じゃすまない。
私の心も疲れも伴って、ガンガン荒んでいきます。
でもまぁ、遅い私が悪いのでしょうがね、えぇえぇ。
命からがら走りつづけ、道の駅「マオイの丘公園」に着いたのは、18時半。
夕焼けが大変綺麗で、磨り減った心を癒してくれます。
……って、晴れてるじゃねーか、こんちくしょぉぉぉぉぉぉぉ!!wwwww
その後、R274を東進し、札幌入りしたのは19時。
さすがに日も暮れ、暗くなってしまいました。
しかも、この3日間で無かったほど強烈な蒸し暑さで、最後の体力も搾り取られます。
そして、19時45分。
我が家へ帰宅。
荷解きもそこそこに風呂でシャワーを浴び、くもじいを観つつ食事。
あぁ、今夜は函館だったんだなぁ。観られて良かった(w
とりあえず携帯からブログへ帰還報告をした後、ベッドで身体を横たえたら、そのまま寝てしまいました。
やっぱり、日高からの3時間ほどが、最も堪えたなぁ。
身体的にも、精神的にも。
▼ 3日目の走行データ
走行距離 400.8km
所要時間 12時間15分
これにて、今年の道東キャンプツーリングは終了。
結局、当初の4泊の予定から、なんと半分の2泊に短縮という結果になってしまいました。
私の運の無さと、メンタルの弱さがほとばしった展開でしたね(w
では、明日は走行データの総括をしましょうか。