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「L.A.大捜査線/狼たちの街」
原題:TO LIVE AND DIE IN L.A.
1985年 アメリカ 116分
■監督:
ウィリアム・フリードキン
■出演:
ウィリアム・L・ピーターセン
ウィレム・デフォー
ジョン・パンコウ
デブラ・フューアー
ロバート・ダウニー
●あらすじ
合衆国財務省シークレット・サービスの捜査官チャンスは、
7年も組んできた相棒ジミーから年老いたために引退すると聞かされる。
だがジミーは退職の2日前、以前から追っていた紙幣偽造団の倉庫に単独で潜入し、
一味のボス、エリックに殺されてしまう。
復讐を誓ったチャンスは新たな相棒ジョンと、エリックら偽造団を捜査し始める。
だが予期せぬ運命の中、チャンスはエリックへの執念の強さから違法な捜査までするようになり……。
(WOWOWより)
★感想など
「恐怖の報酬」を観て以来、他のフリードキン監督作も観たくなり鑑賞。
相変わらず説明がほとんど無い無骨な作りが漢らしくて最高だ。
主人公のルール無視っぷりはハンパなく、ほとんど「リーサル・ウエポン」のノリ。
だが「リーサル・ウエポン」のメル・ギブソンが可愛く思えるくらいにこの主人公はヤバイ。
やっぱフリードキンは狂ってるよ!(褒めてます)
あと映像としての色のセンスが抜群に素晴らしいと感じた。
有名なシーンに「エクソシスト」で神父がリーガンの家に初めてきた時の映像。
家の前に佇み、家から白い光が差し込むあの有名なシーンは
まんま絵画としてでも通用するほどの構図である。
あれに限らず、本作もちょっとした何気ないシーンの色使いとかが素晴らしかった。
例えば主人公の刑事がイヌとして使っている女の家に行った時の、ドアのランプの色とかね。
ブルース・リーの画面ショットを撮ろうと思って、リーの映画からキャプチャした時に
どんなシーンでキャプチャしようとも全て絵になるくらいキマっているように
本作もどこをキャプチャしても、きっと素晴らしい絵になるのではと思ってる。
長らく沢山の映画を観てきたが、こんな風に感じたのは初めてだ!
BGMが流れている最中に突然ブチっと切って次のシーンに切り替える所とかも含めて
全体的に当時のイタリア映画っぽい感じがするのかも知れない。
あの頃のダリオ・アルジェントとかミケーレ・ソアヴィとかの映像美も凄かったからね。
まあとにかく色々と含めて
フリードキンはハマるね!