イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

筑波山麓男声合唱団

2007-05-26 18:50:43 | CM

JRA“Feel Live”のシリーズCM、桜花賞バージョンの織田裕二さんの淡ピンクのセーターにだいぶツッコませてもらいましたが、日本ダービーバージョン「震えているのは、地面か。自分か。」もチョットどうなんでしょ。正座した織田さん、両膝で握り締めた拳、のあと、横顔の顎からたらぁっとしたたり落ちる汗が気持ち悪いんですよね。顎だけアップで、一瞬ヨダレか!?とも見える映し方な上、絵がスローモーションなので、妙にネッチョリ糸引いて油っぽい。

織田さんの風貌からして、なんかガマの油のガマみたいだもんなぁ。ファンのかたごめんなさい。だって、モノクロで、無表情から一気に上下歯剥き出しのクチ全開で声のない雄叫び、相当の二枚目俳優さんでも二枚目度の低くなる撮り方なんだもの。まして織田さんは正統派二枚目というわけではなくどっちかというとファニーな愛嬌顔で、演技力で見せ(…言い訳チックになってきたので以下略)

…まぁねそれでね!月河考えたの。あからさまにこういうヴィジュアルのヴァージョンがわざわざダービー向けにオンエアされるってことは、明日は、ガマはガマでも…の4-6が来ますぜ。

④ゴールデン“ダリア”(=キク科)は柴田“善臣”で二ノ“宮”“敬”宇厩舎の“富士”キセキ産駒、⑥マイネルフォーグは川田将“雅”“宮”徹厩舎、皇太子殿下ご観覧競馬に実にふさわしい組み合わせではありませんか。

それと、押さえるべきは枠の4-6。特に⑧ドリームジャーニーはステイゴールドにメジロマックイーンの肌というスタミナが、⑫サンツェッペリンは字ヅラ以上に皐月賞2着の実績が、もっと重視されていいと思います。

しかし、何が勝つにしても、馬券取れるにしてもガミるにしても、普通に流れて普通に決まるんじゃつまらないなぁ。98年のキングヘイローみたいに、乗り替わったアドマイヤオーラが引くに引けず逃げたりして、場内一瞬の唖然茫然のあと罵声に満たされたりしたらおもしろいんだけど。

月河“アドマイヤ”の馬は大一番で贔屓にしたくないんですよ。別に、アノ年のアノ馬に入れ込んで裏切られたとか特段の怨みはないんですが、JRA規定で、馬名はカタカナ9文字まで、そのうち5文字=過半数を冠号で占領する神経ってのが、どうにも協調できない。4文字の冠号なら、マチカネ、ツルマル、フサイチ、トウカイ、オースミ、ヤマニン…など山のようにいるけど、5文字はいかんだろう、1文字差だけどその1文字がデカいぞ、という、コレあくまで主観と言うか、好みの問題ですけどね。

昨夜は、高齢家族の四肢マッサージ中、フジテレビ系『山田太一スペシャル・星ひとつの夜』を背中で音声のみ視聴。山田さんの作品は、映画にもなった88年『飛ぶ夢をしばらく見ない』や、新聞連載小説だった89年『丘の上の向日葵』辺りは好きだったのですが、ドラマは、96年10~11月のNHK連続ドラマ『家へおいでよ』以来、ひとつもちゃんと観ていません。

心を閉ざした懲役明けの中年清掃夫、若くして巨万の資本を動かす青年デイトレーダーとその恋人。人生下り坂の背が見えた中年世代と、若さの使い道を知らない登り坂世代との対立・摩擦から、歩み寄り、融和、互いに己の再発見へというモチーフ、ひたすらセリフセリフセリフの累積でドラマにして行く手法、どちらも、月河自分で思っていた以上に胃にもたれる。さしもの山田さんも老いて鈍ったのか、はたまた月河の感性がそうなったのか、単に趣味嗜好の問題なのか。

なんか、「人間って、こんなに何でもかんでも言葉にして、クチに出してしゃべらんだろう」と思ってしまう。山田さんの筆力、描写力、イメージ喚起力が衰えていないなら、このお話、小説にしてくれたほうがしみじみ来たかもしれません。

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門前のコゾウでしょ

2007-05-25 18:52:15 | アニメ・コミック・ゲーム

97年の正月初売りで購入したポケットラジオが昨年、部品製造打ち切りで修理不能を言い渡されてしまい、同じS社製の後継機種と思しき02年型に買い換えましたが、製造年度にして6年ほどの間に結構、進化したらしく、形状がよりコンパクトになっただけでなくいくつかのマイナーチェンジがあります。

まず巻き取り式のイヤーレシーバー(イヤホン)がいちだんと軽量、て言うか華奢に。旧製品使用中、故障修理に出した数回すべてがこの部分の断線、接触不良によるものだったことを考えると、この部分は、むしろゴツいくらい頑丈にしてほしかったなぁ。

それに、先端のイヤーピースも思いっきり薄形化したので、耳穴にいちだんとおさまりがいい…を通り越して、月河には若干小さいです。早足で歩いて移動したり、台所仕事の作業中に、頻繁に外れてくる。もっと大柄な、耳穴も大柄(?)な成人男性などは、もっと頻繁に外れるんじゃないかな。

このイヤーピースと格闘して気がついたのですが、人間の耳穴自体、入口付近の形状が左右対称ではないんですね。月河は右利きなので、上着やパンツの左ポケットに本体を入れて聴くことが多く、特にイヤーピースの左が外れやすいのはそのせいかと思って、試しに右ポケットに入れてしばらく聴きながら作業、移動などしてみたこともありますが、やはり外れやすいのは左のほう。

ただ、最近は、イヤーピースの角度のちょっとした工夫でかなり安定感が増すことがわかりました。

電源も、形状コンパクト化に伴い旧製品は単4×2個だったのが1個に。稼働時間はFM・TVで29時間、旧の仕様説明書が手元に残っていないので比較できませんが、数時間短くなったかも。2個が1個になったんだからそのくらいは当たり前だし、何よりチューナーの性能が向上して、旧製品ではほぼ受信不能だったマンションやビルのエレベーター内でも聴けるのは、災害時などを想定すると心強いです。

いちばん変わったなと思うのは、電池切れ時の作動のしかた。旧製品は、まず「あれ?音割れ?ノイズ?」と思う時間が1時間、2時間あって、さらに聴き続けていると液晶画面の電池マークにスラッシュが入ったアイコンが点滅、ここで初めて「あぁやっぱり電池切れだ」とわかりました。

新製品はその「音割れ?」と思う1~2時間がありません。普通に鮮明に聞こえていて、いきなり“ピーーーッ”と警告音が鳴り、自然にスイッチOFFになります。ポケットやポーチから出して見ると、その時点で初めて、電池マークが点滅しているのがわかる。

どちらが良い、悪いは一概に言えませんが、製造哲学が完全に1枚変わったな、と思います「とにかく、質の悪い音が出る状態には1時間、1分たりともしない」という哲学。「鮮明な音が出せないのはラジオの恥だ、そうなる前にいさぎよくOFFしろ」みたいな。なんか「生きて俘虜の辱めを受けず」に近いような。…それほどでもないか。

昨日は99年山口県光市母子殺人事件の差し戻し審初公判のニュースが。被告人の大弁護団が、正気とは思われない論旨でいまだに「殺人ではない、傷害致死で、しかも被告は悔悛し謝罪している」と言い張っているらしい。

事件から8年、世間から忘れ去られない程度のインターバルをおいてマスコミに顔を出し訴え続けている被害者の夫・Mさん、画面で拝見するたび気の毒なくらい人相が狷介になってきている。不条理な犯罪で家族を奪われた上、司法が被害者にまったく惻隠の情を持ってくれない理不尽に、8年間さらされると人間はこんなに外貌からして変わってしまうものかという、これはTVカメラの前で行われる一種の“精神に対する公開殺人”だと思います。

第一審の後の会見で「私の世界でいちばん大切な家族の命を亡きものにした人間に、司法が死をもって報いさせることができないなら、いっそ釈放してほしい。私が彼を殺すから」と言っていたMさん、その後「妻と娘がどんなに自分にとって大切な存在だったか、私たちがどれだけ強い愛の絆で結ばれていたかを、日本中の人に知ってもらい、そのかけがえのない2つの命を奪った事件の残酷さ不条理さを考えてもらいたい」と、出会いから恋愛→婚約時代の往復書簡、娘誕生後の妻の育児日記などをまとめて出版もされました。

月河は当時「ここまですることはない、いくらなんでもこの旦那さん、羞恥心ってものはないのか」と思ったこともありましたが、ひとりの人間にここまでさせてしまう、他人からは推し量りがたい精神の極北に追い込むほどのむごい犯罪だったのだ、ということを思い知るべきでしょう。

当時18歳だったという被告は、2人の命を手にかけただけでなく、いま3人めを精神的に殺そうとしている。死刑が確定しても、手遅れにならない保証はありません。

日本は法治国家のはずですが、法律はおろか、地域の条例や学校の校則、公共の場所での社会常識すら平気で踏みにじられるケースがどんどん増えている。法治国家ならば、常に法が民にとって“遵守し甲斐のある”ものであってほしいと思います。そうでなければ、“ルールなんて破ったもん勝ち、甘い汁吸ったもん勝ち”の風潮がますます助長されていくと思う。

さて、『麗わしき鬼』第40話、悠子が本格的に洵子と水上の結婚阻止に動き出しました。「あんな男はダメ!」って、水上は本当に動機が不純でダメだからなぁ。「あの男は不愉快だが、不愉快なだけではサカリのついた若い2人の仲に踏み込めん」とブーたれる英矢も洵子には不純。そしたら結局「この世でたったひとりの身内、大切な妹がろくでもない男のものになっては」と案じいろいろ策謀めぐらす悠子がいちばんマトモ?…と思いきや、そう…でもないんだな、これが。

「この戦いに、正義はない。あるのは純粋な“願い”だけだ」

…唐突に『仮面ライダー龍騎』最終話を思い出してしまいます。

今日は、悠子が洵子のために見立てた付けネイルを「病院に届けて、なんだったらサイちゃん付けてあげて」と夫・犀一(松田賢二さん)に託すときの留美(嘉門洋子さん)、それを犀一が洵子の医局に持ち込み「ホラこうやって付けるんだよ」とプレゼンしているときの背後の席の水上、悠子が眉川家で洵子に「ネイルって不思議でしょー、ねぇ」と施術しているときの啓子、それぞれ「ワタシを、オレをさしおいてコイツらだけで何盛り上がってんの!?」という“カヤの外顔”がいちばんおもしろかった。この2人にかかわってくと、どんな人でも、ある時点で内心こういう顔になると思う。

特に、ネイルアーティストとして身を立てる過程の悠子にずっと仕えてきて、洵子との再会までは「妹」と呼ばれ可愛がられてきたらしい留美の“糟糠の若妻”感がなかなかです。久しぶりにドラマでお顔を見る嘉門さん、突然現われた洵子に“先生”の寵愛を奪われ憮然たる表情に、切れ長の目の下のクマのジットリ感がぴったりマッチ。何となく、この数作後、東海ドラマで、今度はヒロイン級での出演もありそうな気がします。

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大相撲じゃないんだから

2007-05-24 20:03:08 | アニメ・コミック・ゲーム

来たる27日(日)の第74回東京優駿日本ダービーを皇太子徳仁(なるひと)殿下がご観覧、と昨日発表され、にわかに競馬サークル、ざわめいていますね。

やはり一昨年05年の天皇賞・秋、今上天皇・皇后両陛下の覧競馬で14番人気の牝馬ヘヴン(=天)リーロマンスがゼンノロブロイをアタマ差押さえて優勝、スタンド前で松永幹夫騎手が脱帽敬礼した場面がみんな忘れられないんですね。何かあるだろう、と、ふだんなら考えてもみないサイン読みに走ってしまう。

よしっ、馬名に“オー”“キング”“ロイヤル”が付く馬が来るんじゃないか。いや厩舎名に“宮”が付くのがクサいぞ。騎手名“善臣”なんて汝臣民ぽくて来そうだよ、それなら冠名“ヒラボク(平僕)”のほうが強力だぞ“ナル”とか“ヒロ”とか付くヤツは出てないのか、根性がナルな騎手なら、競馬界追放されたけどT原がピッタリだったのにな。いや、ナルよりヒロより、ご本人がここんとこめっきり酒量が増えてるらしいから、素直に酒名のウオッカじゃないか。

しかし、JRAもここんとこ売り上げ低迷してるから、スタンド前で脱帽敬礼して絵になる騎手に勝たせるんじゃないか。そうなりゃ腐っても武豊だろう、頑固に靖国参拝続けた前首相の息子と交友あるし。馬上姿だけなら四位だって絵になるじゃん、いやメット取ったら茶髪じゃ格好がつかん。

それよりもっと具体的に、絵にならない騎手を挙げて消して行くほうが早いぜ、暴力のG、ヤクザっぽいF、目つきの悪いE、黒い金の噂のあるA(噂ですよ噂)、女癖のU(噂ですよ噂)、あといないか?合コンばっかりのTの弟のほうもヤバいんじゃない?あれは浜ちゃんの番組の話題対策だから大目に見てあげれば。でもダービージョッキーになったら「あのとき未成年が混じってた」って訴え出るヤツ絶対出てくんぞ。それ言うなら、人気になりそうなあの馬の名物馬主がまた白スーツチョンマゲで表彰台出てきたらよっぽど天覧競馬にふさわしくなくないか。あれこそJRA的に消しだろう。……

…………月河も、火もなく煙も立たないところに強引に大火猛煙を妄想するサイン読み、結構好きなんですが、「JRAがこれこれの筋書きを書いて、その通りになるよう細工するに違いない」という電波妄想は勘弁してほしいんだなぁ。妄想でも、夢のある妄想しようよ。胴元が裏で糸引いてるなんて、夢がなさ過ぎるじゃない(→ここで記事タイトルに戻る)。

麗わしき鬼』第39話は復帰悠子が実母・時子の臨終の床に間に合い、「洵子ちゃんと姉妹仲良くね」の遺言を聞いて、束の間当事者たちの間に平穏な時間が。

洵子とお手てつないで眉川家を訪れ、「(院長)先生も再婚なさったんですね、おめでとうございます」に英矢、反射的に「めでたくもないよ(←啓子ギロリ!)…あ、いや、もう、長いから」がちょっと笑えました。ホント、めでたくもないわなあ。英矢先生、自業自得だけど。

そう言や啓子さんは、英矢の前妻・富弓が離婚された理由を“他の男と不倫して洵子を身ごもった”からと溝口から聴取、洵子が英矢の実子ではないこと、時子の夫殺しに富弓もかかわっていることなども知って、眉川家万座の前で暴露したけど、悠子と洵子が姉妹なことは知らなかったんでしたっけね。なんだか、ある件について、「誰が何を知り、何を知らないのか」「その人がその件を知らないということを、こっちの人は知ってるのか知らないのか」がえらく入り組んできましたよ。

唐橋充さんが出てるからってわけでもないですが、この“認識の錯綜感”は『仮面ライダー555』の中盤以降に似ています。誰某がオルフェノクだということを、誰某は知ってるけど、誰某は知らない、誰某が仮面ライダー××に変身してたことを誰某は知らない、いやあの時の××は別のキャラが変身してたのだが、それを知ってるのは誰某だけだ、とかね。そう言えばあの当時、『555』ウォッチャーの間では、「人間関係が複雑かつ暗鬱で、昼ドラみたい」との作品評が定着していたっけ。

『麗鬼』の人物たちは概ねあまり耐え忍ばないで思ったことをポンポン言い、思ったまま行動にも移すので、暗鬱感はあまり漂いませんが、再会して実の姉妹と確認し合った洵子と悠子が、29歳と30歳になって、いまだにためらわずパジャマ姿でハグし合ったり一つベッドで手を取り合って眠ったり、唇を長々と重ね合わせたりしてるのがねぇ。互いに心に淋しい部分を抱えた少女期の女友達の“切っても切れない絆”→姉妹判明と、抱き合ったりキスしたりすることとが、どういう思考回路で直結するのか。ダブルヒロインのどちらの気持ちも、本当にさっぱりわかりません。まぁ、姉妹だからそういう志向も似ちゃったと思えばいいのかもしれませんが。

ドラマなのでやはりオチ、というか、なんらかの「主人公はおおよそこんな結末になってほしい」という願望が伴いながら観るのが普通だと思いますが、正直、この2人は手に余る。何も浮かんで来ない(呆)。

いちばん願わしいのは「みちるちゃんに何とか“子供”を持たせてあげて終わってほしいな」ということぐらいですね。自分であの、ホレ、男性のシンボル?を大切にしている、と言ってもいたことだし。

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ふたりで食事でも

2007-05-23 17:34:22 | テレビ番組

昨日ちょっと流れで引き合いに出しましたが、シャレになんないくらい流行っているのね、はしか(麻疹)。

高校英語のリーダーで、measles〔みーずるず〕という単語が頻繁に発音問題として出題され‐ea‐の綴りが〔いー〕の発音になる好例のひとつに挙げられていたことのほうが月河なんかはより記憶に鮮明ですが、モノの本によれば例年、都会では5~6月、農村部では4~6月と12月~翌年1月が好発季らしいです。流行は毎年一様ではなく、都会では2~4年毎の周期、人口密度の低い地域ではより長い間隔で流行するとか。

クルマ社会で農村部←→大都会の交流がより密となった現代では、もっと短周期で流行が繰り返されているのかもしれません。

実家の親から以前聞いた話では、月河が頑是ない(か??)就学前児童だった昭和30年代後半には、三種混合ワクチン2回接種が完了しないと小学校入学が認められなかったそうですが、副作用問題でも出たのか、89年~93年の5年間、接種が義務でなく希望者のみとされた時期があったそうで、極端に接種率の下がったその期間に就学前年齢だった世代がちょうどいま高校~大学生にさしかかっているのだとか。そうか、それで小中学校の休校でなく、“大学”閉鎖の騒ぎになっているのね。

89~93年というのが何か象徴的。バブルに浮かれ、冷水を浴びせられ、日本という国が根幹から腐りおかしくなっていった時期がまさにここでしたね。月河がまがりなりにも身分の保証されていた会社人間というポジションから、あてどない漂流を始めた時期でもある。いまあのときの接種不義務化の“ツケ”を払わされている若者の皆さんは、ある意味お気の毒ですが、ツケがはしか程度で済むならむしろラッキー。とっとと“完済”して、免疫オッケーな大人の世界に来てください。

ちなみに月河は、幼少時風邪続きでなかなか三種混合ワクチン2回接種が完了しなかったらしいのですが、小学校入学直前でぎりぎりセーフ。そのかわり、社会人になってから、水疱瘡(=水痘)に感染して一週間欠勤、同僚や先輩にえらく笑われました。まさかこのトシでミズボーソーとは思わなかったもので、発熱に浮かされて「何だこのムズ痒いのは」と掻き壊してしまった水疱のあとが顔にまだ残ってます。やっぱり、幼いうちにやっとくに越したことはないですね。

はしかと言えば、『美しい罠』ファンとしては何と言っても百香ちゃん。52話の急な発熱で、病院に車で運ぶ→千津さん「あ、草太ははしかがまだ!」で槐出動、なんてこともありました。大学中退で類子のお付きになったあの時の草太くん、まさに89~93年の“未接種世代”にドンズバだったかも。

『麗わしき鬼』はタヒチから悠子帰国、姉妹の絆再確認で熱いキス(!)…に漕ぎつけましたが、この先、この2人、どうなるのがドラマ的におさまりがいいのかな。ちょっと想像がつきません。

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はしかのようなもの

2007-05-22 19:35:44 | アニメ・コミック・ゲーム

マンションのお隣さん、ひとり住まいで通常は静かなんですが、10日~2週間に一度ぐらい洗濯機を盛大に2時間以上回し続けることがあって、それが大抵朝方の4:00台。洗濯機のある浴室脱衣場が月河の寝ている部屋の真っ隣なので、音と微振動で思いっ切り叩き起こされます。朝刊が玄関に届いて高齢家族の寝床まで運ぶのとだいたい同じ時間なので、戻るとたいがいまた眠ってしまうのですが、洗濯機のモーターが老朽してきたのか、来客続きで寝具類の総取っ替えでもしたのか、今朝はどうにもゴーゴー耳障りで眠れず。

朝食後に自分ひとりのためにレギュラー珈琲淹れてみましたが、効いたかどうか。

『麗わしき鬼』は第37話。いまが苦しいところかもしれません。結婚する気満々の洵子、どうして水上みたいなあからさまに怪しい男にまんまと引っかかるかなぁ。30歳になんなんとするまで、「ワタシ男嫌いかも」と思い込んでいたから、免疫がなく、いま大都市圏を騒がせているはしかと一緒で、罹ったら重症、ってことなのか。

気がつけば水上、目つきは悪い、顔色はナマっ白い、医者のくせに妙にカラダ引き締まってるし、何より、みちるちゃんの店IKIの常連だった男じゃないか。それはいいのか。

英矢も「あの男とは結婚するな、理由は私が好かんからだ」とか説得力のない説得してないで「学生時代からゲイの店に足しげくかよっていた男だぞ」と言えばいいのに。父が娘の結婚希望相手に出す駄目の材料としては、こっちのほうが一般的通用性が高いと思うけどな。このドラマの中では“ゲイは(それ単体では)不問”という不文律がある模様。

水上の邪悪さは、家付きの院長令嬢である洵子の入り婿になって逆玉財産狙いというこすっからい了見にあるのではなく“下半身の快楽にもの言わせれば女は言うなりにできる”“まして妊娠させれば(以下略)”と信じて疑わない“唯淫主義”みたいな世界観にあります。顔アップ改めて見ると、唐橋充さん、細おもてで、描いたような細眉、下顎受け口で、顎先尖ってて、『仮面ライダー555』で蛇の特性を持つ怪人役に抜擢されただけのことはある風貌なのな。『踊る!さんま御殿』出演時にアーティスト眼鏡常用してるのは、爬虫類風目ヂカラを緩和させるためだったのね。この人は『555』での海堂のような“ズッコケ”“ハチャメチャ”方向の味付けがないと、地顔が邪悪顔なんだな。

英矢の反対も、血縁ないがゆえの父→娘の愛を超えた邪念が混じっているので、観てて気持ちのいいものではない。全体的に、洵子の結婚するしないの話はもういい加減にしていただきたい感じ。前にも書きましたが、中島丈博さんの脚本は男女関係、寝た寝ない、抱く抱かれるがひたすら記号としてしか扱われないので、ベッドシーンが増えてもさっぱり色っぽくなく、画面がパサパサしていく一方。

ヒロイン大人篇になってから、地味に目にとまるのは、交通事故と中絶手術のあと悠子が病院から行方不明になったとき慌てふためいていた看護婦・黛(まゆずみ)(平田まりさん)。責任とって退職なんてこともなく、12年後も眉川総合病院で、リニューアルした淡ピンクの制服着て、むしろ若返った感じで婦長級・兼院長室秘書みたいなたたずまいで勤務してます。高校生篇では血相変えて妊娠検査薬もらいに来た洵子お嬢さまが、いまや一人前の産婦人科ドクター面して分娩室仕切っているけど、黛さん、内心は「ケッ世間知らずのアホ娘が」とか思ってるんじゃないかな。もう3回ぐらいOPクレジットに出ているのに、いまだ“黛”だけで下の名前がついてないのがなんだかかわいそう。主人公たちの一族が“マユカワ”で“マユ”かぶりというのも安直な命名ですよね。中島さん、思いつきで付けちゃって、後から「あらら、かぶってたわ」と引っ込みつかなくなってたりして。

明日は消息のわからなかった悠子カムバック。昨年、同じ4~6月期、同じ全65話で放送されていた『偽りの花園』ではどうだったかな?と思ったら、37話では満州から顕彦の妻としてユリエ=美琶子はすでに帰国、まだ記憶を取り戻さないまま、夫に愛人がいると栄子に告げ口されて新橋に偵察に行き、夫には面当てに釘を仕込んだパンを…というくだりをやっていました。ユリエは美琶子なのか?瓜ふたつの他人なのか?美禰子とのいきさつの記憶はあるのかないのか?というところで、ここらへんが全65話中テンションのピークだった気もします。『麗鬼』はどう考えてもまだピークが来ていないので、洵子結婚で低回が続いたここから、再度上昇しなければいけませんが、どうなることか。

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