椿
藪椿一花の燻り風、朝は余り気にならなかった風、昼前から強く吹くようになって騒がしい感じがする。陽射しはかなりあるのに日陰で浴びるとひんやりして肌寒く、花冷え?そう思わせる強い風。ま...
海石榴の終演
桜に先駆けて咲いて散った藪椿がこの北ではまだ数個の花が残り、残り花として濃い一葉のなかに燈している。
いま、その落下した一滴の涙を手に取り空を仰ぐと樹木には数個の花が残りいい花色をみせている「まだ北の山では花が残っているか」
そう思い手にする落花の一輪、落ちた花には春の面影が残り、花の色、美は変わらずいい顔して私に微笑みかける藪椿、この藪椿は私が愛し求めてやまない花のひとつでいつも春が訪れるとこの花に出会うため山を歩く。
藪椿の落花
山間に埋もれるように咲いて
春を告げる藪椿
終えた花が一粒の涙となり落ち
暫く原形を残し朽ちていく
椿の別れ恋の終わり
残る悔い
その落ちた花の紅が誘う
残像の美しさ。
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