昨日は何食わぬ顔でここの記事を書いていましたが、実は直前危機一髪でした。年末非常態勢(?)ということでPCをいつものデスクではなく、ダイニングキッチンのテーブルに置いて台所関係作業の合間にPC仕事やネットができるようにしておいたところ、もう空いていると思ったマグカップを流しに片しようと持ち上げると、思いっきりコーヒー満タンで、PCキーボードからあと数センチのところに盛大にバウンスさせてしまった(怯)。
仕事は適当に、休み休みいこうというズボラな了見でコーヒー淹れたのは自分。どうせならPC見ながら飲むつもりで“危険ゾーン”にマグ置いたのも自分。ひとクチ飲んでそのまま忘れていたのも自分。万一のことがあっても誰も責められない“ヒヤリ・ハット体験”。
PCのスキルはさっぱり進歩していないのですが、以前は勤め先の会社でも1部署に1端末どころか、1フロアに2台しかなく、触れること自体が軽い非日常体験だった“パソコン”が、普通に自宅にあって24時間スタンバっているという状況に、いつの間にか慣れてしまい取り扱いに際しての緊張感が薄れていたように思います。
そうでなくても台所、ダイニングは火の気、水気、油気、刃物、割れモノ、重量物など危険がいっぱいの“事故好発地帯”。
とりあえず、それぞれの分野への集中力の分立保持のためにも「PC仕事はPCデスクで」「ダイニングキッチンでは台所仕事以外はしないこと」を08年の目標の一郭に追加。
さて、危機一髪といえばこの人。自宅茶の間のハイビジョンでレンタルDVD鑑賞、記念すべき第一作は『007カジノ・ロワイヤル』に。昨年07年のお正月映画でしたね。
金髪碧眼のジェームス・ボンドってどうよ?と公開前は半信半疑視もされていた新ボンド役・ダニエル・クレイグ、やや老け顔(公開時38歳)なのと毛量少なめの短髪をスルーすれば、海パン姿や全裸拷問シーンなど締まった肉体を見せつけ生身アクションの切れもよく、かなりのナイスキャスティングに見えました。
ただ、この人、なんかアップを見ていると80年代後半~90年代初頭に活躍したテニスのボリス・ベッカー選手の顔がダブってしょうがない。
眉・睫毛がそっくりブロンドって、遠目もアップも、一種、仙人っぽく見えることがあるんですよね。カッコよく言えば求道者風と言うか。
で、視聴中に家族にそう言ったら、高齢でないほうの家族のひとりが「いや、むしろ柳生博じゃね?クチの両端のシワとか」と言い出し、高齢チームはこっちに全面同意したので、もう、映画やってる間じゅうブンブンサーブとハンターチャンスが入り乱れる乱れる。
あんまり見慣れてない、視線に手垢ついてない俳優さんの出演する洋画見てて、俳優さんの“顔”にこんなノリで引っかかっちゃうと、もうダメだね。おかげでお話のメインストーリーが二の次になって、目の傷から血の涙を流すル・シフェルとジャンカルロ・ジャンニーニ(『高校教師』『イノセント』の伊達男がいい感じで老けました)とミスター・ホワイトと、誰がいちばんワルくていちばん偉いのか、よくわかんないままあれよあれよと終わってしまいました。
でもラストシーンはなかなかよかった。画面がクレジットに暗転するのがもったいなく、「ここで終わりかぁー!くぅーっ!」と感じさせる、心憎い幕切れのさせ方でした。「ボンド。ジェームス・ボンド。」という、“007シリーズにおける葵の印籠”とでも言うべき二度名乗りがここで来るとはね。
しかしこの“二度名乗り”、戦隊シリーズにおける「烈火の号砲、○○レッド!」「冷徹の旋風、△△ブルー!」のタグイと同じくらいのアピールパワーがありますな。普通いないよ。て言うかしないよ、“二度名乗り”。
日本人で言えば「福田。フクダ康夫。」…ね、ピンと来ないでしょ?「木村。キムラタクヤ。」「小島。コジマよしお。」…いずれもなんかヘンだ。
名字が軽いからいかんのか。「イジュウイン。伊集院光。」…「アカシヤ。明石家さんま。」オマエは街路樹かって。…「ダルビッシュ。ダルビッシュユウ。」名字だけでボリューム感ありすぎ。
やっぱり“ぼん(ど)”って名字が1音節であるというところが勝因かな。じゃあ………「セン。セン昌夫。」「ゴー。ゴーひろみ。」「カン。菅直人。」
……ほぼ全滅。
音節の問題じゃないな。“名乗る”という行為に込めた精神のアグレッシヴさ、“自分の名前が持つ迫力”への磐石の自信が決め手のようです。
昨夜は『朝まで生テレビ元旦スペシャル』をパネリスト入場場面まで見たところでテレビも家族も就寝。久しぶりに見た田原総一朗さん、ちょっと顔が浮腫み気味?なのが気になりました。長時間の司会仕切り、ご本人から白旗サイン出さない限り、番組側からは「そろそろ…」って言いにくいでしょうしね。
『徹子の部屋』なんかもそうだけど、むつかしい所まで来てしまっているなあ。