笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

イチローを「経営」する

2008年07月19日 18時45分55秒 | テレビ
野茂に「ただ黙々と」って、言葉が似合うなら、イチローには「ただ淡々と」って言葉が良く似合うと思うのです。

イチローは本当にクールですね。日本のメディアに露出しないせいもあるのですが、ごくたまにロングインタビューなどで、ポロリと本音に近いことを「意識的に」しゃべる程度で。

今年の春だったか、スポーツ番組のインタビュー(番組名忘れました)でイチローがこんなことを言ってました。
「自分も今年は35歳だから、そろそろ自分のどこに投資するかを考えなくてはならない」で、その投資先が、筋力アップ用に自宅に作ったトレーニングジムなんだよね~と話は続いていくのですが、私目からウロコが落ちました。「へ~、自分に『投資』するって言うんだ~」と。
改めて「プロ中のプロって、自分に対してこういう言い方(考え方)をするのね。。。」と感じ入ってしまったわけなんです。
これ、ある意味ものすごく分かりやすいですよね。「今年は自分のこの部分に投資する」って。投資ですから、絶対に回収しようって思えるじゃないですか。「ウオッシ、一丁やったるかい!」って気分になれますよね(^^;)あ、淡々とね。。。

こういう頭でいなければ、プロ中のプロにはなれない。少なくともプロにはなれない。
自分を「経営」できて初めてプロと言えるんですね。「現時点での点検と将来の予測をして、より良い結果の出るところに投資をし、きちんと回収を図る」わけですよ。「経営」なんだから。35歳のアスリートなら当然、筋力を今以上に高めなければ「市場で望まれるパフォーマンス」は出せない、だから筋力強化に投資する。投資した分は、さらに長くプレーし、指名され続けれことで回収する。

より良い結果に結びつけるには、何をどうすればいいかをきちんと計画して行動する、そんなミニゴールをひとつひとつ自分に課して、それを着実にこなしてきたから、今のイチローがあるわけなんですね。
勿論、他の選手たちもイチローのように自分を経営している思うのですが、やっぱりイチローはなんか違う。
「好きな野球を出来るだけ長く続けて行きたい」のが、野球選手イチローの基本スタンスには違いないのでしょうけれど、好きだけでは括れない緻密さ、自分をきちんと経営する、その舵取りみたいなものにいち野球選手を超えたものを、私は感じるのです。

とにかくイチローは「すげ~」存在なのです。
コメント
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