笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「雲霧仁左衛門」読了 ~火盗改め、常に人が足りない問題

2015年04月26日 15時00分33秒 | 読書
NHKのドラマがたいそう面白かったので、「どれどれ」と読んでみました。
ビジュアルがほぼ頭の中にありましたので、個人的にはそのイメージを楽しみながら読み進めました。

ドラマとは、人物描写、属性、設定、ほぼ異なります。←まぁ当然と言えば当然

たださすがに「盗賊」を主人公にして大活躍させてしまっては、まずかったのか(^_^;)
雲霧一党VS火盗改め 「やはり盗賊は盗賊」というお話です。

辻兄弟の話は、後編のそれも最後の最後に数行で語られるのみ。
なので、ドラマ大感動組の私としては、この「数行」をあれだけドラマチックに脚色した作家さんには、本当に拍手です。それも、田村亮さんでですよぉ(涙)どんだけ贅沢。。

ところで、そんなにも違うのか原作! と気になるそこのあなた、ご安心ください。盗賊改めの「どうなのよ」感はドラマと同じです(^_^;)をぃ。
原作にはドラマにはいない助っ人が登場するのですが、こやつがいなければ何も進められない火盗改め。おまけに圧倒的な人手不足。
で、そんな火盗改めの中にあって大活躍だったのが「浅草の政蔵」!

政蔵親分、仕事できます。それも同心以上に。

この方が出てくるとなぜか安心している自分がおりましたわよ(^_^;)
思うに、盗賊が主人公だけど盗賊に肩入れしすぎてはいけない、しかし盗賊以上に火盗改めの出来を良くしてもいけない。
そんな理由もあり(?)、政蔵のような立場のキャラに力が入っている(?)のかもしれません。
「鬼平」でもそうですが、下手な侍よりも元盗賊なんてキャラのほうが真面目で一途、魅力的ですもんね。

ドラマでは、お千代と仁左衛門がその後どうなったのかは描かれておりませんでしたが、原作ではそれこそ山科あたりで二人で余生を過ごしているかも。。と想像させてくれますよ。
コメント
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