林 住 記

寝言 うわごと のようなもの

送るとき

2019-12-03 | 床屋放談

中曽根康弘元首相が亡くなりました。
101歳だったとは驚きです。

中曽根さんが成し遂げたことは、国鉄・電電・専売公社の民営化かな?

首相在任中の中曽根さんは高慢に見え、随分叩かれました。

作家の平林たい子からは、鉋屑のようにペラペラと燃え上がる、と揶揄されました。
しかし今いるあの人より、ずっと重みがありましたよね。

野党は倫理倫理と鈴虫じゃあるまいし、などと言い放ったことも覚えています。
その時は腹が立つ一方、巧いこというなぁ、とも思いました。

中曽根さんには文学的素養があり、語彙豊富。
中曽根康弘句集という句集も出しているんですね。
その中から3句。

  友を焼く鉄板を担ぐ夏の浜      
     ボルネオ島で戦友を荼毘に付した時

  はるけくも来つるものかな萩の花      
     弱小派閥でありながら64歳で首相に就任した時
 
  暮れてなほ命の限り蝉しぐれ      
     郵政民営化選挙で小泉首相から引退を促された時

晩年の中曽根さんの発言には、聴くべきものがある、と感じておりました。
戦争を体験した中曽根さんなら、憲法改正を任せてもいいか、とも考え始めておりました。
自衛隊は軍隊です。いまも将来も、自衛隊を無くすわけにはゆきませんからね。

だけど嘘つきで薄っぺらなあの人には、憲法を弄らせたくありません。

毀誉褒貶は世の習い。風見鶏・タカ派と批判されても動じなかった。
ムキになり、ペラペラと反論したり、野次を飛ばすあの人とは、器が違っていました。
  
  

  人は誰も、亡くなった直後は賛辞が多く寄せられるようですね。
  旅立つ人への礼儀として、それはまぁ当然でしょう。

  安倍晋三が亡くなった時、どう言われるのでしょうか。
  見届けたいものです。

  191203



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2 コメント

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今日は暖かいかな (小肥り)
2019-12-03 09:37:07
功罪半ばなどとも言うが、このたびは賛辞を惜しみませんよ。
教養の深いことはだれもが認めるところ。
憲法に関しては多論あるところ。吾輩は沈黙。
中曽根さん以降の政治家のなんとお粗末なこと。
今の政権は下品。
あいつを守るために脂汗流して弁明する役人は気の毒に見えるぞ。
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哀れ (森生)
2019-12-03 19:09:41
森生さま
有名大学を優秀な成績で卒業し 選ばれて官邸に入ったら あいつの犬にされてしまった 官僚が哀れです
アメリカなら 噛みつく役人が登場しますが 日本は後進国ですね
中曽根さんは どんぶり
あいつは おちょこ です
情けない
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