「恐怖の火星探険」
原題:IT!: THE TERROR FROM BEYOND SPACE
1958年 アメリカ 69分
■監督:
エドワード・L・カーン
■出演:
マーシャル・トンプソン
ショーン・スミス
キム・スポルディング
アン・ドラン
●あらすじ
『顔のない悪魔』のマーシャル・トンプソン主演によるSFホラー。
火星からの帰路、宇宙船にヴァンパイア・エイリアンが侵入。
乗員たちが次々と殺されていく中、
隊長は動力源である原子炉を露出させ、エイリアンに放射能を浴びせ掛けるが…。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
あらすじから分かる通り、かの名作「エイリアン」と同じプロットである。
と言うか「エイリアン」の初期脚本を書いたダン・オバノンが本作から着想を得たらしい。
ちなみにダン・オバノンは「バタリアン」の監督が有名と言った方がいいかな。
本作の宇宙船は、先に火星に行った宇宙船の唯一の生き残りを助けに行くという設定が面白い。
しかもその唯一の生き残りは、最初の宇宙船の乗組員全員を殺害して自分一人だけ生き残ったと勘違いされているのだ。
だがこの主人公も、ヴァンパイア・エイリアンに襲われた時に、他の仲間を置き去りにして一人だけさっさと逃げ出す奴なので
性格的にはどうかしてるが。
宇宙船の中でヴァンパイア・エイリアンと戦うシーンも、銃乱射・ダイナマイト爆発させまくりな上に
人間が3800人くらい殺せる放射能開放、挙句の果てにバズーカ発射と、もうやりたい放題なのがウケる。
そういったユルさも50年代映画の楽しさだね。