イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

いつか…未来で

2008-01-21 15:35:35 | アニメ・コミック・ゲーム

今年もそろそろ戦隊&仮面ライダー代替わりの季節。新番組の予告を見ようという、ただそれだけの動機で、『仮面ライダー電王』最終話を録画視聴。いやー不純ですんませんね。2話で早々脱落後、約1年ぶりのスーパーヒーロータイムです。

なんでこんなに早くあきらめたんだろう。2話観た時点で、何か「見逃せない!」気持ちになれなかったんだな。05年『響鬼』・06年『カブト』と、2作続けて後半の盛り下がりを経験した後だったからかもしれない。

02年『龍騎』・03年『555』・04年『剣(ブレイド)』では秋風が吹く頃から息詰まるようなテンションになって行き、正月休み跨ぐ頃は最終話の落とし所、誰が、どのキャラが生き残るかを考え出すと夜も眠れないノリだったのに。

ライダー戦隊は11年ですから、乗ると決めたら春夏秋冬、弛んでもハズしても、すっ転んでも走らなければなりません。外れも1作ならどうにか期待が途切れませんが、2作、2年裏切られると体温も冷めます点も辛くなります。

初っ端からコスプレ女子キャラ声優さんガワ萌え要員(イマジン)、ミルクディッパーに出入りするイケメン連と、“痒いところに手が届く”あからさまなサービス精神満載っぷりも冷めの原因になったかもしれない。

良太郎=佐藤健(たける)くんが自転車でデンライナーを見送るラストシーンとてもいい顔になってた。収録の都合上、ラストシーンがオールアップとは限らないのですがね。近年のどのライダーくんも、第1話の顔と最終話の顔を比べるとみんな歴然と良くなっているものですが、佐藤くんは昨秋、収録が詰めに入る頃に自然気胸で休養を余儀なくされたりもしましたから、この1年で10年分くらいの経験値アップ成ったのではないでしょうか。こちらも録画前1%弱だった「3話以降も観ときゃよかった…」指数が15%ぐらいアップ。1話で健くんのカッコよさ、ナサケナ可愛さに直球萌え~となった人たちが、いちばん本編を楽しめたかもしれませんね。

愛理姉さんの未来の恋人・桜井侑斗役の中村優一くんの『響鬼』からの瞠目の成長ぶりは昨春『美味(デリシャス)學院』でじゅうぶん堪能させてもらったので悔いなし。

ガワ萌え、声萌えと言えば、黙って見てたら最終話、不気味カッコいい味方イマジンが増えてる増えてる。赤鬼モモタロス以降は公式サイトか紙媒体のみで、動いてるのを見るのは初めてでしたが、こりゃ玩具屋さんは売れ売れで大喜びでしょう。なんたってみんな、おもしろくて性格が良くて、一流声優さんの声で決めゼリフ喋るんですから。

1話初登場時、萌えキャラなわりに妖精的ではなく、濃いめで肉体派?と思えたハナ役白鳥百合子さんの姿は見えず、代わりに少女体コハナの松元環季ちゃんが。80年代アイドル風のレイヤー入りロングヘアにレースタイツで、お父さんたちのハートもキャッチか。最後まで視聴者想定層へのサービスに徹した姿勢、それはそれで見事。

来週27日からは『仮面ライダーキバ』が始まります。予告映像や公式サイトで見る限り、フォルムは『アギト』風で格別の目新しさはありません(近年、初見のインパクトでは『555』を上回る造形は難しそう)が、ストーリー・キャラの下敷きが“ヴァンパイア”という点、なかなかそそられます。

鍵を握るヴァイオリンの名が“ブラッディ・ローズ”とは、98年公開のカナダのフランソワ・ジラール監督の映画『レッド・バイオリン』をも想起させる。Violinという綴り自体に、“生命”“血”の匂いが漂っています。毎作人類存亡の危機を扱う仮面ライダーワールドにおいて、これは料理し甲斐のあるモチーフを選んでくれました。

特撮→昼ドラチームから『響鬼』の斬鬼=財津原蔵王丸役松田賢二さんが『偽りの花園』『麗わしき鬼』を経て“帰還”。昼ドラ2本はともに、強くブッ飛んだ女性を書いてこその中島丈博さん作品だったこともありますが、ヒーローとは対極にあるお間抜けナサケナ青年で、そろそろまた侠気あふれるカッコいい松田さんが見たいと思っていたお母さんたちには嬉しいニュースでしょう。

『龍騎』のキャラ躍動感、『555』のダーク感、『剣(ブレイド)』の切なさを兼ね備えて1年、走ってくれるといいのですが。

1年間っていうと、観る側にも作る側にも、浮き沈み、縦揺れ、横ブレ、いろいろありますからねぇ。

コメント
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