JRA“Feel Live”のシリーズCM、桜花賞バージョンの織田裕二さんの淡ピンクのセーターにだいぶツッコませてもらいましたが、日本ダービーバージョン「震えているのは、地面か。自分か。」もチョットどうなんでしょ。正座した織田さん、両膝で握り締めた拳、のあと、横顔の顎からたらぁっとしたたり落ちる汗が気持ち悪いんですよね。顎だけアップで、一瞬ヨダレか!?とも見える映し方な上、絵がスローモーションなので、妙にネッチョリ糸引いて油っぽい。
織田さんの風貌からして、なんかガマの油のガマみたいだもんなぁ。ファンのかたごめんなさい。だって、モノクロで、無表情から一気に上下歯剥き出しのクチ全開で声のない雄叫び、相当の二枚目俳優さんでも二枚目度の低くなる撮り方なんだもの。まして織田さんは正統派二枚目というわけではなくどっちかというとファニーな愛嬌顔で、演技力で見せ(…言い訳チックになってきたので以下略)
…まぁねそれでね!月河考えたの。あからさまにこういうヴィジュアルのヴァージョンがわざわざダービー向けにオンエアされるってことは、明日は、ガマはガマでも…の4-6が来ますぜ。
④ゴールデン“ダリア”(=キク科)は柴田“善臣”で二ノ“宮”“敬”宇厩舎の“富士”キセキ産駒、⑥マイネルフォーグは川田将“雅”で“宮”徹厩舎、皇太子殿下ご観覧競馬に実にふさわしい組み合わせではありませんか。
それと、押さえるべきは枠の4-6。特に⑧ドリームジャーニーはステイゴールドにメジロマックイーンの肌というスタミナが、⑫サンツェッペリンは字ヅラ以上に皐月賞2着の実績が、もっと重視されていいと思います。
しかし、何が勝つにしても、馬券取れるにしてもガミるにしても、普通に流れて普通に決まるんじゃつまらないなぁ。98年のキングヘイローみたいに、乗り替わったアドマイヤオーラが引くに引けず逃げたりして、場内一瞬の唖然茫然のあと罵声に満たされたりしたらおもしろいんだけど。
月河、“アドマイヤ”の馬は大一番で贔屓にしたくないんですよ。別に、アノ年のアノ馬に入れ込んで裏切られたとか特段の怨みはないんですが、JRA規定で、馬名はカタカナ9文字まで、そのうち5文字=過半数を冠号で占領する神経ってのが、どうにも協調できない。4文字の冠号なら、マチカネ、ツルマル、フサイチ、トウカイ、オースミ、ヤマニン…など山のようにいるけど、5文字はいかんだろう、1文字差だけどその1文字がデカいぞ、という、コレあくまで主観と言うか、好みの問題ですけどね。
昨夜は、高齢家族の四肢マッサージ中、フジテレビ系『山田太一スペシャル・星ひとつの夜』を背中で音声のみ視聴。山田さんの作品は、映画にもなった88年『飛ぶ夢をしばらく見ない』や、新聞連載小説だった89年『丘の上の向日葵』辺りは好きだったのですが、ドラマは、96年10~11月のNHK連続ドラマ『家へおいでよ』以来、ひとつもちゃんと観ていません。
心を閉ざした懲役明けの中年清掃夫、若くして巨万の資本を動かす青年デイトレーダーとその恋人。人生下り坂の背が見えた中年世代と、若さの使い道を知らない登り坂世代との対立・摩擦から、歩み寄り、融和、互いに己の再発見へというモチーフ、ひたすらセリフセリフセリフの累積でドラマにして行く手法、どちらも、月河自分で思っていた以上に胃にもたれる。さしもの山田さんも老いて鈍ったのか、はたまた月河の感性がそうなったのか、単に趣味嗜好の問題なのか。
なんか、「人間って、こんなに何でもかんでも言葉にして、クチに出してしゃべらんだろう」と思ってしまう。山田さんの筆力、描写力、イメージ喚起力が衰えていないなら、このお話、小説にしてくれたほうがしみじみ来たかもしれません。