以前読んだこの本。
働く女子が立ち向かわなければならない壁は「分厚い日本の男社会」であ~る、ということがテーマなのですが、先だっての某野党女性議員の「不倫疑惑の果ての離党」ニュースをテレビで観ていて、なぜかこの本のタイトルが浮かんできちゃったんですよね。
「働く女子の運命」
東大法科出て、弁護士になって(検事も経験?)、多くの女性の支持を受け、国会議員にまで駆け上がって、所属政党の要職にも抜擢され。。
ががが、あまりの危機管理意識の無さと安っぽい結末ときたら。(悪口ではありませんので、念のため)
せめて、「私は、嵌められたんです! これは、何かのワナなんです!」と叫んで欲しかった。。(^_^;)絵島生島事件か?
別に期待していたわけじゃないのですね。(投票したわけでもないし)
ただ、彼女、この本読んだかな? とか思っちゃったんですよね。
この本を読んでおけば、自分がどんな場所に行くことになるのか(来たのか)がわかったかもしれないのに。
あなたの味方は、党内にもいないし、ましてや国会内になんていない。寄ってくる連中が無私無欲のはずもない。
女性議員は、地雷原に入ってゆく覚悟を持って、慎重に確実に歩幅を決めて進まなければ、あっという間に「爆死」しちゃうことでしょう。
先に進むものが、爆死してどうする?
後輩のために、適切な道を示してくれなくてどうする?
「働きに見合う処遇と賃金を」と、私たちの先輩女性たちは、東大卒でも弁護士でも国会議員でもなかったけれど、真面目にコツコツと分厚い壁を叩き続けて(戦い続けて)きたわけですよ。
時間をかけて、未来の、働く女性のための道を造ってくれたんです。
であれば、少なくとも、女性の支持を受けて当選した女性議員であるならば、多くの女性の声や気持ちにきちんと「手足をつけて」現実社会で動かせるようにすることを真面目に考え、行動しなければ、って気持ちでいると思うんですよね。
その気持ちって、どこに行っちゃったんだろう?
で、ふと思ったんですよ。実は、働く女性の壁は、二つあるのだ、と。。
ひとつは、社会を構成するの既存の男性組織の壁
これは、時代の変化でひび割れが起こっている。時が来ればかなり脆くなる。
もうひとつは、
(男性以上に)自制心を鍛える、という壁
多分これからはこの「自制心」こそが女性リーダーには欠かせない「資質」「スキル」になるのではと思えるのです。
セクハラ、パワハラ、李下に冠を正さず。。。
これはもう、自分自身で100%なんとかできること。
(それとも議員センセイになると、自制回路が崩壊するんでしょうか?(^_^;))
これまでの男性議員諸氏の「イタイ行い」を(もとより数少ない)女性議員が同じようにしてどうする? でしょう。
頑張る女性を応援したい、道を作りたい、のなら「男性議員以上」に覚悟を持ってもらいたい、と思うわけです。
打ち上げパーティで男性アスリートにキスを迫る、とか
網タイツの防衛大臣、とか
全部秘書がしたことなので、とか、
この、はーげー! 、とか、
一線は超えていません、とか。
男女の関係はありません、とか。
ごく普通に真面目に働く女性は、こんな状況を目にし耳にし、悲しい諦めの気持ちになる気がするんです。
同僚の男性に「どうよ?」と感想を求められてどんな顔すればいいのよ、と。
積んでも積んでも賽の河原の石のように壊される、自分たちの努力やがんばり。
「でも、違うから。」と「自分サイズの覚悟」で、自分の持ち場をしっかり担っていく、結局これしかないのでしょう。
そして「この層」を増やしてゆくことこそ、ホンモノの「女性議員」を生む土壌になるはず、と私は思っているのです。。。
負けるな、働く女子