喫茶店で、午後から開催する演奏会の練習をしていた。
ピアノの音が大き過ぎて落ち着かない。店主から誘われたが本番は遠慮した。
昔、リヒテルの演奏を高原にある小さな音楽堂の天井裏で聴いたことがある。
その夜のモーツァルトは猛烈な力演だった。聴衆は感動していたが、翌日の演奏はドタキャン。
激しい雷雨の中、代演したダン・タイソンの静かなラベルの練習は素晴らしかった。
ピアノは部屋の大きさに合わせて弾いてほしい。
ピアノは嫌いだった。子どものころ、兄がバイエルをつっかえながら練習するのを聞いていたためである。
最近のピアノ教室では、一気に流行り歌に取り組むようで結構なことだ。
面倒なことは割愛し有名な一曲だけ教えてくれる教室もあるらしい。
西田敏行の「もしもピアノが弾けたなら」は切ない歌である。
もしも指が蛸のように10本もあったら、猛練習をしたい。
そして、リストの「ため息」か「慰め(Consolations)」をピアニシモで弾いてみたい。
ホロビッツ爺さんは易々と弾いている。森生が弾く場合は入場料を差し上げてもいい。
ピアニストの腕前を測る鍵の一つは小さな音にある。
最大音量は物理的に決まるので、「美しく粒の揃った小さい音」こそが表現の幅を拡げる。
.......調律士高木裕著「調律士 至高の音をつくる」(朝日新書)より。
天声人語に、そう書いてありました。
110117B
この次生まれるときはピアニストで生まれてきます。
しかし、鍵盤を優しく叩くと小さな音がして強く叩くと大きな音がする。これって当たり前じゃんと思うけどかなり難しいメカじゃないかな・・・と思ってるんです。
4枚目はなに?木製の小さな容器のようなの。
戦場や 船の上のピアニストに 生まれ変わらないように祈ってますよ
ホロビッツ お客を舐めてるような演奏で イカンです
容器は シュガーポットです