レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

恐怖の火星探険

2022年06月14日 18時26分47秒 | SF/ファンタジー

「恐怖の火星探険」
原題:IT!: THE TERROR FROM BEYOND SPACE
1958年 アメリカ 69分
■監督:
 エドワード・L・カーン
■出演:
 マーシャル・トンプソン
 ショーン・スミス
 キム・スポルディング
 アン・ドラン

●あらすじ
『顔のない悪魔』のマーシャル・トンプソン主演によるSFホラー。
火星からの帰路、宇宙船にヴァンパイア・エイリアンが侵入。
乗員たちが次々と殺されていく中、
隊長は動力源である原子炉を露出させ、エイリアンに放射能を浴びせ掛けるが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
あらすじから分かる通り、かの名作「エイリアン」と同じプロットである。
と言うか「エイリアン」の初期脚本を書いたダン・オバノンが本作から着想を得たらしい。
ちなみにダン・オバノンは「バタリアン」の監督が有名と言った方がいいかな。
本作の宇宙船は、先に火星に行った宇宙船の唯一の生き残りを助けに行くという設定が面白い。
しかもその唯一の生き残りは、最初の宇宙船の乗組員全員を殺害して自分一人だけ生き残ったと勘違いされているのだ。
だがこの主人公も、ヴァンパイア・エイリアンに襲われた時に、他の仲間を置き去りにして一人だけさっさと逃げ出す奴なので
性格的にはどうかしてるが。
宇宙船の中でヴァンパイア・エイリアンと戦うシーンも、銃乱射・ダイナマイト爆発させまくりな上に
人間が3800人くらい殺せる放射能開放、挙句の果てにバズーカ発射と、もうやりたい放題なのがウケる。
そういったユルさも50年代映画の楽しさだね。
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犬神家の一族

2022年06月14日 13時18分03秒 | ミステリー/犯罪

「犬神家の一族」
1976年 日本 156分
■監督:
 市川崑
■出演:
 石坂浩二
 高峰三枝子
 三条美紀
 草笛光子
 あおい輝彦
 地井武男
 島田陽子
 坂口良子
 加藤武
 大滝秀治
 寺田稔
 横溝正史
 角川春樹
 岸田今日子
 三国連太郎

●あらすじ
角川書店が映画製作に乗り出した“角川映画”の第1回作品。
旧家の名士犬神佐兵衛の遺言状が公開されるが、
莫大な遺産の相続者は佐兵衛の恩師の孫娘である野々宮珠世と結婚した者と記されていた。
佐兵衛の孫にあたる3人の男はそれぞれ珠世を我が物にしようと企むのだが、
やがてそれは連続殺人事件へと発展していく……。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
久しぶりに観ると、色々と懐かしいねえ。
テーマ曲も聞き覚えがあると思ったし、何より市川崑の金田一シリーズと言えば、あのOPのデカイ文字。
庵野秀明のを見ると、いつもこれをパクっているなあと感じる。
制作年度が70年代なのもあるが、舞台となっている街や山の風景が素晴らしいよねえ。
古い邦画を観る楽しみの一つに、昔の日本の街並みを見ることが出来るのがあるが、本作もそこは問題なし。
さて本作制作に辺って、角川春樹のインタビューが面白い。
純愛ブームを仕掛けて大成功した角川春樹は、次にホラーブームが来ると予想したらしい(昭和40年代初頭のこと)
だが今の日本人にいきなりホラーは無理だから、その前にまずホラーミステリーブームを仕掛けようと考える。
そうなると仕掛ける作者は江戸川乱歩と横溝正史しか居ないが、江戸川乱歩は講談社に押さえられている。
なら横溝正史しか居ないと思ったが、その時横溝正史はすでに亡くなっていると思っていたらしい。
遺族に横溝正史の小説を出版していいですかと尋ねたつもりが、まさかのご本人と対面!
だけどちゃんと売れる仕掛けを作って、空前の横溝正史ブームを作ったんだから流石と言える。
私も小学生の時分には毎日のように図書館に行って横溝正史の小説を借りて読んでましたねえ。
今でも沢山所有してるから、いつかまた読むことにしよう。
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