笑うかどには福きたる

日常生活で見たこと、聞いたこと、感じたことを牧歌的にのんびりと書いています。

「ロケットボーイズ」読了

2006年06月15日 23時01分48秒 | 読書
先日来プチはまり状態だった映画「遠い空の向こうへ」の原作「ロケットボーイズ」を読み終えました。
映画と大きく違うのは、主人公を影に日向にと支え続けた母親の存在の大きさでした。
少年ホーマーの伸びやかな感性と人を引き付ける性格はきっとこのお母さんから受け継いだものだったんですね。本当にステキなお母さん、そしてステキな女性です!(映画では台詞こそ多くはなかったけれど、なるほど、母親役を演じた女優は目配せや表情一つ一つでこの母親の魅力を演じていましたっけ)

そして、ロケットボーイズ全員が科学コンテストに優勝したおかげで大学に進学できたわけでもなく、ひとりひとりがロケットを作りながら、ゆっくりじっくり自分の進路を見つけ、人生に踏み出してゆく姿も描かれていて、映画→原作の順で正解だったな、と感じています。
作品の中で私が一番好きなくだりは、ロケット作りに役立つだろうと、化学担当のライリー先生が「誘導弾ミサイル設計の原理」(ロケットボーイズが作ったのは実はミサイルなのですよ。。。(笑))なる本をホーマーに手渡して言うこの一言。

「私はあなたにその本をあげるだけ。なかに書いてあることを学ぶ勇気は、あなたがもたなければならないのよ」
草思社「ロケットボーイズ(下)P45」

なんてすてきな先生なんでしょう!

このくだりで、私も中学生当時のことを思い出しました。
音楽の授業で初めてビバルディの「四季」を聴き、とても気に入ったのです。そこで音楽のS先生に、この曲のレコードが欲しいのですが、と言ったのです。その1週間後、「はい」と手渡されたLP盤レコード。
「ビバルディなら、イ・ムジチの四季がお勧めよ」とS先生は言いました。 その時のうれしかった気持ちは今でもよく憶えています。
(もちろん代金はお支払いしました!)
大人になった今、ライリー先生もS先生も、「それ」を手渡した時の子供の喜ぶ顔を想像していたんだろうな、ということがわかります。

ロケットボーイズが、本当に多くの大人たちに支えられていたんだな、としみじみ感じながら読みました。これは子供とそのまわりの大人たちのお話でもあるんですね。
翻訳もとても良くて、実は原書まで手を伸ばす予定なのです。とりあえずお得意(?)の斜め読みで挑戦するかと。。。(まさに訳本もあるしね)
380ページくらいあるのでかなり敷居が高いのですが。

「なかに書いてあることを学ぶ勇気は、あなたがもたなければならないのよ」
ライリー先生、了解です!(笑)
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漂流するWindowsユーザー

2006年06月11日 14時08分44秒 | お仕事関連
ついに今年の7月にはWindows98系、Meのサポートが終了するそうです。

う~ん。
個人的には痛い話なのですよね。なぜかと言えば、98マシンもMeマシンも持っているから(笑)
98Seは起動こそノロかったけど、それまでのWindowsマシンの中ではかなり安定していて、そういう意味では小・中規模事業所なんかではまだ現役で動いているOSではないかと思うんですよ。
それにMeに至っては、日本全国津々浦々に吹き荒れた政府主導の「IT講習会」期間中に販売されたOSで、中高年以上の多くの一般ユーザーがその時期購入したPCのOSでした。
Meはその後「正常に終了しない」とうの問題が頻発したダメダメなシロモノであることも判明したのですが。。。

サポートが切れると、周辺機器も少なくなり、周辺機器が少なくなると結果市場から消える、ことになるわけで、いくらパソコンが低価格になったと言っても、100円ショップで簡単に変えるほどの「低価格」でもないわけですから、メーカー側ももう少しユーザーの現実に立った考えをして欲しいな、と思うわけです。
まぁ、発売から10年近くもサポートしたでしょ、と言われればそれまでですが。
それにしてもどうしようかな。。。私のノートPC。。。

関連記事はここ
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子供の気持ち

2006年06月09日 11時24分31秒 | 映画&読書&音楽
友人が自分の子供から「授業参観に来なくていい」と言われた、という話を聞き、「へ~」と思いました。
私は、運動会や授業参観日に親に来てもらえる事が結構嬉しい子供で、来てくれない、又は観てくれないと、かなりがっかり気分だったことを今でも覚えています。

がんばっている自分を見て欲しい、これってつまりがんばっている自分(或いはこんなことが出来る自分)を認めて・評価して欲しい、という、子供が持つ一番最初の「自尊心」なのかな~、と思うのです。
自分では良くやっていると思っても、やっぱり自分以外の人、特に親に「よくできたね、がんばったね」と言われる気持ちってやっぱり子供にとっては格別なのでしょう。

なんでこんなことを思うかと言うと、先月観た「ブロークバック・・」の寂しい家庭で育った少年の「親父は自分のロデオを一度も見に来ないんだ」のセリフと、今回観た「遠い空の向こうに」の暖かい家庭で育った少年の「どうして僕のロケット打ち上げの日には父さんはいつも仕事なんだ」のセリフに、共通した子供心を感じたからです。

両方とも少年で、自分を認めて欲しい相手は父親。(まぁ、アメリカ映画なのでね)
でもこの、「親に認めさせたい」気持ちは世界共通だと思うんですよね。
なぜなら、親は子供が一番最初に経験する「大人」だから。 

だから男の子はがむしゃらに「父親」を超えようとするのでしょうか(笑)
このあたり女の私にはわからない気持ちなのかもしれませんが。

ちなみにこの両作品で少年を演じたのは同じ俳優で、「おぉ、同じセリフだよ~」と思わずニヤリでした。本人気づいてたかな?
その俳優は
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明日は映画!

2006年06月06日 23時16分42秒 | 日々雑記
仕事帰りに、沿線のマイカルで「夢駆ける馬 ドリーマー」を観てきま~す。
レディスデーなのだよ(笑)
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テーブルレイアウトとCSSレイアウト、どっちで作る?

2006年06月04日 13時24分03秒 | お仕事関連
先日担当した講座は、午前HTML、午後CSSという組み合わせで、午前中には「テーブルレイアウトのメリット」、午後には「ボックスレイアウト(CSS)のメリット」と、まるで「こうもり」のような一日を過ごしてしまいました。
同じ人が受講してなくてよかった。。(笑)

某ブログによれば、最近のWEBデザイナーの中には「テーブルレイアウト」そのものを知らない人もいるんだとか。
へ~、(それはそれでいいのかもしれないけれど、)でもやはり温故知新は必要でしょう。
もともとWEBのデザインを始めた多くのデザイナーは商業印刷のデザイン出身者たちで、そういう人たちは印刷紙面のレイアウトを伝統的な「グリドシステム」で構築していたわけです。
ちょっとした雑誌の画面を見たとき、その記事を四角く括っていくとなんとなく表組のように見えるでしょう?
この「全体を表組の中に収めてレイアウトする」というのが「グリッドシステム」なのです。 で、このグリッドシステムがHTMLのテーブルタグを使うと、結構いい感じで出来てしまうわけなのです。 テーブルレイアウトはかつてのWEBデザイナーたちの血と汗と涙のタマモノなのです。 当然このテーブルレイアウトで画面構成しているサイトは現在でもかなり多いわけなのですね。

ところが、最近のWEBの流行はCSSによるボックスレイアウト。ここでは「テーブルレイアウトは今後廃れるテクニックですよぉ~」とはっきり言い切らねばなりません。なぜ流行なのかの理由はここでは書きませんが、とにかく「流行っています」。テーブルレイアウト=魔女狩り状態かも、なのです(笑)
私も先週自分の別サイトの、テーブル入れ子状態だったページのメンテナンスをしまして、まるで毛を刈られたヒツジのようになった(なんという表現。。)ソースにかなり感動したばかり(笑)
個人レベルでのこうなのですから、企業サイトでのテーブルレイアウトからCSSレイアウトへのシフトは今後増えることでしょう。
じゃあ今後全くテーブルレイアウトはなくなるのか、又は今後一切テーブルを使ってはだめなのか、と聞かれれば、「そんなことはあり得ないのでは?」というのが私の意見です。(もちろんクライアントの要求がテーブル不可なら別でしょうが)

さて、問題の結論ですが、
「サイトの主役は誰なのか?」

全てはここが原点だ、と私は思うのです。
WEBの主役はサイト提供者ではなくて、サイト利用者(ユーザー)です。

ユーザーの多くは見栄えが好きでサイトを訪れるわけではないはずですよね。
そのサイトに必要な(有意義な)コンテンツがある、そのサイトのコンテンツに魅力を感じる。。。
つまり一番大切なのは、「コンテンツ」なのです。 ユーザーは魅力的なコンテンツになら、何度でも訪れるでしょうし、場合によってはお金も落とすでしょう。 
つまりユーザーにとっては、コンテンツさえ魅力的なら、テーブルレイアウトだろうと、CSSだろうとどっちでもいいわけです。

ただしこれは「究極の結論」で、今後は、情報のインフラというWEBの位置づけ的な意味で、CSSによるデザインが主流になっていくことは間違いないのです。

な~んだ、現実的には、やはりCSSレイアウトなのか。。。。(笑)
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かなり気になる本

2006年06月01日 23時39分15秒 | 映画&読書&音楽
原作は「October Sky」というそうで、映画にもなっています。
この「October Sky」の並びを変えると「Rocket Boys」になるわけで、これが本のタイトルです。。
実在したNASAのエンジニアの自伝ということで、こういう「夢に向かって」系の「直球勝負」なストーリーに弱い私は、既にAmazonの「ご購入ボタン」をクリックしていたのでした。 あ、もちろんユーズドで。(笑)

じつはこの映画、キャストを見ると「ブロークバック・・」のジェイク・ギレンホール17歳のデビュー作。しかも名脇役クリス・クーパーが父親役!?。。。ち、ちょっとDVDも要チェックじゃないの~。。。と6月は「ロケット少年月間」にもなりそうな予感です。

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