地球へ… section14 「同じ記憶」

2007年07月07日 20時06分16秒 | ▼映像作品・番組
スカパー!で「ライブアース」をやっているのですが……どうも、ren.です。

なんだか途中に挟まる環境問題提起のCMが、猫の首が落ちたりするアニメや、汚らしく料理をする映像だったり、悪趣味でヒキます。趣旨としておかしいんじゃないかな?


さて、今日の「地球へ…」。
やはり今回からOPとEDが変更になりましたね。

ブルーが生き残っているため、その辺のエピソードは違いますが、全体的には原作通り。
なお、公式サイトで分かりやすい年表が発表されていますので、経緯をまとめたい人は一読を。


監禁されたキース。そこへフィシスが現れ、コンタクトをとろうとします。

逆にそこから逃走経路を読み取ろうとするキース。思念波が繋がれば、逆探知も可能……なのは、普通の人間とは思えませんよね。
キースがフィシスにダブらせたマザーイライザのイメージも、重要な複線です。


さて、ずいぶん子沢山となった育児ルーム。

カリナが「わたしたち夫婦の生みの親」と伝えたことから、ジョミーはすっかりおじいちゃん扱い。

S・D時代では忌避とされる行為、自然分娩により生まれた、ミュウの子供たち。それを見せ、キースの心の動揺を誘うジョミー。

これには、ミュウではない人間も同様に、機械からの支配を逃れることが出来るんだぞ、というメッセージが含まれているのでしょう。

さて、このときにキースが見たビジョン。

これは、ジョミーが見せたミュウの現実でしょうか。それとも……。

ジョミーがようやくキースに伝えられたのは、ミュウの生きる権利を認めろという、マザーへの陳情。ミュウはミュウとして生きていける。人間側も係わり合いを持たなければ、別個として生きていけるじゃないか……。

人間としてミュウのもとに来て、拒絶と理解を経験したジョミーだからこそ、戦いは本来避けたい。対立はミュウへの無理解を助長させることを体得しているのでしょう。
そうした思考が出来るからこそ、ブルーはジョミーをソルジャーに選んだのかもしれません。

さて、ここで原作では、キースの立場をはっきりとさせるシーンが挿入されます。キースは自らの出自、立場、運命を受け入れ、マザーの操り人形として生きることを選択します。わきあがる疑問や疑念を押し殺してまでも。

つまりこれは、マザーの意思です。
それは、人間とミュウの断絶は、修復不可能であることを示します。いや、そもそもマザーにとってミュウとは……。

ここで思い返していただきたい。
S・D時代は、マザーによって、出生や成長が管理された世界です。
なぜその管理された世界に、マザーはミュウという存在を生み出し続けるのでしょうか。

拒絶されたミュウの長、ジョミーに聞こえた謎の思念波。

それは……トォニィからのものでした。

マツカの救助船が近づき、ESP攻撃の効かない人間がまだいることに対して動揺が広まる中、彼は行動に出ます。

それは、ミュウの過去も、今の現実も知らない、無垢な世代のミュウならではの純粋な行動。彼の行動原理はただひとつ……ジョミーを危険に晒したくない。

しかし、それは所詮、浅はかな子供の考え。

うかつな行動は、キースの脱走を手助けするにしか至りませんでした。


ミュウの本拠地から脱走を図るキース。
危機を察して目覚めるソルジャーブルー。
ついに本格的な人類とミュウたちの抗争が始まってしまいます。



さて、今日の豆知識コーナー。
最近話題になったニュースに、まさにS・D時代を感じさせるものがありましたので、ご紹介。

▼ ついに薬を使って記憶を消し去ることが可能に

今までも、催眠術や電気ショックなどによって、記憶にロックをかける方法が試されてきました。
ニュースの通り、PTSDの治療に使われるのならば人類の利益になるのかもしれません。

しかし、こうした治療技術が確立すれば、違う目的に悪用されかねない危険な技術にもなります。
それは人類の科学の歴史が証明しているわけですが……。

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2 コメント

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Unknown (世界日本ハム)
2007-07-08 15:49:43
どうもです。記憶を消す薬ですか・・・・ぞっとしないですね。治療以外の目的に悪用されない事を望むばかりですが。
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Unknown (ren.)
2007-07-08 19:11:22
ちわっす。
実際、どれくらいこの薬の入手がたやすくなるのか、心配ですね。まあ確かに、いろいろと忘れてしまいたいことってありますけどねぇ(w
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