「帰って来たガンマン」
原題:UN FIUME DI DOLLARI/THE HILLS RUN RED
1966年 伊 90分
■監督:
リー・W・ビーヴァー(カルロ・リッツァーニ)
■出演:
トーマス・ハンター
ヘンリー・シルヴァ
ダン・デュリエ
ナンド・ガツォーロ
ニコレッタ・マキャヴェリ
●あらすじ
南北戦争が終了したとき、南軍の軍資金を強奪した二人の男がいた。
彼らはクジ引きでどちらかが囮になることを決め、一人が騎兵隊に捕まった。
数年後、刑期を終えた男が故郷に帰ったとき、かつての相棒が金を独り占めし、男の妻を殺害していたことを知る。
男の復讐劇が始まった……。
ディノ・デ・ラウレンティス製作によるイタリア製西部劇。
(TSUTAYA DISCASより)
★感想など
出演者に馴染みが無い作品。
しかしスタッフ側は知っている。
製作総指揮がディノ・デ・ラウレンティスに、音楽はエンニオ・モリコーネと。
音楽がエンニオ・モリコーネの作品って非常に多いんだが、当時彼は一体どれくらい仕事してたんだろうか?
ストーリーはオーソドックスの極みで、内容も正にタイトル通り「帰って来たガンマン」
最初は裏切った友への復讐譚として進むのかと思いきや、仇役の腹心の部下ヘンリー・シルヴァが登場するや
どんどん彼への比重が重くなっていき、一体誰がラスボスなのか分からない展開になってしまう。
実際ヘンリー・シルヴァはかなり魅力的な悪役である。
と言ってもF・サンチョみたいにボスとしての風格は無く、どちらかと言うと姑息な何番手辺りがぴったりなやつ。
実際彼を見ていて、「仁義なき戦い 頂上作戦」の河田だっけ?
彼を物凄く思い出した。(顔と言うか演技の仕方が似ている)
ヒロシぃ、もうお前に出番はまわってこんど~!
主人公のトーマス・ハンターは無駄に叫ぶシーンが多く、主役がはれるような柄ではないが
ヘンリー・シルヴァ目当てで観る価値はあるかも知れない作品だ。