枇杷の花

枇杷の花

食の花食の花私たちの命を育む野菜と果物の食の花、余り目にすることは少なく、例え見たとしても素知らぬ顔で通り過ぎ記憶に残さない私たち。いつもは育てる人に見守られ、大切にされ結実して形...

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枇杷の花
この寒い時期に咲くのが枇杷、花は地味で質素で余り目立たず香りも感じない花だから人気もなくひとりひっそり咲いて花を終える。
いつも私が歩く道端に1本の枇杷の樹が植えられていてこの時期になると葉のなかに埋没して咲く花を見つけることができる。
「枇杷の花咲く時期か・・・」そう思いながら花をみる。

果物を含め人気のある花は話題にはなるがそれ以外の花は多くの人に見られることなく花を散らし花期を終える食の花、どの花でもその想いは大切にしたいと思うこの頃。

食の花

人知れず作る人に看取られ
花を終える食の花

哀しいとか寂しいとか
その想いもみせず
咲を在りのまま受け入れ
花を終える　
世捨て人のような花

季節を知らせる食の花は美しく
心が騒ぐ。