「ヘルレイザー ジャッジメント」
原題:HELLRAISER: JUDGMENT
2018年 アメリカ 81分
■監督:
ゲイリー・J・タニクリフ
■出演:
デイモン・カーニー
ランディ・ウェイン
アレクサンドラ・ハリス
ヘザー・ランゲンカンプ
●あらすじ
凶悪殺人事件の解決に挑む3人の刑事が地獄の底に突き落とされる。
(Amazon Prime Videoより)
★感想など
良くぞここまで続いたなと思わせる、シリーズ10作目。
しかしここで一旦打ち切りとなって次回作がリメイク版になったのは「13日の金曜日」シリーズと同じである。
とは言え内容の方は中々で、設定・映像ともにかなりの気持ち悪さを見せてくれる。
しかもこの気持ち悪さがだだのグログロではなくて、
「ヘルレイザー」シリーズとしての気持ち悪さになっている点が、実に最高である。
別世界である地獄の部屋の椅子に動けないように縛り付け、被害者の血をインク代わりにして
古いタイプライターで被害者の過去についての調書を作り上げる、そのセンスの良さ。
さらにその調書をもとに判定する役割の男が、その調書を料理のように食べて血を吐くという意味の分からなさ。
さらにその吐瀉物を食べて、有罪か否かを判定すつ複数の裸の女性など、
もう全く意味が分からないんだけど、「ヘルレイザー」の世界観としては全然アリな妙な説得感があるこのシーン。
とは言えベースとなるストーリーのアイデアは、デヴィッド・フィンチャーの「セブン」をかなり彷彿とさせる。
そう考えると、既存の映画のストーリーにピンヘッドを絡めれば、これからもどんどんシリーズは続けられるんだなと思った。
けどそうはならずにシリーズはリブートされたけど。
キャスト面にしても、まずピンヘッド役は前作とは違う人になってた。
目の空虚さがなんか良くて、初代のピンヘッドに結構近付いていると思う。
さらに嬉しいのが、「エルム街の悪夢」でヒロインを演じたヘザー・ランゲンカンプが出演していること。
パート8にもランス・ヘンリクセンが出ていたが、こういったホラー映画マニアが喜ぶようなキャスティングは嬉しいね。
さてここまで一気に観てきた「ヘルレイザー」シリーズもここで一旦打ち止め。
なんだかんだと楽しめたのではないだろうか。
次は何のシリーズに手を出そうかな。
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