昨年、暮れの諸事万端追い込みがギリ間に合うか間に合わないかのすれすれのタイミングで風邪をひいてしまって以来、スーパーやコンビニ・キオスクに行くたびに覗くコーナーがひとつ増えました“マスク”。
プリミティヴですが、やっぱりのど粘膜の保湿とガードのためには基本でしょう。うがい・手洗いも大事だけど、ウィルス含みの悪玉粉塵野郎が粘膜に付着する前に、水際で斥けられればなお上等ですからね。
昨年の春先ぐらいまでは、“超立体”の花粉用30枚入りパックを近くの薬店で週末セールのたびに補給し、外出時も、在宅の掃除タイムにも使っていました。
花粉アレルギーはないのですが、コレ、生理衛生用品でおなじみユニ・チャームの、平成の大ヒットではないでしょうか。女性の“現役”上がっちゃった世代率が高まる高齢化日本でも、引き続き市場拡大が見込めるコロンブスの卵的着眼です。鳥インフルや新型肺炎騒ぎもセールスに追い風となったはず。高齢者の死因の三大原因「脳血管障害・心疾患・悪性新生物(癌)」に、「肺炎」が食い込む時代、息吸って鼻~クチから入るものには、一億総ナーバスになっている。「かぜは万病のもと」っていうことわざクラシックもあることだし。
ふつうサイズとやや小さめサイズとあって、お世辞にも顔幅が“やや小さめ”とは言えない月河はみずから選んで(ほかに誰が選んでくれるっつうんだ)ふつうサイズを愛用していましたが、昨年、出先のラーメン屋でメガネともどもはずして食べて、食べ終わってまたメガネともどもかけ直そうとしたら、耳掛けがブチッと千切れて本体(クチに当てるところね)が飲み残しのラーメンスープに“着水”という悲喜劇を経験して以来、耳掛けの撚りが痛いくらい固くて、かつ本体との接合部分のしっかりしたものを選ぶようにしています。
よく“メガネがくもりにくい”をセールスポイントにうたっている製品も見かけますが、コレ、厳寒の当地では無意味。どんなにくもりにくい設計にしたところで、当地は、マスクかけてようがかけてまいが、屋外から暖房の屋内、もしくは人いきれの乗り物内にメガネ人が入ったら、温度差最大25~30℃、プラス湿度の落差で速攻視界ゼロになりますから。
まぁ物事には優先順位があるのであって、風邪ひきたくない、風邪ひいてる人と同じ空気をノーガードで吸い込まないこと命!のこの季節は、多少、看板や中吊りが読みにくかろうが、向こうから歩いて来る先輩知人を無視スルーするリスクが高まろうが、マスクのほうが大切。
市販かぜ薬でおなじみの興和製薬や、ロート製薬から発売されている、定番のノーズフィッターつき不織布プリーツタイプも悪くないのですが、最近のヒットは出先のセブンイレブンで見つけた大三の“サニーク快適革命”。
立体裁断の形状、ノーズフィットワイヤーの肌当りもさることながら、耳掛けが、丈夫さと痛くなさを両立させた“平ゴム”、かつブラジャーのストラップみたいなバックルつきで、長さ調節可能というのが高ポイント。クチに接する当てガーゼ付きで、洗ってまた使えるのも清潔キープ感アップです。
よっしゃ今年はコレを20枚くらい買い溜めして…と思って先週同じセブンイレブンに行ったら、コンビニって入れ替えが早いのね。もう別の製品にとってかわられてました。
洗って再使用できるこういうタイプより、最近は使いきりタイプのほうが人気なのかな。近所の、田舎のセブンイレブンならまだ置いてあるかな。それよりオンライン通販サイトをあたってみるか。
人口のわりにはコンビニ過密地帯な自宅周辺、徒歩圏内にローソンも2軒あるのですが、そのうち1軒で最近見つけた玉川衛材の“ウィルス・花粉吸着分解マスク”も実は使うのが楽しみな新顔なんです。なんたってキャッチコピーがすごいよ。
「東京大学と(株)富士通研究所で共同開発/光触媒チタンアパタイト採用/マスク形状として世界初」「しっかり吸着/光で分解!」
“吸着”はわかるが、“分解”まで行っちゃいましたか。なにやら戦隊ヒーローものの「説明しよう!○○レンジャーの○○ブレードとは、天原カケルが××バックルを△△ターンすることで、××パワーを集中させ敵の▲▲弾を粉砕するのだ!」的な決まり文句を想起させるじゃありませんか。しかもパッケージが健康・衛生系の商品にはきわめてレアな黒基調で、雷光イナビカリがビリビリ縦断しているデザインときた。
どれだけウィルス吸着・分解してくれるか、とっくりお手並み拝見といこうじゃないか(闘争心駆り立てられてどうする)。
今日はいつもの『安宅家の人々』の留守録を『徹子の部屋』にスイッチして出かけたんですが、録ってないと思うと、特別佳境に入ってなくても出先でも気になるもんで、ロビーでの待ち時間、一緒に待ってる人がほか1名しかいなかったのを幸い、ちゃっかりTVのチャンネル替えて、中間CM明けの後半だけ視聴。
先週の5話で、久仁子(遠藤久美子さん)が、「14歳のときの目の手術(安宅家が負担してくれた)費用は幾らかかったのか」と当時の担当医師に訊きに行く場面がありましたが、てっきりお父さん(深水三章さん)の病気だと思ってたら、久仁子自身が目を患っていたらしい。子供の宗一に「大丈夫、手術が終わったら治るから、約束ね」と指切りする回想シーンで初めてわかりました。あらら。これじゃ先へ行って、意味が全然違ってくるじゃんね。如何に台詞、状況を正確に聴き取ってなかったか思い知らされました。なんか、特に台詞と、台詞で説明される状況が、脳に(それこそ)吸着しにくいドラマなんだなこれ。
その宗一(内田滋さん)は久仁子が捨てた(落とした?返した?)稔からの婚約指輪を奪回(なぜ宗一が手にすることになったのかは、前半見てないので不明)、拾おうとしてデコトラとニアミス、庇った久仁子が宗一の目の前で重傷。
「(目の手術のときの、必ず治るよという)約束まだデス!クニちゃん、大丈夫言いまセン!」「ボクのからだ切って、クニちゃんにあげてクダサイ!」と手術室の前で取り乱す宗一の演技、内田さん、顔面筋の一本一本が浮き上がるくらいの熱演。幼時から頼りにし姉のように慕う久仁子が自分のために負傷したのを目の当たりに見た宗一の気持ちより、それを表現するためにここまでチカラ入れてる内田さんがいじらしくて、出先でしたが微量(微量かい!)ほろっとなりました。
駆けつけてきた安宅夫妻と久仁子父、またもふかぶかと頭を下げ合っては詫びたり謙遜したり。久仁子妹・仁美(宮下ともみさん)「私、絶対許さない!」。これ、コレですよ。“私絶対許さない”を誰かが言わないと昼ドラじゃないし。
『徹子』は、過去ガレッジセール、次長課長、品川庄司らを“仕留めて”きた黒柳徹子さんの“お笑い殺し”が、チュートリアル相手にどう炸裂するかが楽しみで録画したのですが、冒頭から「こちらがツッコミっていうのを担当してらっしゃる福田さんです」「ツッコミ“っていうの”担当の福田です」「そしてあちらがボケっていうのと、あと、ネタっていうのも書いてらっしゃる徳井さんです」「ネタ“っていうの”も書いてる徳井です」と無抵抗で爆死する2人。
得意分野としてピンクジョークとかコスプレの話題も一応振ってもらってたけど、黒柳さんの強烈写真4連発(ヤマンバ、セーラームーン、女優メエ・ウェスト、因幡の白ウサギ)出されたんじゃ不発にもなるわなあ。普通なら、せっかく“大好きジャンル”として切り出したんだから、ゲストのコスプレ写真を出すでしょうが。ここらへん、スタッフや構成作家さんの確信犯すら感じます。もはやこの番組、ゲストトークより、黒柳さんの誰が相手でも無敵のあしらいっぷりが一番の見どころと化している。
とどめはエンディングに「とっても感じのいいお2人でした」で〆られちゃってましたね。お笑いが“感じのいい”って言われたら、ある意味立ち直れない。次のターゲット候補はいまならM-1優勝のサンドウィッチマンかな。