「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」
2006年 日本 99分
■監督:
深作健太
■出演:
松浦亜弥
石川梨華
三好絵梨香
岡田唯
斉藤由貴
長門裕之
窪塚俊介
竹内力
●あらすじ
80年代後半に3本のTVシリーズが製作され一世を風靡した人気作品が松浦亜弥主演でスクリーンに復活。
共演は美勇伝の石川梨華。また、初代麻宮サキを演じた斉藤由貴もヒロインの母親役で登場。
監督は「バトル・ロワイアル II」の深作健太。
不穏な噂が絶えない聖泉学園に潜入していた特命刑事が渋谷の雑踏で爆死する。
学園内に広まる謎のアングラサイト【エノラゲイ】を捜査中の出来事だった。
一方、ニューヨークから日本へ強制送還された少女Kが、
警視庁の特務機関より“スケバン刑事・麻宮サキ”に任命され、聖泉学園へと送り込まれるのだったが…。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
これ、かなり面白かったよ!
まず主演の松浦亜弥の演技は、結構良かったのでビックリ。
麻宮サキとしても、歴代の中では凶暴性と言うか、暴力性が一番強く新鮮だった。
ライバルとなる石川梨華も、ゴージャス風なんだけど、どこかチープ感が漂うオーラを持っていて
悪役としては適役だったね。
石川梨華が持つ生来のB級感と言うのは、ホントに凄い才能だ。
もっとジャンル映画でバリバリ活躍して欲しいもんだが。
岡田唯という娘も、おどおどした感じが出ていてこちらも良かった。
最初は初代スケバン刑事の斉藤由貴が出ていて、その娘が麻宮サキになると言う設定に惹かれて観たが
松浦亜弥も石川梨華も、そして何より脚本が良かったので、最後まで楽しく観ることが出来た。
脚本が良い点は、原作のエッセンスを上手に取り入れているところ。
しかも話自体はちゃんと現代的になっている。
さらに面白いのが、台詞や昔ながらのセーラー服なども含めて麻宮サキだけが80年代の人になっていること。
周りは現代的なのに、一人だけ昔の人が混じっている違和感が堪らない。
監督の深作健太は二世なので全然期待してなかったのに、以前観て面白いと感じた「XXエクスクロス 魔境伝説」も監督してたらしい。
バカっぽくも娯楽に徹した画作りをしてくれるこの監督。
今後も要注目だな!
とにかく、原作ファンにはオススメ出来るスケバン刑事。
逆にTV版の南野陽子や浅香唯のやつが好きだった人には、オススメ出来ないかも。