レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

カンフーリーグ

2022年06月04日 14時28分11秒 | コメディ

「カンフーリーグ」
原題:功夫聯盟/KUNG FU LEAGUE
2018年 中国 102分
■監督:
 劉鎮偉(ジェフ・ラウ)
■出演:
 趙文卓(チウ・マンチェク)
 安志杰(アンディ・オン)
 陳國坤(チャン・クォックワン)
 杜宇航(デニス・トー)
 書亞信(シュー・ヤーシン)
 麥迪娜(マイ・ディナ)
 梁小龍(ブルース・リャン)
 梁家仁(リャン・カーヤン)
 苑瓊丹(ユン・キンタン)
 熊欣欣(ホン・ヤンヤン)
 盧惠光(ロー・ワイコン)
 林子聰(ラム・ジーチョン)
 洪天明(ティミー・ハン)
 火星(マース)

●あらすじ
ウォン・フェイホン、フォ・ユェンジャア、チェン・ジェン、イップ・マン、
最強の四大カンフーマスター達が現代にタイムトリップ!
カンフーレジェンド達の夢の競演が遂に実現!
「カンフーハッスル」製作が放つ前代未聞のカンフーアクション!
(Amazon Prime Videoより)

★感想など
期待外れ!
このあらすじとこのキャストを見たら、さぞかし豪華な功夫映画を魅せてくれると思っていたのに
ただのドタバタ恋愛コメディだったよ!
まずストーリーが退屈の極みなのは置いておいて、豪華なキャスト陣に触れたい。
4人の中では実質主役と言ってもいい趙文卓は黄飛鴻(ウォン・フェイホン)役。
彼が何度もこの役を演じているのはつとに有名だし、最近も黄飛鴻映画を2本作っている。
冒頭のシーンに弟子役として熊欣欣がちらっと映っていたのも懐かしかった。
彼も鬼脚七役として結構長いことシリーズ作に出てたからねえ。
続いて陳國坤は陳真(チェン・ジェン)役。4人の中でこの役だけ実在の人物ではない。
これは李小龍(ブルース・リー)が「ドラゴン怒りの鉄拳」(1972)で演じた架空のキャラクター名。
ただあまりにこの映画及び李小龍が良かったため、香港映画で度々登場する程の人気キャラクターになってしまった。
そして最近李小龍を演じると言えば、もちろん陳國坤。
TVシリーズ「ブルース・リー伝説」の影響だね。
陳真の師匠である霍元甲(フォ・ユェンジャア)を演じる安志杰は、霍元甲とは何の関係もない。
と言ってもここ最近で霍元甲を主人公したのは、2006年の「SPIRIT」しかないから仕方ないかも。
「SPIRIT」で霍元甲を演じたのは李連杰(リー・リンチェイ)だが、彼が出演するとも思えないし。
と言うかジェットが出るんなら霍元甲役より黄飛鴻役にして欲しいよな。
そう言えば本作で黄飛鴻が自分の事を黄師父と呼んでるように聞こえるんだが?
さてあともう一人葉問(イップ・マン)を演じるのは杜宇航。
彼も2010年の「イップ・マン 誕生」で葉問を演じている。
とこのようにそれぞれ一度はその役を演じた主役級を揃え、さらに適役として梁小龍も配置。
彼の役も「カンフーハッスル」まんまだったけど、それ以外にも梁家仁、盧惠光、火星など古き良き功夫映画時代の名優たち。
さらに懐かしの林子聰まで揃えたのに
面白くないんだなあ!
これはひとえに功夫シーンが出来が悪過ぎ。
下手クソなワイヤーと、チープなCGで功夫シーンを描くもんだから、まるで功夫が出来ない人たちの映画みたい。
そう言った意味では最近の映画と一緒だな。
しかし香港が返還された後の中国映画におけるワイヤーは本当に下手くそだな。
世界一下手かもと思えるくらい下手。
なまじ昔の香港映画に出演してた俳優が出るから期待するけど、本作みたいなガッカリな結果に終わることも多い。
と言った訳で、昔のガリガリな功夫映画が観たくなる本作。
観るなら要覚悟で。
コメント
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