笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「パンが無いならお菓子を食べればいいでしょう」

2008年06月01日 18時37分52秒 | 日々雑記
と言ったのは、かのマリー・アントワネットでした。
革命前、暴徒化する市民が口々に叫んでいた言葉「市民にパンを」を聞き、臣下に言った言葉として歴史に残っていますね。(「貧乏人は粟を食え」とかつてわが国の某政治家も言っておりましたっけ)
で、私たちの生活もひょっとしたら、この状況に近づきつつあるのかもしれません。今日から、ガソリンと乳製品の大幅値上げが始まったようです。

ちなみに先月までの「スーパーにバターがない」事件は、主食がお米の我が家では「そ~なんだ~」程度のものでした。が、今回の値上げ商品一覧の、牛乳、チーズ、ちくわあたりは我が家の常備食と言ってもよく、「お風呂上りの牛乳はこたえられないわぁ~」な私にはプチ厳しい現実になりそうです。

「後進国、発展途上国でもない日本でこんな状況になるなど、農政における完全な国の無策!」と昨日だかの新聞に載っていましたが、そもそも「モノ作り」をナメてきたツケがここにきて浮上してきただけだと私は思うのです。

お米が余ったから捨てろ、牛乳が余ったから捨てろ、レタスが余ったから捨てろ、と、種から植物を育てたことがあるヒトならお分かりかと思いますが、花が咲くまで半年1年はかかります。そしてそこにはその成長に立ち会った人間がいるんです。肥料や気候、日照に気をつけながら、それはもう付っきりで面倒を見るのです。そういう人の努力や労力を軽んじる無神経さ。時間かけて育ったものを簡単に捨てられる無感覚。「お金を出せばいいんでしょ」と、燃料も食物も外国に依存していたら、どうなるか。小学生にでもわかる理屈です。

ある酪農家が怒ってました「乳牛になるまでに数年はかかる。いきなり牛乳が足りないと言われてもそう簡単に牛が育つわけはない」と。
時々顔を出すセミナーで「地産地消」ということを知ったのですが、地元の産物を地元で生かして生活しようよ、という考え方はまっとうです。食べ物を作れない地域は飢え死にか、法外な価格での交換です。これ、将来の日本かもしれません。マジで。

。。。。などと憤りつつも、現実はハーゲンダッツのクリスピーサンド・カスタードプディングを値上がり前に食べておけばよかった!。。と悔やむ、お気楽日本人の私です(^^;)
コメント
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