レレレへの道

日々鑑賞した映画の中で、レレレに書かない映画の感想です

三人の名付親

2011年06月07日 00時44分31秒 | 西部劇

「三人の名付親」
原題:3 GODFATHERS
1948年 米 107分
■監督:
 ジョン・フォード
■出演:
 ジョン・ウェイン
 ペドロ・アルメンダリス
 ハリー・ケリー・Jr
 ジェーン・ダーウェル
 ベン・ジョンソン

●あらすじ
アリゾナ町ウェルカムで銀行強盗を働き、追われる身となった三人の無法者は砂漠へと逃げる。
その逃亡中、瀕死の母親から赤ん坊を託され、
名付親となった三人は戸惑いながらも世話をすることに。
しかし三人を追う身であり、赤ん坊の母親の叔父である保安官は姪が三人に殺されたと思い込み、
執拗に三人を追跡する。
赤ん坊を抱えたまま、三人は窮地に追いつめられて行く。
(TSUTAYA DISCASより)

★感想など
これは中々面白かった!
ジョン・ウェインの映画でそう思ったのは初めてかも知れない。
冒頭、街での軽快なシーンから、水を求めてさ迷う前半部。
赤ん坊と出会い、右往左往する三人がコミカルな中盤戦。
聖書と絡めてスペクタル的要素も持たせる後半部と、いくつもの作り方が混在したドラマである。
主役に扮した三人がキャラクターがそれぞれ違っているのが良く、観ていて飽きない。
ジョン・ウェインの無骨さも、無垢な赤ん坊との対比によって魅力的に描かれている。
西部劇なのにドンパチのシーンは一つもないが、ドラマ部分で盛り上げる一品。
ラストのハートウォーミングな終わり方もしみじみしていて良かった。
誰にでも進められる傑作と言うわけではないが、ドラマ好きな人にはいいかも。
これぞ正に佳作と言える作品だろう。
コメント
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