イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

らっしゃいマセ~

2008-01-30 23:05:33 | スポーツ

終わって3日も経っちゃいましたが大相撲初場所。協会は何より、開催15日中満員御礼7日というのが久々嬉しかったんじゃないかと思いますが、結構、ねえ?空気読んでるじゃないか、朝青龍。

千秋楽に相い星対決(しかもつつましく、全勝じゃなく1敗)で、東の正横綱に負けて準優勝、とは謹慎明け復帰初の本場所としては非の打ちどころのない、ツッコまれ余地を最小限に食い止めた成績じゃないでしょうか。全勝優勝とか、23敗したけどとにかく優勝とか、逆に負けが込んですごすごと途中休場とかの場合を想定して比較したら、この成績がいかに完璧かわかります。

朝青龍本人を含めて、誰かが筋書き書いたのではなく、自然の帰結でこうなったのだとしたら(それ以外何があると思ってんだ自分)、土俵にはやっぱり神様っちゅうものがいるんだと思うしかないですな。

朝青龍の贔屓ではない月河もちょっとだけ気の毒だと思うのは、相撲関係者・相撲ファンって、“ヒール”というものの存在意義や鑑賞・消費のし方を心得ている人が非常に少ない世界だということ。

無断で母国モンゴルに渡航することが“帰国、”相撲取りとして本来なら活動起居の本拠であるはずの日本に戻ることが“来日”と書かれてしまう立場、プロレスなら“外人悪者レスラー”として過不足ない振る舞いなのに。

昨年暮れ近く再“来日”の際の、ボクシング亀田選手とも比較された毛皮のコートなんか、絵に描いた様なヒールレスラーっぷりだったのに。残念ながら、いまの相撲界はアレを「よっ!」と面白がって受け容れてくれる風土にないのです。

せめて“大関”ならまだよかったのかな。“横綱”ってなっちゃうと、どうしたって後進の若い衆や、ヘタすりゃ素人の(将来新弟子候補にならないでもない)子供たちのお手本・模範が求められますからね。

あと、母国モンゴルの政治体制が過渡期で、“日本で稼いだ金で国営払い下げ企業を次々買収し一族がモンゴル№1の財閥化”ってなカネがらみ、カネまみれ報道が突出したのも朝関に不利だったな。いまの日本人、“(おもに団塊世代が)汗水流して稼いだジャパンマネーが、(1円でも多くキープしときたい年金や福祉原資にならずに)外国に流出”って情報に、ことのほかナーバスですから。

復帰2場所めの春場所は3月。今度は土俵の神様はどんな采配をしてくれるでしょうか。そろそろ「コレは思いもよらなかった」ってな、順当妥当の真逆を行くサプライズ展開も見たいな。なんだかんだで大相撲って、15日間続くから、ドラマ性・筋書き性があるんです。

さて、ドラマと言えば『安宅家の人々』18話。どうもこのドラマの台詞やキャラ、特に遠藤久美子さん演じるヒロイン久仁子の人物像が、4週目半ばになるのに印象深く彫琢されてこない理由のひとつがわかりました。

台詞の大半が「~ます」「~です」「~じゃありませんか?」語尾の敬語。しかもささやきに近い“言って聞かせ調”だからいつまでたっても“タテマエでしかものを言ってない”ように聞こえる。

昨日17話で安宅高原ホテルが新装オープンして、記念パーティーでの関係者へのスピーチ、今日は従業員一同への訓示と、ひとり喋りの場面が続きましたが、譲二(小林高鹿)や雅子(小田茜さん)に対して、プライベートな感情を入れて喋ってるときも口調がほとんど一緒。

こんなにどこまでもタテマエ、オフィシャル信念、金科玉条でばっかり暮らしてたら疲れるだろうにさ。昼ドラヒロイン、長丁場3ヶ月12週からの出ずっぱりマラソンなんだから、もっと視聴者に対してもくだけて行こうよ。

ヒロインと言えば昨夜『ぷっすま』出会いがしら視聴で、『只野仁』SP番宣かたがたゲスト出演の櫻井淳子さんを、産休明け後初めて見ました。『美しい罠』の類子さん。実生活でママになれてよかったね。相変わらず細い。メイクがちょっと変わってキツマダム風になったけど、蜜柑運び競争で草彅剛さんの掟破りロングスタンバイを体育座りで待つときの表情が天然。この人のヒロイン作は93年『誘惑の夏』もとてもよかった。結構、良くも悪しくも、揺れ動いたキャラだったのですがね。

男性キャラのイケメン・美形っぷりや、悪役キャラのぶっ飛びブラックっぷりを鑑賞するのも“副菜”としては悪かないけど、やっぱり昼ドラはヒロインが輝いてこそ。

主たる観客が女性、それも既婚女性だけに、男性向けのVシネやゲームソフトでのようにひたすら美人に可愛くセクシーに作って撮って見せればいいというわけではなく、難しい分野かもしれませんが、キャスティング・脚本、ともにもっと高みを目指してほしいところです。

譲二・雅子の結婚式が佳恵(奈美悦子さん)の台詞だけで、小田茜さんのウェディングドレス姿が佳恵の店での試着見せだけというのももったいない。準ダブルヒロインなのに。美人女優の花嫁衣裳シーンと言えば、昔はそれ単体でドラマの呼び物になったんだがな。

今日、笑ったのは辰巳シェフ(田原正治さん)。久仁子父(深水三章さん)を「ヒデさん」て呼んでたし、どう見ても口調が板前さん。トリュフなんかより、お作りとか握りのほうが得意そう。「ウデも上げましたヨ~」って演歌歌手ばりにコブシ握ってたし。

て言うかなんてったって従業員数少なすぎ!!(内陣ほとんど同一セットとは言え)『金色の翼』の海と空のホテルみたいに会員限定じゃないようだし、大丈夫か安宅高原ホテル。

コメント
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