レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

イップ・マン 序章

2011年06月21日 23時15分02秒 | 功夫/空手/武侠片

「イップ・マン 序章」
原題:葉問/IP MAN
2008年 香港 106分
■監督:
 葉偉信(ウィルソン・イップ)
■出演:
 甄子丹(ドニー・イェン)
 任達華(サイモン・ヤム)
 池内博之
 樊少皇(ルイス・ファン)

●あらすじ
伝説の男ブルース・リーの師匠でもあったという中国武術の達人イップ・マンの若き日々を、
後にハリウッドでも活躍するD・イェン主演で描いたアクションシリーズの第1作。

1930年代の中国・広東省、佛山。
詠春拳の達人であるマンは、愛する妻子とともに平穏な家庭生活を送っていたが、
彼を倒して名を挙げようとする武術家たちが家まで押し掛けてくることもしばしば。
そんな彼らをいともたやすく倒して、マンはますます人々の尊敬と崇拝を集めていた。
やがて日中戦争が勃発。中国人たちを相手に自慢の空手で力を誇示しようとする日本軍の将校・三浦に、
ついにマンは立ち向かうことを決意するが……。
(WOWOWより)

★感想など
いやあ、これは大傑作だったわ!
「夕陽のガンマン」とかもそうだったんだけど、傑作と言うのは観始めてから5分も経たない内に
なんだか「これは面白いぞ!」と言う期待感がどんどん膨らんでいき、早く先が観たくて観たくてしょうがなくなる。
そんなわくわく感に捕らわれるのだが、本作も正にその感じを味わわせてもらった。
この感じは本当に堪らない。まあ、映画中毒ならではだろうが。
甄子丹の素晴らしさは言わずもがな。
ただイップ・マンの強さは尋常ではなく、その強さは圧倒的過ぎ!
多分セガールに勝てるレベルだね!
映画としてのバランスを完全に壊している、その無茶苦茶な強さは、むしろ快感である。
敵役となる池内博之も完全な悪ではなく、武道家としての誇りを持った、良い日本人役を与えてもらっている。
それと、本作は功夫シーンが圧倒的に多かったのも嬉しい限り。
こんなに功夫シーンが多い大作功夫映画は、そうそう無いよね。
サモ・ハンが武術指導してるだけあって、当然レベルも高いし。
全功夫映画ファンは必見の面白さなことは間違いないが、
話の内容は、ようはイップ・マン版「ドラゴン怒りの鉄拳」
つまり徹底的に反日なので、そういった内容が苦手な人には辛いかも。
まあコアな功夫映画ファンで、反日が駄目な人って少なそうだけどね。
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クンフー・マスター 洪煕官(ハン・カーロ)

2011年06月20日 23時38分21秒 | 功夫/空手/武侠片

「クンフー・マスター 洪煕官(ハン・カーロ)」
原題:洪煕官/THE KUNG FU MASTER
1994年 香港 117分
■監督:
 陳木勝(ベニー・チャン)
■出演:
 甄子丹(ドニー・イェン)
 羅烈(ロー・リエ)

●あらすじ
清朝の初期。
洪煕官(ハン・カーロ)は、武術の師範である父親の誕生日を祝うため故郷に帰って来た。
漢族の洪一家は本来ならば清朝を憎む立場だが、政府によって役人たちに武術を教えることを強要されている。
だが煕官は漢族のための道場をこの地で開こうと目論み、明朝を復活すべく暗躍する日月会の頭領・赤龍(チェッロン)に憧れていた。
ある日、無官は漢族を蔑む満州族の役人・碩托(セットク)に決闘を仕掛けられ勝利する。
だが、それをきっかけに父の道場が弾圧の標的にされることになった。
そんな時・皇帝が広東省入りしたとの連絡が入る。
赤礎は、厳詠春(イム・ウィンチェイ)親子ら日月会の同志とともに、明朝復活を実現すべく皇帝暗殺を企てていた。
煕官も漢族のために働きたいのだが、なぜか赤龍は煕官の加入を禁じ、両親にまで家から出ることを禁じられてしまった。
納得のいかない煕官は、父に戦いを挑むが…。
(CINEMA TOPICS ONLINEより)

★感想など
これは映画じゃなくて、電視ものだった。
ちなみに主役の役名の読み方だが、本作ではハン・カーロとなっているが、発音はホン・ヘイクンと言っている。
ここから、やはり読み方はホン・ヘイクンで言いような気がするが、苗字の「洪」はハンとも読むからねえ。
まあ私的には、今後はホン・ヘイクンでいこうと思ってます。
所で内容的には94年に作られているだけあって、やっぱりドニーが若い!
本作での洪煕官も若い時代のものなので、内容的にはあっている。
功夫シーンは電視ものの割には随分しっかりしていて、かなり楽しめる出来である。
他にも「少林寺三十六房」で有名な、三徳和尚なども登場したり
ラスト・シーンはそのまま「少林寺列伝」に繋がるなど、功夫映画迷は楽しめる出来映え。
その割にドラマ部分があまり面白くなく、なんだか長く感じてしまった。
この頃のドニーは、本当に作品に恵まれていないと感じるよ。
その分、最近のドニー全盛時代には喜びを禁じえないけどね。
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流星空手打ち

2011年06月19日 00時19分15秒 | 功夫/空手/武侠片

「流星空手打ち」
1956年 日本 59分
■監督:
 津田不二夫
■出演:
 高倉健
 山形勲
 浦里はるみ
 藤里まゆみ
 岩城力
 左卜全

●あらすじ
『電光空手打ち』の続編。前作での因縁が本作でつけられる決闘編。
前作で正当防衛とはいえ空手を使ったため、師匠・名越義仙から破門された忍は、
なおも修行の思い捨て難く、名越を追って東京にやってくる。
一方、赤田鉄才ら剛柔流一門もまた名越の名声を苦々しく思い、なんとか妨害しようと東京へきていた。
名越に公開試合を申し込むが断わられ、業をにやした赤田たちは名越暗殺を企む。
師匠の窮地を知り、忍は駆けつける。
(東映チャンネルより)

★感想など
当時の東映に良くある、前編・後編と言うやつ。
しかも編集がかなり荒く、前作の「電光空手打ち」の最後も敵との対決シーン真っ最中に
いきなり、第一部完と出て終了したかと思えば、
続きである本作では、その続きからやらないし!
それ以外にも本作は編集が突然過ぎるシーンが多く、いきなり感が強すぎ!
流石に二作続けて観ると、高倉健の師匠が戦わな過ぎと思えイライラするが
代わりにラストでは健さんが大暴れしてくれます。
所で本作と前作の二部作はDVDになっていないようだが、きっとこれからもDVD化される事はないんだろうと思う。
古い映画だから、何せ今となってはの放送禁止用語の連発だからね!
まあ無理して観る程でも無いと思いつつ、結構レレレ向きな映画であったとも言えます。
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電光空手打ち

2011年06月19日 00時18分44秒 | 功夫/空手/武侠片

「電光空手打ち」
1956年 日本 59分
■監督:
 津田不二夫
■出演:
 高倉健
 山形勲
 浦里はるみ
 藤里まゆみ
 佐々木孝丸
 岩城力

●あらすじ
牧野吉晴の原作を映画化した、高倉健の初主演作品。
破門を覚悟で名越義仙の下に走り、その人格に魅せられて修行を積む男・忍勇作の熱血空手映画。
舞台は沖縄。忍勇作は剛柔流空手の使い手で流派を継ぐものと期待されていた。
しかし邪道に陥りがちな剛柔流を見るにつけ、忍は真の空手精神に徹しようと、
破門を覚悟で対立する流派の名越義仙のもとに弟子入りする。
忍の才を惜しみ、そして恨んだ剛柔流の妨害をものともせず、忍は修養に励むのだった…。
(東映チャンネルより)

★感想など
高倉健の初主演作品と出ているように、出演者紹介で高倉健に(新人)と出ているのが新鮮。
昔の東映は、新人の場合クレジットに必ず(新人)と出ていたものだが、
そのシステム、現代に蘇らせてもいいと思うけどね。
本作は古い映画ながら、空手シーンは結構しっかりと描かれているのにビックリする。
大昔の映画だから、格闘シーンとかは様式美に満ちた作りで、今見ると全然物足りないだろうと思ってたんだが
以外にも空手してました。
高倉健は初主演ながら、その演技は相変わらずの「自分、不器用ですから」路線なのに好感が持てる。
むしろ後期より、より不器用かも?
一方、悪役の岩城力もかなりの魅力を発揮しており、空手だと言っているのにサイを使用したり
常に大勢で闇討ちを狙うとことか、卑怯者一直線な所も素晴らしい所。
と言っても、別に面白い訳ではないので無理して観る必要もない作品ですけどね。
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スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ

2011年06月16日 23時51分17秒 | アクション

「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」
2006年 日本 99分
■監督:
 深作健太
■出演:
 松浦亜弥
 石川梨華
 三好絵梨香
 岡田唯
 斉藤由貴
 長門裕之
 窪塚俊介
 竹内力

●あらすじ
80年代後半に3本のTVシリーズが製作され一世を風靡した人気作品が松浦亜弥主演でスクリーンに復活。
共演は美勇伝の石川梨華。また、初代麻宮サキを演じた斉藤由貴もヒロインの母親役で登場。
監督は「バトル・ロワイアル II」の深作健太。
不穏な噂が絶えない聖泉学園に潜入していた特命刑事が渋谷の雑踏で爆死する。
学園内に広まる謎のアングラサイト【エノラゲイ】を捜査中の出来事だった。
一方、ニューヨークから日本へ強制送還された少女Kが、
警視庁の特務機関より“スケバン刑事・麻宮サキ”に任命され、聖泉学園へと送り込まれるのだったが…。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
これ、かなり面白かったよ!
まず主演の松浦亜弥の演技は、結構良かったのでビックリ。
麻宮サキとしても、歴代の中では凶暴性と言うか、暴力性が一番強く新鮮だった。
ライバルとなる石川梨華も、ゴージャス風なんだけど、どこかチープ感が漂うオーラを持っていて
悪役としては適役だったね。
石川梨華が持つ生来のB級感と言うのは、ホントに凄い才能だ。
もっとジャンル映画でバリバリ活躍して欲しいもんだが。
岡田唯という娘も、おどおどした感じが出ていてこちらも良かった。
最初は初代スケバン刑事の斉藤由貴が出ていて、その娘が麻宮サキになると言う設定に惹かれて観たが
松浦亜弥も石川梨華も、そして何より脚本が良かったので、最後まで楽しく観ることが出来た。
脚本が良い点は、原作のエッセンスを上手に取り入れているところ。
しかも話自体はちゃんと現代的になっている。
さらに面白いのが、台詞や昔ながらのセーラー服なども含めて麻宮サキだけが80年代の人になっていること。
周りは現代的なのに、一人だけ昔の人が混じっている違和感が堪らない。
監督の深作健太は二世なので全然期待してなかったのに、以前観て面白いと感じた「XXエクスクロス 魔境伝説」も監督してたらしい。
バカっぽくも娯楽に徹した画作りをしてくれるこの監督。
今後も要注目だな!
とにかく、原作ファンにはオススメ出来るスケバン刑事。
逆にTV版の南野陽子や浅香唯のやつが好きだった人には、オススメ出来ないかも。
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