'10 道東キャンプツーリング 3日目

2010年08月11日 13時12分14秒 | └過去ツーリング

昨夜はベランダにコオロギが上がってきて鳴き続けていたren.です。
秋の風情を通り越して、騒音公害だったぞ(w
でもまぁ、このまま一雨ずつ寒くなっていってしまうんだなぁ。
今年も夏らしい夏は、1ヶ月もなかったですよ。


さて、では'10 ツーリングレポートも、今日で最後です。


最終日は北海道をほぼ横切る行程となります。
本当はいつもの日高・沙流川オートキャンプ場に泊まろうと思っていたのですが……。

阿寒湖畔キャンプ場を7時半に出発。

まずはアイヌコタン入り口の、コタンコロカムイ(シマフクロウ)のレリーフで記念撮影。
空は曇天。
昨日の海岸線での霧と雨を思い出し、すでにへこたれつつある(w

国道241号線を足寄に向け出発。
途中でオンネトーに寄り道。

天気は優れませんが、澄んだ濃緑色の湖面はやはり神秘的。

今回も自前パノラマ写真を作ってみました。
下のサムネイルをクリックしてみてください。

展望台の手すりから撮影。
広角レンズなのでずれている部分や、オート露出で色味の違うところもありますが、ご了承を。


バイクと湖を一緒に取れるところを探して、湖畔をうろうろ(w
今回、カメラ以外にニンテンドーDSiLLも持っていって、壁紙用の写真も撮ってきました。
電源を入れるたびに、旅の思い出が蘇るように。

再びR241を足寄へ。
9時半、道の駅「あしょろ銀河ホール21」に到着。
駐車場が工事中で、バイクを駐車できる場所が遠く、スタンプを押しに行くのに難儀しました。
相変わらず、空気の読めない駅だ。
とっとと出発しよう(w

すぐ近くの道の駅「足寄湖」に立ち寄り、道道88号線で本別へショートカット。
このr88は車通りも少なく、田んぼの中を走る直線道路で気に入りました。
ただ、あまり写真栄えはしそうになかったので通過(w

11時前に、道の駅「ほんべつ」に到着。

先ほどの「あしょろ」、去年行った「りくべつ」とともに、旧ふるさと銀河線の駅があった場所。
跨線橋だけが残されていました。

ここでちょっと疲れが来ました。
晴れ間が出ず、蒸し暑いのも一役買っています。
そこで、ローソンで初めてレッドブル・エナジードリンクを買ってみました。
味は気の抜けかけたオロナミンCみたいな感じですね。
しかし、飲んで5分くらいで倦怠感が消え、なんとなくあった指先のしびれもなくなりました。
すごい!さすが「レッドブル、翼を授ける」!!
……このキャッチフレーズを思い出して、事故ることを想像したのは内緒(w

ついでに店員さんに道を聞き(「判り難いですよー」と言われた)、r134に曲がり、道の駅「しほろ温泉」へ。
休憩はせずに、すぐその先にある道の駅「ピア21しほろ」へ向かい、正午ジャストに到着。
駐車場に入るとちょうどガス欠になったので、敷地内のセルフで給油。

当初の予定では、ここからナイタイ高原に寄る筈でした。
しかし、天気の様子を見ながら走っていることと、お腹が減ったこともあり、スキップを決定。
早いうちに狩勝峠を越えてしまうことを決意。
もう、今年は予定が狂いまくりだ(w
まあ、ここまでくれば、毎年走っている勝手知ったる道です。

R274を鹿追に向かいます。

途中の瓜幕へと向かう、お気に入りの直線。
シーズンなら、気球が飛んでいるのもみられます。

道の駅「うりまく」「しかおい」に立ち寄り、道道を使って新得にショートカット。
1時半に新得駅前に到着。
いつも寄る、駅前の蕎麦屋「せきぐち」さんで昼食。
新得そばは太めの麺で、こしがあり食べ応えがあります。

お腹も膨れたので再出発。
この段階では、少々日が出始めて気温も上がってきました。
回復傾向よしよしと思っていたのですが……。

1日振りにR38に戻り、狩勝峠を登ります。
この道は車通りが少なく、頂上まで途切れず続く登坂車線があって、50ccでも安心して登れます。
2時半、無事に登頂。

去年に比べると、やはり遠くまでは見えませんね。

休憩中、これから下りる東側から強い風が吹きだしました。
「多少蒸すけど、気持ちのいい風だなぁ」
……そんなのんきなことを言っている場合ではありませんでした。
湿った風が吹いてくるということは、山の向こう側の天気が崩れているということではないかっ!
そんなことに、下りはじめてから気づきます(w

トマムに近づくにつれ、風がどんどん冷たくなっていきます。
湿った風の中には、たまに水滴のようなものも感じます。
道やバイク、バイザーに水滴はついていないので、雨が降っているというわけではありませんが。
これは先を急がなくては。
雨の中でテントを張ることほど、鬱陶しく、難しいことはありません。
天気の具合によっては一気に札幌まで強行帰宅という手も、まだこの時間なら考えられます。

r136でトマム駅を過ぎ、トマム川沿いを走り始めたとき、戦慄の風景が!!





か……川から霧が立ちのぼっとるぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!

見ているには神秘的ですが、その中を突いてバイクで走るとなると、話は別。
つまり、川の水の温度よりも、空気の温度が冷たいということですからね。
寒いんだよ!だって冬前後の現象である"けあらし"と同じなんだもん!(w

そして占冠に近づいた1kmほど続くトンネルで、さらなる恐怖が襲い掛かります。

まず トンネルの中に霧!
数m先のセンターラインがかすかに見える程度で、トンネル内がすべて真っ白な闇!
対向車のライトも30mほど近づかないと確認できません!
そして何より、トンネル内は一段と寒い!!
恐らく10度を下回っています。

その低温が新たな恐怖を生みます。

トンネルを出た瞬間 視界がゼロに!

いくら涼しいとはいえ、外は気温20度以上でトンネル内よりも温かいのです。
つまり、バイザー、カバー式サングラス、そして眼鏡が、一瞬にして曇った!
慌ててバイクのブレーキをかけますが、明らかに蛇行していることが感覚でわかります。
停車し、バイザーや眼鏡を外して裸眼になると……

そこは トンネルを出て20mほどの対向車線のど真ん中

r136は無料化された道東自動車道の昇降口があるとはいえ、占冠側は車も少なかったことが幸いしました。
もし対向車や、トンネルから後続車が来ていたら……。
今こうして、笑い話のようにお話していることもなかったんでしょうね。
あぁ、おそろしや。

この出来事で、へこたれつづけた私の気持ちにも、すっかりとどめを刺されました。
頭の中にこの曲が流れます。

「ガンバの冒険」ED 「冒険者たちのバラード」

旅はもうこれまでだ 冒険を打ち切ろう~♪
……ということで、骸を晒す前に帰ることを決意(w


この曲と"不思議な泣く木"は、絶妙に合うな(w

道の駅「自然体感しむかっぷ」到着。16時。
まだ、今なら日没過ぎには家に帰れる。
そのためには、R274 石勝樹海ロードを車通りの多い夕方に通り抜けなければいけませんが、迂回して穂別を周ると帰宅時間は9時を回ってしまうので、背に腹は代えられません。
家に連絡を入れ、夕飯の支度をしておいて貰いましょう。

その前に、道の駅「樹海ロード 日高」へ立ち寄り、スタンプをゲット。
気合を入れなおし、17時、故郷への長い道(スタートレック4)へ。
これを流しておきましょうか。

▼ 1/6の夢旅人 2002



樹海ロード下りでは案の定、遅い私を邪魔にした車たちにいじめられました。
もちろん直線部分で路肩に寄り、出来る限り先に行かせるようにはしているのですけれど。
しかし札幌が近いためか、帰宅を急ぐ人はイライラするのでしょう。

どうしても道路の中央に膨らんでしまう連続急コーナーで抜いていくお方。
路肩のない橋の上で抜いていく御仁。
さらには狭いトンネルの中で横スレスレ30cmを抜かしていくナイスガイ。
そしてこうした素晴らしき方々ほど、抜く前に私の後ろにピタリとつけ、ライトや空ぶかしで見事な存在感を感じさせ、私という小さな存在など、そのご威光に消し飛んでしまいそうになります。

……ぶっちゃけ、夕張までの50kmほどは生きた心地がしませんでした。
少しでも接触や、私がびびってハンドルを間違えば、大事故という状況が10回じゃすまない。
私の心も疲れも伴って、ガンガン荒んでいきます。
でもまぁ、遅い私が悪いのでしょうがね、えぇえぇ。

命からがら走りつづけ、道の駅「マオイの丘公園」に着いたのは、18時半。

夕焼けが大変綺麗で、磨り減った心を癒してくれます。
……って、晴れてるじゃねーか、こんちくしょぉぉぉぉぉぉぉ!!wwwww

その後、R274を東進し、札幌入りしたのは19時。
さすがに日も暮れ、暗くなってしまいました。
しかも、この3日間で無かったほど強烈な蒸し暑さで、最後の体力も搾り取られます。

そして、19時45分。
我が家へ帰宅。
荷解きもそこそこに風呂でシャワーを浴び、くもじいを観つつ食事。
あぁ、今夜は函館だったんだなぁ。観られて良かった(w
とりあえず携帯からブログへ帰還報告をした後、ベッドで身体を横たえたら、そのまま寝てしまいました。
やっぱり、日高からの3時間ほどが、最も堪えたなぁ。
身体的にも、精神的にも。


▼ 3日目の走行データ
走行距離 400.8km
所要時間 12時間15分


これにて、今年の道東キャンプツーリングは終了。
結局、当初の4泊の予定から、なんと半分の2泊に短縮という結果になってしまいました。
私の運の無さと、メンタルの弱さがほとばしった展開でしたね(w

では、明日は走行データの総括をしましょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする